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北陸新幹線とイベント列車で、石川・富山・福井へGO!美食に美技、美観あり 北陸、beauty三昧の旅 vol.2 富山県

旅のスケジュール
一日目|懐かし町と里山を歴史ホッピング
はんぶんこ (山町筋)
土蔵が並ぶ山町筋にある工房「はんぶんこ」では、錫(すず)のぐい呑み作り(写真右)3240円や螺鈿(らでん)細工4320円を体験できる(催行人数2~6人)。溶かした錫が砂型のなかで固まっていく様は不思議。富山のクラフトや雑貨も販売。11:00~18:00、火・水曜休。TEL. 0766-91-8380
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瑞龍寺
3代当主・前田利常が約20年もの歳月をかけて建立。特に山門、仏殿、法堂は近世寺院建築の傑作とされ、富山県唯一の国宝に認定されている。9:00~16:30(12月10日~1月31日は~16時)、無休。500円。TEL.0766-22-0179
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富山湾鮨
沿岸から急激に深い海底谷となるため、漁場から近い富山湾。北アルプスの豊富な栄養分が流れ、多種多様な魚を新鮮な状態で水揚げできる。その富山湾の幸を10貫握ったのが、富山湾鮨。富山や高岡など県内の参加店で提供。2160~3780円。
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城端の古い町並み
室町末期に善徳寺が建立され、門前町として繁栄。特に東新田通りは、石垣や細い縦格子を基調とした町屋が両側に並び、懐かしい雰囲気。城端曳山会館に直結の土蔵群「蔵回廊」も必見。山田川と池川に挟まれた段丘上にあり、坂が多いのも特徴。
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五箇山 合掌造り集落
相倉に23棟、菅沼(写真)に9棟の合掌造りの家が残る。特徴ある急傾斜の茅葺き屋根は、豪雪地帯ゆえに発生する雪下ろしの作業軽減のためとも。相倉には民宿が7軒ほど、菅沼には合掌コテージがあるが、冬季は休業。
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ベル・モンターニュ・エ・メール ~べるもんた~
JR氷見線と城端(じょうはな)線を走る新観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(通称:べるもんた)」は今年10月に登場し、早くも大人気。車内は南砺の伝統工芸の井波彫刻や、高岡銅器をイメージした吊り革などで装飾され、落ち着いた雰囲気。土曜は新高岡~氷見間、日曜は高岡~城端間を1日2往復運転(2月28日までの土・日曜に運転。1月2・3日は休)。
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高岡の土蔵と千本格子の町をそぞろ歩き
 少し早起きして、JR東京駅6時16分発の北陸新幹線「かがやき」に乗れば、富山駅に8時26分着。午前中から歴史と伝統工芸の薫る町・高岡を散策できてうれしい。まずは高岡駅北口から路面電車に乗り、ともに重要伝統的建造物群保存地区である山町筋と金屋町へ。山町筋は慶長14年(1609)の高岡開町以来の商人町で、土蔵造りの家々が立ち並ぶ。この町には錫のぐい呑みの制作を体験できる「はんぶんこ」という工房があるので、ぜひMYぐい呑み作りにトライしたい。

 そう、高岡は鋳物の町。金屋町は、かつて加賀前田家2代当主の利長が、領内から7人の鋳物師(いもじ)をこの地に呼び、開設した鋳物場がルーツ。今も千本格子の家並には、鋳物や銅器、錫などを扱うギャラリーやみやげ屋が点在する。

 高岡駅の南側にある国宝の瑞龍寺は、その利長の菩提寺。総門、山門、仏殿、法堂の主要伽藍を一直線上に並べ、禅堂と大庫裡を左右対称に配置し、周囲に回廊を巡らした禅宗様式の典型的な伽藍配置は、荘厳な雰囲気で参拝するものを迎え入れる。
濃緑の観光列車に揺られ、門前町と合掌造り集落へ
 高岡でお昼ごはんに富山湾鮨を堪能したら、ローカル線であり盲腸線でもある城端線にライドオン。もし、日曜なら早くも人気急騰中の新観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(通称:べるもんた)」の、高岡駅12:52発に乗車したい。クラシカルなヨーロッパの車両を思わせる濃緑の車両に乗り込めば、額縁のような大きな窓から田園風景と、終点の城端に向けて大きな山並みも見えてくる。実は列車名はフランス語で「美しい山と海」の意味。土曜は氷見線も走り、海の絶景も望めるこの列車にふさわしい名前なのだ。

 城端に着いたら、善徳寺などのお寺や土蔵などが残る古い町並みを散策しよう。巨大な傘鉾などを展示する城端曳山会館や、伝統工芸のしけ絹の小物などを買える松井機業のショールームもおすすめ。

 初日のクライマックス、世界遺産・五箇山への移動は、城端から「世界遺産バス」が便利。合掌造りの集落が残る相倉や菅沼で、日本昔話のような里山の風景にひたりたい。
二日目|贅沢にカニもブリも。富山湾の幸に耽溺
内川
全国でも珍しい歩行者専用の切妻屋根付き橋の東橋をはじめ、個性あふれる12の橋が架かる内川。東橋近くにはお洒落な「カフェ・uchikawa六角堂」がある。橋を船から眺められる遊覧船が海王丸パークから運航。1・2月は土・日曜・祝日のみ運航。大人1500円。TEL.0766-82-1830(新湊観光船)
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新湊紅白丼
寿司や割烹、きっときと市場など射水市内13店舗で味わえる、贅沢丼。香り高いベニズワイガニを50g以上、海の宝石といわれるとろりとした白エビを30g以上使うことがルール。1850円~。
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新湊漁港の昼セリ
通常13時から行なわれる昼セリ。新湊きっときと市場に事前予約すれば、無料で見学できる。カニを仰向けに並べるのは、腹側から水分が抜けて、鮮度が落ちないようにするため。水・日曜休。TEL.0766-84-1233(新湊きっときと市場)
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ひみ漁業交流館 魚々座(ととざ)
今年4月、氷見漁港内にオープン。氷見の漁師文化を体験できる。漁師が使っていた弁当箱など漁具・民具約4000点や伝統的な和船「テント船」を展示。地魚を味わえる地魚カフェも併設する。9:00~17:00、水曜(祝日の場合は翌日)休。300円。TEL.0766-74-8018
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ひみ寒ぶり
冬になり水温が下がると、脂ののった状態で富山湾のあたりまで南下してくるブリ。ブランド魚の「ひみ寒ブリ」は、船に揚げたらすぐに水氷に浸けて仮死状態にする沖じめを行なうため、新鮮でおいしいのだ。写真はブリしゃぶ。
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雨晴海岸からの立山連峰 
JR氷見線の車窓のハイライトは雨晴駅付近。白波をたてる海の向こうに、屏風のようにそびえる3000m級の立山連峰を一望できる。万葉の歌人・大伴家持もこの風景を愛し、歌を詠んだという。
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日本のベニスを歩き、絶品丼に辿り着く
 世界遺産バスとJR城端線などで高岡に戻ったら、ここからしばらくは路面電車の万葉線さんぽ。下りは高岡から1日8本(うち1本は米島口始発)、ドラえもんトラムが運行しているので、万葉線の時刻表を見て乗車を狙ってみよう。

 40分ほど車窓を楽しんだら、射水(いみず)市新湊庁舎前で下車。ここから「日本のベニス」と呼ばれる内川の港町を散策。かつては北前船の中継地点として栄えた内川。川沿いには漁船がぷかぷかと浮かび、両岸に古い木造家屋が建ち並び、ノスタルジックな雰囲気に浸れる。

 万葉線でさらに東に進み、東新湊まで来たら新湊きっときと市場で昼食を。施設内にある食事処「きっときと亭」で、ベニズワイガニとシロエビが見ごとな紅白と味のハーモニーを奏でる「新湊紅白丼」をかっこむべし。

 昼食後は同市場の奥にある新湊漁港で、全国でも珍しい昼セリを見学。「浜前漁場」といわれるほど漁場が港に近いため、早朝だけでなくお昼にもセリが行なわれるのだ。セリ人と買い手の真剣なやりとりを身近で体感!
富山湾の美景とキトキト美味のブリを
 新湊きっときと市場で海産物のおみやげを買ったら、路面電車の万葉線で引き返し、氷見へ向かう。高岡まで戻ってもいいが、ここでひとつ裏技を。万葉線中伏木駅で降りて、予約したタクシーでJR氷見線伏木駅まで移動すれば、サクッとショートカット! 伏木からは氷見線で能登半島の付け根を北上する。途中、雨晴海岸あたりからは、快晴時には海越しの立山連峰を拝めるという唯一無二の絶景が!

 氷見駅に着いたら、懐かしい町並みの氷見市街を歩きながら「ひみ漁業交流館 魚々座」へ。サッカーコートぐらいありそうな広大な空間には、天井からブリ漁などに使う全長70mの越中式定置網が吊り下がり、迫力満点。床には地元漁師や船大工などから寄贈された漁具などが展示され、興味深い。

 ひみ番屋街でおみやげを物色したら、夜はいよいよ氷見温泉郷で一泊。この時期の氷見の食の楽しみは、なんといっても寒ブリに尽きる。晩秋から初冬にかけ、「鰤起し」と呼ばれる雷鳴をともなった大シケが来ると、ブリ漁最盛期の幕開けだ。脂ののりまくったブリは、刺身はもちろん、しゃぶしゃぶでもブリ大根でも思わず破顔の旨さ!
三日目|芸術鑑賞と美肌の湯で内外から美しく
ます寿し
竹の曲げ物の器を開ければ、笹の清々しい香りと美しいピンク色したマスの切り身、透明感のあるコシヒカリが食欲を誘う富山の郷土料理。各店で微妙に味わいが違うので、ぜひ「ぐるっとグルメぐり♪クーポン」で食べ比べたい。
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富山市ガラス美術館
「ガラスの街とやま」をめざした街づくりの集大成として、2015年8月開館。国内外の現代ガラス美術作品を発信・展示する。設計は隈研吾が手掛け、御影石やガラス、アルミなど異なる素材を使った外観が特徴。9:30~18:00(金・土曜は~20:00)、第1・3水曜休(企画展により異なる)。常設展200円(企画展は観覧料が異なる)。TEL.076-461-3100
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池田屋安兵衛商店
瓦屋根となまこ壁で造られた趣きあるお店に入れば、中は柱と梁を活かした懐かしい雰囲気。無料で、昔ながらの丸薬の製造も体験できる。2階では薬膳料理を提供。9:00~18:00、無休(食事は11:30~14:00、水曜休)。TEL.076-425-1871
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やまびこ展望台
新山彦橋を真下に望む、鉄分高めの展望台。ポスターの撮影などにもよく使われる絶景ポイントだ。写真は紅葉の最盛期のもだが、例年11月下旬からは枯れ山となり、12月下旬からは雪が降りはじめる。積雪状況により通行止めとなるので、出発前に確認を。
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宇奈月温泉 足湯「おもかげ」
宇奈月駅から徒歩5分ほどの宇奈月公園にある足湯。東屋の下で足をぽかぽか温めよう。宇奈月の湯は弱アルカリ性単純泉で、肌に優しいと昔から評判。2016年春には新たな日帰り入浴施設「宇奈月 総湯」も完成予定。「おもかげ」6:00~22:00、無料。
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島倉鮮魚店「立て焼き」
生地(いくじ)にはかつて魚の「立て焼き」を出す店がたくさんあったが、手間がかかるため今その伝統を伝えるのは「島倉鮮魚店」のみ。生地散策は、生地駅前の村椿公民館で無料レンタサイクルを利用すると便利。8:00~18:30頃、立て焼きは15:30頃から購入可。日曜・祝日休。TEL. 0765-56-8134
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路面電車で富山の昔と今を時間旅行
 翌朝はJR氷見線とあいの風富山鉄道を乗り継いで富山に戻り、富山市街を散策。富山の町めぐりで便利なのが路面電車だが、乗り込む前にJR富山駅構内にある「とやま観光案内所」に立ち寄ろう。ここで「ぐるっとグルメぐり♪クーポン」1000円を買えば富山地方鉄道の路面電車が1日乗り放題のうえ、協力店でます寿しや富山名物の甘味と交換できるクーポンが3枚も付いてくるのだ。

 路面電車に乗ってグランドプラザ前で降りたら、最初にめざすは現代グラスアートを中心とした展示が魅力の「富山市ガラス美術館」。特に、現代ガラス美術の第一人者、デイル・チフーリが手掛けたインスタレーション(空間芸術)作品「グラス・アート・ガーデン」は必見だ。

 路面電車の西町から徒歩2分の池田屋安兵衛商店は昭和11年創業で、「くすりの富山」を現在に受け継ぐ老舗。昨日氷見で飲み過ぎ食べ過ぎた人は、胃腸薬「越中反魂丹(えっちゅうはんごんたん)」を購入すべし。
立て焼きでほくほく、温泉で肌つべつべ
 JR富山駅に戻ったら、あいの風とやま鉄道に揺られ、生地へ。多くの清水が湧き、共同洗い場も残る町で、お目当ては島倉鮮魚店の「立て焼き」。串に刺した魚を炭火の近くに立てて焼くことからこの愛称で呼ばれており、横に寝かして焼くよりじっくりまんべんなく火が通るため、表面パリパリで中ほくほく! 特にサバは酒やご飯がほしくなるほど旨い。

 最後は、あいの風富山鉄道で魚津まで引き返し、新魚津から富山地方鉄道に乗り換えて宇奈月温泉へ。イオンの潤い効果や弱アルカリ性の美肌の湯として名高い宇奈月温泉。銭湯感覚の宇奈月温泉会館や、日帰り入浴OKの旅館で肌つべつべになって、気分よく我が家に帰ろう。

新緑や紅葉など四季折々の美しさを見せる世界遺産の五箇山だが、雪化粧をした合掌集落もまた美しい。特にライトアップされると屋根の雪が光を反射し、闇に煌々と浮かび上がり、情緒を増す。写真は相倉の秋のライトアップ。

冬季 四季の五箇山「雪あかり」
日没~20:00、西赤尾集落1月30・31日、菅沼2月6・7日。
料金:西赤尾 1人500円、菅沼 車1台1000円
問い合わせ:五箇山総合案内所 TEL.0763-66-2468

例えば、こんな旅のスケジュールはいかが?

●東京
 北陸新幹線「かがやき」
富山
 北陸新幹線「つるぎ」
新高岡
 JR城端線
●高岡
 ・金屋町や山町筋を町歩き

 ・工房「はんぶんこ」でクラフト体験
 ・国宝・瑞龍寺を拝観
 ・ランチはやっぱり富山湾鮨!
JR城端線12:52発(日曜の場合)の「べるもんた」に乗車
●城端
 ・懐かしい町並みを散策
世界遺産バス
●五箇山 相倉
 ・世界遺産の集落を見学
 ・合掌造りの民宿で一泊

●相倉
世界遺産バス、JR城端線
●高岡
万葉線
●射水市新湊庁舎前
 ・「日本のベニス」といわれる港町・内川を散策
万葉線
●東新湊
 ・新湊きっときと市場でランチ、昼セリを見学
万葉線
●中伏木
タクシー
●伏木
JR氷見線
 ・富山湾越しの立山連峰を車窓から望む
●氷見
 ・魚々座で氷見の漁業文化をお勉強
 ・ひみ番屋街でおみやげを物色&足湯
 ・氷見温泉郷で一泊。夕食は寒ブリを堪能!

●氷見
JR氷見線、あいの風富山鉄道
●富山
 ・路面電車で町めぐり
 ・「ぐるっとグルメぐりクーポン」でます寿しを食べ比べ
 ・富山市ガラス美術館を鑑賞
 ・池田屋安兵衛商店で丸薬作り体験
あいの風とやま鉄道
●生地
 ・魚の立て焼きを味わう
あいの風とやま鉄道
●魚津
徒歩
●新魚津
富山地方鉄道
●宇奈月温泉
 ・日帰り入浴や足湯を堪能
富山地方鉄道
●黒部宇奈月温泉
  20:22発
北陸新幹線「はくたか」
●東京

ふくしまデスティネーションキャンペーン
関連サイト
観光の問い合わせ
  • 富山県観光連盟●TEL.076-441-7722
  • 高岡市観光協会●TEL.0766-20-1547
  • 南砺市観光協会城端支部●TEL.0763-62-1821
  • 五箇山観光総合案内所●TEL.0763-66-2468
  • 射水市観光協会●TEL.0766-84-4649
  • 氷見市観光協会●TEL.0766-74-5250
  • 黒部・宇奈月温泉観光局●TEL.0765-65-0022
  • 滑川市観光協会●TEL.076-476-9200
写真(はんぶんこ、魚々座)・文・構成=鈴木健太
写真提供=富山市ガラス美術館、池田屋安兵衛商店、交通新聞サービス
※掲載されているデータは2015年12月現在のものです。

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