『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

  • mixiチェック

北陸新幹線とイベント列車で、石川・富山・福井へGO!美食に美技、美観あり 秋深まりし北陸、beauty三昧の旅 vol.1 石川県

旅のスケジュール
一日目|加賀百万石の歴史が醸す文化と錦秋にふれて
特別名勝 兼六園
日本三名園のひとつ。加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて造られてきた「築山・林泉・廻遊式庭園」で11月の紅葉、冬の雪吊りなど四季折々の表情を見せる。11月20~29日は17:30~21:00に「秋の段」ライトアップも。8:00~17:00(季節により変動)、無休、310円。TEL.076-234-3800
詳しくはコチラ
金箔貼り体験
文禄2(1593)年に前田利家が製造を命じたのがはじまりとされる加賀の金銀箔。市内には金箔貼りを体験できる店が複数軒あり、小箱やコンパクトミラー、箸(かんざし)など各店さまざまな金箔貼りを体験できる。
詳しくはコチラ
ひがし茶屋街・主計(かずえ)町茶屋街
卯辰山(うたつやま)山麓を流れる浅野川沿いに続くひがし茶屋街(写真)・主計町茶屋街には、石畳の道や木虫籠(きむすこ)と呼ばれる美しい出格子の町並みが残り、金沢で古都の趣を最も残すエリアのひとつ。昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、夕暮れには三味線の音が郷愁を誘う。
詳しくはコチラ
山中温泉
山代、片山津、あわづと並ぶ加賀四湯のひとつ。開湯1300年の古湯は共同浴場「菊の湯」など湯そのものの魅力に加え、「山中座」で楽しめる山中節、四方を山に囲まれた大自然など、魅力が幾層にも重なる温泉街なのだ。
詳しくはコチラ
金沢21世紀美術館
有料の展覧会ゾーンと無料の交流ゾーンに分かれた、ガラス張りの円形美術館。「スイミング・プール」など、五感で楽しめる建物と一体化した現代美術作品が見どころ。交流ゾーン9:00~22:00(各施設の開室時間はそれぞれ異なる)。展覧会ゾーン10:00~18:00(金・土曜~20:00)。「スイミング・プール」は11月16~27日、メンテナンスのため一時閉場。 TEL.076-220-2800
詳しくはコチラ
金沢芸妓
ひがし・主計町茶屋街に来たら、やはり芸妓さんの技にふれたい。ひがし茶屋街最大の茶屋建築を誇る「懐華樓(かいかろう)」は本来一見さんNGだが、12月5日や1月9・10日開催の季節の艶遊会で、お茶屋文化を体感できる。ほかの茶屋でも芸妓の技が見られるプランを用意。いずれも要予約。
詳しくはコチラ
北陸新幹線で金沢へ。秋の風情の兼六園や茶屋街を歩く
  金沢駅で北陸新幹線を降りると、東京や大阪より幾分凛とした秋の空気が迎えてくれた。駅前の壮大な鼓門(つづみもん)をくぐり、まず、向かったのは11月上旬から朱色に染まり始める兼六園。代々の加賀藩主による絶え間ない築庭の妙と、艶やかなカエデとの競演は、加賀百万石を代表する秋の風景だ。

 兼六園北側の東山地区に移動したら、伝統の技にふれたい。同地区にあり、重要伝統的建造物群保存地区でもある「ひがし茶屋街」「主計(かずえ)町茶屋街」は藩政時代から続く美しき茶屋街。各茶屋では金沢芸妓の技を間近に観賞できるプランも用意されているので(要予約)、ぜひ華やかな芸にふれてみて。
古都が魅せる伝統と技に、心しっとり
  東山で古都の技にふれたいなら、金箔貼り体験もおすすめ。「かなざわ 美かざり あさの」や「箔座稽古処」では、1万分の1mmの金箔を箸や小皿などに貼るという貴重な体験を楽しめる。
 工芸のあとは芸術にもふれたいと思い立ち、兼六園を挟んで南側の「金沢21世紀美術館」へ。2004年の完成以来、これを目当てに金沢へ旅する人も少なくない必見スポット。ジェームズ・タレルの不思議な光の作品や、レアンドロ・エルリッヒのプールを下から見上げる作品など、現代美術に詳しくなくとも、肌感覚で楽しめるアートの多さが人気の理由だ。

 初日から古都の雅を全身にたっぷり浴びたら、旅の疲れを癒やしに山中温泉で湯浴(あ)み。派手派手しくなく趣深い風景の温泉地は、かつて松尾芭蕉が9日間も逗留したという古湯。「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」(山中温泉に入れば不老長寿の菊の露を飲まなくとも命が延びる心地がする)と芭蕉が詠った名湯で、体を芯から温めたい。
二日目|渓谷の湯から豪華列車で海の湯へ
鶴仙渓(かくせんけい)の紅葉
上流のこおろぎ橋から黒谷橋(写真)まで、約1km続く大聖寺川の渓谷。川沿いには遊歩道が整備され、11月中旬~下旬には紅葉狩りを楽しめる。S字型のデザインのあやとりはし、総檜造りのこおろぎ橋など、各橋の意匠にも趣あり。
詳しくはコチラ
九谷焼窯跡展示館
江戸時代初期、大聖寺藩主・前田利治が現在の山中温泉九谷町に窯を築かせたのが始まりとされる九谷焼。同館では、豪商・豊田伝右衛門が江戸時代後期に築いた吉田屋窯の跡を、発掘状態のまま公開。9:00~17:00、火曜休、310円。 TEL.0761-77-0020
詳しくはコチラ
こまつ曳山交流館みよっさ
曳山子供歌舞伎など町衆文化の拠点施設として、2013年に開館。絢爛な曳山を展示するほか、水・日曜は歌舞伎風メイク、火・土曜は三味線・鳴り物など各種体験も開催。10:00~17:00、無休(12~3月は水曜休)、入館無料(体験は有料のものも)。 TEL.0761-23-3413
詳しくはコチラ
和倉温泉
海に近い温泉のため塩分豊富な泉質。塩分が皮膚に付着することで保温効果と、毛穴を引き締め肌を滑らかにする美肌効果を期待できる。波穏やかな七尾湾に面した温泉地のため、海を見晴らす露天風呂を備える宿も!
詳しくはコチラ
一本杉通り
450mの間に「高澤ろうそく店」(写真)や抹茶挽き体験のできる「お茶の北島屋」など、5軒もの国登録有形文化財が並ぶ。その中に、「歩らり」など洒落たお店が混在しているので散策が楽しい。加賀の婚礼道具である花嫁のれんの展示スペースも。
七尾線観光列車「花嫁のれん」
北陸の伝統工芸である輪島塗や金沢箔、加賀友禅をイメージした装飾など、“和と美”を感じさせる絢爛列車。1号車には8つの半個室、2号車には、土・日曜に伝統芸能や地元産品の販売などの車内イベント「楽市楽座」を実施するイベントスペースを配置。金沢~和倉温泉間を1日2往復運転(2015年12月までのDC期間中は、水・木曜および12月8日を除く毎日運転。ただし12月23日は運転)。
詳しくはコチラ
加賀温泉郷の紅葉を愛で、九谷の里へ
  旅の朝は早起きがいい。山中温泉で朝食の前に、澄んだ空気のなか散策したいのが紅葉の名所・鶴仙渓だ。やや緑がかった清流に垂れる紅葉の赤が一層映え、格別の艶やかさ。
 お隣の加賀四湯、山代温泉に移動して、国指定史跡「九谷焼窯跡展示館」を見学したら、加賀温泉駅に戻ろう。JR北陸本線に乗り、小松駅から徒歩5分の「こまつ曳山交流館みよっさ」では、曳山2基を見学。5月開催の「お旅まつり」でしか見られなかった巨大な曳山の迫力に圧倒!
「花嫁のれん」に乗車!能登の町をさまよい、絶景湯でリラックス
 特急列車で金沢駅に戻ったら、この旅のハイライト「花嫁のれん」に乗車! そもそも花嫁のれんとは、は、嫁いでいく娘の幸せを願い、婚礼の際に親が娘に持たせた色鮮やかなのれん(=加賀友禅)のこと。旧加賀藩の風習を冠したこの列車は、加賀友禅をイメージした絢爛な意匠が内装・外装に施され、これまでのどの観光列車とも違った雅やかな雰囲気。車内では加賀屋総料理長の監修による「和軽食セット」や、パティシエ・辻口博啓氏による「スイーツセット」も販売(要事前予約)されているので、半個室で能登の車窓と味をつまみにしながら、鉄道旅を満喫したい。

 一気に和倉温泉まで行ってもいいけれど、七尾駅で途中下車し、ぜひ立ち寄りたいのが駅から徒歩5分ほどの一本杉通り。鳥居醤油店や高澤ろうそく店、パン屋や酒屋などの老舗が並ぶ通りは懐かしい雰囲気ながら、生活道具店「歩らり」やカフェ「ICOU」など、若き店主のセンス溢れる店にたまに出くわすのが面白い。
 七尾駅からはのと鉄道に揺られ、今宵の宿泊地・和倉温泉へ。1200年の歴史を誇り、加賀藩2代藩主・前田利長が腫れ物で困った際、ここの湯を取り寄せ治療したとの逸話も伝わる。共同浴場の総湯や海を望む足湯「湯っ足りパーク」などでその湯力を満喫したら、カキをはじめ七尾湾の海の幸と地酒で最高の宴を!
三日目|人にふれ絶景にふれ。奥能登に元気をもらう
輪島朝市
360mほど続く通称・朝市通りに、200以上の露店が立ち並ぶ。地元の新鮮な魚介類や干物に工芸品などが並ぶなか、晩秋~冬のおすすめは身がぎっしり詰まった加能がに! 地元おばあちゃんとの値段交渉も楽しい。8:00~12:00頃、第2・第4水曜、1月1~3日休。
詳しくはコチラ
輪島キリコ会館
今年3月にリニューアルオープン。高さ15mに及ぶものもある大キリコ7基とキリコ24基がずらりと並ぶさまは壮観。2階空中回廊からは、普段は下からしか見られないキリコを上から眺められる。8:00~17:00、無休。620円 TEL.0768-22-7100
詳しくはコチラ
白米(しろよね)千枚田
日本海と無数の田の織り成す有機的な模様の風景が美しく、懐かしい。田の枚数は国指定文化財名勝エリアで1004枚も! 日没から約4時間、LEDで田の輪郭を浮き上がらせる「あぜのきらめき」(写真)を開催。2016年3月13日まで。
詳しくはコチラ
近江町市場
元禄3(1690)年に袋町の魚市場が、享保6(1721)年に犀川口の市場がそれぞれ近江町に移り、生まれた市場がルーツ。鮮魚・青果・蒲鉾・飲食など180店が所狭しと軒を連ねる。金沢駅から徒歩15分、またはバスで。
詳しくはコチラ
のと里山里海号
観光バスを利用しない場合は、穴水から七尾まで、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」を利用するのも楽しい。今年4月から運転開始された列車で、輪島塗など伝統工芸品が飾られた車内や大きな窓に面した七尾湾向きの席が魅力。七尾・和倉温泉~穴水を平日3往復、土・日曜・祝日2往復半運転。
詳しくはコチラ
見附島
高さ28mを誇る奇岩で、弘法大師が佐渡から能登へと渡る際に“最初に目についた島”というのが名の由来。浜辺には縁結びの鐘が設置され、レストハウス、遊歩道なども整備されている。17:45~22:30頃(10~2月)はライトアップも。
詳しくはコチラ
祭・食・風景。1日バスツアーで奥能登を総ざらい
 北陸旅の最終日、鉄道路線の少ない能登半島巡りにぜひ活用したいのが、観光客向けのバスツアーだ。千里浜なぎさドライブウェイなどを巡る「あさいち号」や「ななお号」などがあるなか、今回は奥能登の名所をそつなく押さえた「おくのと号」をチョイス。最初に訪ねたのは1000年以上の歴史を誇る輪島の朝市。奥能登ののんびりした空気のなか、意外なほど溢れる活気や「買うてくだぁ~」の方言に、こちらも買い物スイッチON! 農家のおばちゃんから買った野菜や漁師町の女衆から買った魚介などで、両手はすぐにふさがってしまう。

 輪島塗会館を経由し、続いてバスは輪島キリコ会館に停車。こちらでは能登の夏~初秋の風物詩であるキリコ祭りの雰囲気を体感できる。館内に入ると、賑やかな祭り囃子とずらりと横に並んだ巨大なキリコ(神輿のお供となるご神灯)がお出迎え!
 次にめざす白米千枚田は、奥能登随一の絶景地。海に面した斜面にうねうねとした可愛らしい田が重なり海岸まで続く風景は、日本の棚田百選、国指定文化財名勝、そして世界農業遺産にも選ばれた。
奥能登の景勝地を拝み、近江町で最後の晩餐を
 ランチや珠洲焼資料館などの見学を経て、能登で最後に訪ねたのは、こちらも景勝の見附島。島の形が軍艦に似ているところから別名・軍艦島とも呼ばれる奥能登のシンボルだ。好天時には遥か遠くの立山連峰を借景とした、唯一無二の絶景を拝むことができる。

 和倉温泉駅でバスとお別れし、JR七尾線の特急「能登かがり火」にライドオン。乗り換えなし、約1時間で金沢駅に着いたら、“金沢の台所”近江町市場で、この旅最後の晩餐を。海鮮丼や寿司、刺身でノドグロほか日本海の旬をとことん味わいたいが……夢中になり過ぎて北陸新幹線の終電を逃さぬようご注意を。

上杉謙信が能登に攻め込んだ際、村人たちが恐ろしい形相の面を被り、海藻を頭髪とし、太鼓を打ちならして軍勢を追い払ったという逸話が起源の太鼓。奇面をつけて激しく太鼓を打ち鳴らす様は子どもが泣きだすほどの迫力! 輪島キリコ会館で見学可能。
輪島キリコ会館 御陣乗太鼓実演
20:30~20:50、11月22日までの土・日曜、20・23日に開催。無料。
問い合わせ:輪島キリコ会館 TEL.0768-22-7100
詳しくはコチラ

例えば、こんな旅のスケジュールはいかが?
●東京
 北陸新幹線
●金沢
 ・兼六園
 ・ひがし・主計町茶屋街
 ・金沢21世紀美術館
 バス
●加賀温泉
山中温泉で一泊

●山中温泉
 ・鶴仙渓の紅葉(11月中旬~下旬が見ごろ)  
 バスまたはタクシー
●山代温泉
 ・九谷焼窯跡展示館
 バスまたはタクシー
●加賀温泉
 ・こまつ曳山交流館みよっさ
 JR北陸本線
●金沢
 ・14:15発「花嫁のれん」に乗車  
 *事前予約した「スイーツセット」を堪能
 JR七尾線
●七尾
 ・15:25着。一本杉通りで雑貨屋・カフェめぐり   
のと鉄道
●和倉温泉
 一泊

●和倉温泉
 定期観光バス「おくのと号」
●和倉温泉
 ・17:41発の特急「能登かがり火」に乗車
 JR七尾線
●金沢
・近江町市場で夕食にノドグロなどを
 北陸新幹線
●東京
ふくしまデスティネーションキャンペーン
関連サイト
観光の問い合わせ
  • 石川県観光連盟●TEL.076-201-8110
  • 金沢市観光協会●TEL.076-232-5555
  • 山中温泉観光協会・山中温泉旅館協同組合●TEL.0761-78-0330 
  • 山代温泉観光協会●TEL.0761-77-1144
  • こまつ観光物産ネットワーク●TEL.0761-21-8208
  • 七尾市観光協会●TEL.0767-53-8424
  • 和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合●TEL.0767-62-1555
  • 輪島市観光協会●TEL.0768-22-1503
  • 珠洲市観光協会(すずなり館)●TEL.0768-82-4688
  • 能登観光情報ステーション たびスタ●TEL.0768-62-8530
写真(七尾の各所、のと里山里海号)・文・構成=鈴木健太
写真提供=JR西日本、石川県観光連盟(金沢駅鼓門、輪島キリコ会館、見附島)、金沢市(近江町市場、卯辰山)、山中温泉旅館協同組合(鶴仙渓)、
こまつ曳山交流館みよっさ、和倉温泉観光協会、輪島市観光協会(輪島朝市、御陣乗太鼓実演)
※掲載されているデータは2015年11月現在のものです。

このページのトップへ