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列車でひとり旅●日帰り食べ歩きⅠゆけゆけドンドン! 房総花「丼」ホッピング●千葉県富津市・館山市・鴨川市・九十九里町
ふっくら煮つけた 獲れたてアナゴは驚くほどとろふわ!|はかりめ丼<富津>|寿司 活魚料理 いそね

富津・大貫漁港では昔からよくアナゴが獲れ、各家庭では市場に回らない小さなメソアナゴを煮て食べた。
そんな郷土の味を進化させた同店のはかりめ丼1250円は、箸ではなく竹カゴで身を持ち上げるほどホロホロになるまで煮たアナゴを、バーナーで炙って香ばしさをプラス。天丼で出す店もある。参加店14軒。

TEL.0439-65-3535
営業時間:11:00~20:00、月曜休
住所:富津市岩瀬993-4
交通:JR内房線大貫駅から徒歩10分 
店情報はコチラ

はかりめ二色丼1570円。
薄口醤油で煮て、塩とレモンでさっぱり仕上げた白煮の丼も◎

朝獲れの新鮮魚介を香ばしく 三段重ねで大満足|館山炙り海鮮丼|伊戸だいぼ工房

各店共通の3段重ねの丼は、上段が炙り海鮮、中段が刺身、下段が花をイメージしたちらし寿司という館山の魚介の三重奏。
同店では定置網で朝獲れた魚を出しており、4月のある日の内容はアジ・カンパチ・ヒラメなど。各参加店へ予約、品切れ状況を確認し向かうのが◎。参加店5軒。

TEL.0470-29-1221
営業時間:11:00~16:00、
基本第1 ・3 水曜・不定休
住所:館山市伊戸963-1
交通:JR内房線館山駅からバス30分の
西伊戸下車すぐ 

館山炙り海鮮丼1500円。
この日はスズキのそぼろやさんが焼き、メジナ、サザエなどが登場

旬の海幸からおコメまで! 地元素材で店自慢の味競べ|おらが丼<鴨川>|地魚処 すずき家

「鴨川港に揚がるアワビ、ブリや平野部で穫れる長狭(ながさ)米など、鴨川は食材が豊富」と店主の鈴木敏之さん。
その中から鈴木さんが丼に選んだのは伊勢エビだ。弾力のある身も旨いが、衣で閉じ込めた頭のミソもまた妙味。秘伝のタレが粘りのある地元・長狭米コシヒカリにしみ込むと激ウマなのだ。参加店51軒。

TEL.04-7092-1313
営業時間:11:30~14:00、
17:00~20:30、不定休
住所:鴨川市横渚1104-16
交通:JR内房線・外房線安房鴨川駅から徒歩2分

鴨川出身の店主の自信作、元祖伊勢海老天丼1700円。
料金2000円までがおらが丼の定義

蒲焼、天ぷら、漬けに塩辛! 華麗なるイワシバリエーション|いわし丼<九十九里>|海味の房 大輪

押し寿司やピザ、骨せんべいなど幅広いイワシ料理が人気。
「うちに来たイワシは骨まで食べられ、幸せもの」と店長の石森有希さん。7~8回も洗い、丁寧に処理したイワシ醤油漬けや青唐辛子が隠し味の塩辛を味わえる、いわし漬丼セット1380円(左)も名物だ。イワシの丼はほかに天ぷらやかば焼きにしたものなども町内各店でふるまわれている。

TEL.0475-76-8888
営業時間:11:00~14:00, 17:00~23:00(土・日曜・祝日 11:00~23:00)、木曜休
住所:山武郡九十九里町片貝2966-2
交通:JR東金線東金駅からバス25分の九十九里町役場下車、徒歩7分
店情報はコチラ

セットで付くイワシのつみれが入った団子汁も美味。
2種の漬けを好みで丼に盛りつけて

 丼は小宇宙――ひとつの器にご飯と多様な食材を詰め込む丼ものを、某グルメ漫画でこう形容していた。宇宙に例えられるほど丼は魅惑的なわけだが、はたして房総ご当地丼の実力はいかに。

 それを確かめるべく、まず降り立ったのが富津の大貫駅。富津では12年前から「はかりめ丼」を売り出し中だ。はかりめとはアナゴのことで、その姿が船上で使う“はかりめ(棒はかり)”に似ていることから漁師がそう呼ぶようになったらしい。
駅から歩くと大盛り飯のような富士山が海の向こうに登場。むむ、この旅、吉兆の予感。目的の「いそね」を見つけ、早速はかりめ丼を食べてみると、30~40分も煮込んだトロフワの身と、地元・宮醤油の深い味わいが効いたやや甘めのタレが絶品ですぐに完食!

 続いて館山駅で降りると、ポカポカ春の陽気。館山ファミリーパークでは5月上旬までポピーが見頃だ。ここでの目当ては2012年2月デビューの「館山炙り海鮮丼」。バスで向かった「伊戸だいぼ工房」は定置網を2つもち、毎朝獲れたての魚が食せるとあって期待大。出てきた丼は上段に炙り海鮮が4種、中段に地魚の刺身4種、下段にちらし寿司という驚きの3段重ね! 上段のカンパチを卓上コンロで炙ると、皮の香ばしさがもう……ビール飲みたい。この館山炙り海鮮丼、現在は進化した2013年バージョンが登場している。

 次は安房鴨川へ。ここの「おらが丼」の魅力は地元の海や山の幸を使うという幅広いルールのため、おらが(我が家)の個性を出しやすいことだ。「すずき家」の丼は、豪気にも伊勢エビの半身と旬の野菜の天ぷらが鎮座。コクのあるタレとプリプリ伊勢エビの甘みが好相性で、一気呵成に平らげた。

 満腹の腹を抱え最後に赴いたのは九十九里。なんといってもイワシが有名で、天丼や蒲焼丼を出す店も点在するが、ここ「大輪」ではなんと漬け丼。しかも、マイワシではなく地元っ子の愛着深いカタクチイワシを醤油漬けと塩辛にしてある。それをご飯にドドッとのっけて食べれば、脂がのりネットリとした身が旨いのなんの。来月に控えた健康診断も忘れ、夢中でかっこんだ。房総のみなさん、ごちそうさま!


南房総エリアは館山ファミリーパークのポピー(写真)や
房総フラワーラインなど花も楽しめる


内房線の佐貫町~竹岡間は海岸が近くなり、特に車窓が美しい。
快晴時は富士山の姿も!


「伊戸だいぼ工房」は相模灘を見渡す絶好の立地。
地魚の定食も人気

房総の旅 関連サイト
取材・文・撮影=鈴木健太 
※月刊『旅の手帖』2012年4月号より転載・再構成
※掲載されているデータは平成25年4月現在のものです

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