『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

  • mixiチェック
新幹線で凛とした冬の古都へ 今しか出合えない 京都・秘密の美 vol.3
今年で50回目を迎える「京の冬の旅」。平成28年は、臨済宗を開いた臨済禅師の1150年遠諱(おんき:50回忌以上の年忌になること)にあたることから、日本の文化・芸術に大きな影響を与えた禅宗寺院を中心に、普段は見学できない庭園、仏像、襖絵、建築などさまざまな文化財を期間限定で特別公開!
期間●2016年1月9日(土)~3月18日(金)  公開時間●10:00~16:00(受付終了)  料金●1カ所600円
*寺院により拝観期間・時間・料金が異なります。
また、法要等によって拝観できない日や時間帯が生じる場合もあります。
最新情報はコチラ
今回のモデルコース|建仁寺(けんにんじ)開山堂(かいさんどう)→花ごころ→妙心寺 玉鳳院(ぎょくほういん)→妙心寺 天球院→相国寺(しょうこくじ)長得院(ちょうとくいん)

建仁2年(1202)創建の京都最古の禅宗寺院、建仁寺。特別公開中の開山堂は栄西(ようさい)禅師の廟所で、禅師の木像を安置。隣の客殿には加藤文麗(ぶんれい)筆の『龍虎図』(写真)など、貴重な障壁画を鑑賞できる。
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円

妙心寺東隣の「花園会館」内にある「花ごころ」では京懐石や精進風和膳など幅広い品書きを用意。京の冬の食文化キャンペーン「食遊菜都(しょくゆうさいと)」にも参加しており、1月9日~3月18日は妙心寺の特別公開中の2カ所の塔頭を拝観できるうえ、京野菜を盛り込んだ限定ランチを味わえるプランを用意。3800円

江戸時代初期に創建された妙心寺 天球院の方丈(重要文化財)は、当時を代表する禅宗方丈建築。方丈内には狩野山楽と娘婿・山雪により描かれた障壁画(一部高精細複製)が152面にわたり並び、その多くは禅寺に珍しい金碧障壁画だ。
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円

足利5代将軍・義量(よしかず)の菩提寺で、相国寺の塔頭でもある長得院。写真の庫裏(くり)や、岸連山の障壁画を公開する方丈の南側と西側には、苔庭が広がる。境内には承天閣(じょうてんかく)美術館もあり、伊藤若沖などの名画を多数収蔵。
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円

力強い筆致から、やわらかな筆使いまで禅寺の美が宿る襖絵の世界へ

 禅寺の襖絵には、一体どんな美しさが隠されているだろうか。最初に訪ねたのは洛東の花街・祇園に建つ建仁寺 開山堂だ。明治時代に妙光寺から移築された立派な楼門をくぐると、正面には開山堂が。その横の客殿には、原在中(はらざいちゅう)筆『白梅群禽図(はくばいぐんきんず)』など江戸時代の障壁画が、大胆に描かれている。

 京阪電鉄祇園四条駅から京阪本線、地下鉄東西線、嵯峨野線と乗り継ぎ、洛西に移動して花園駅で降りたら、妙心寺へ。お寺の東側にある「花ごころ」でランチを頂いたのち、境内へ参り、同山最古の塔頭寺院の玉鳳院を拝観。『竜図』など迫力の障壁画は一見の価値あり。

 妙心寺の中央東側にある玉鳳院から、続いては北西側にある天球院へ。特別公開の方丈に参れば、華やかな襖絵がお出迎え。安土桃山時代を代表する狩野派の絵師・狩野山楽と山雪の代表作である金碧障壁画の、豪華さと力強い筆致に息を呑む。障壁画は一部複製して入れ替えられており、本物が見られるのは今回の「京の冬の旅」が最後となる。

 美しき襖絵の旅を締めくくるのは、相国寺 長得院。妙心寺からは嵯峨野線、地下鉄東西線で戻り、地下鉄烏丸線に乗り換えて今出川駅で降りれば、徒歩8分ほど。「京の冬の旅」初公開となる長得院の方丈内は、岸派の絵師・岸連山(岸徳<がんとく>)による水墨障壁画『山水図』『水辺虎図(みずべとらず)』などで飾られる。玉鳳院の金碧障壁画から一転、淡彩を生かした柔らかな筆使いにもまた、水墨画の奥深さを感じ取れよう。

参加しなきゃもったいない! 期間限定イベント|京都・東山花灯路-2016

 東山一帯を舞台とし、露地行灯約2500基の「灯り」とボリューム感のあるいけばな作品の「花」で演出。白壁や石畳など雰囲気のある町並みに、ロームのLED電球を使った露地行灯で温かみを添えられ、なお風情が増す。期間中は凛とした青い光で照らされる青蓮院(しょうれんいん)ほか、知恩院、高台寺、清水寺など7カ寺でライトアップや夜の特別拝観が行なわれる。狐の嫁入り巡行(期間中毎日)など各種催しも開催される。
2016年3月12~21日 18:00~21:30。東山地域一帯で開催
写真提供:京都・花灯路推進協議会

京の体験キャンペーン「京のたしなみ」お茶の淹れ方体験 お茶会体験

季節感あふれる和菓子とともに、京都でお茶をたしなんでみては? 日本茶インストラクターの指導で、家庭でもできるお茶の淹れ方を学ぶ。裏千家准教授の先生にお茶会の作法を教わる体験も。
煎茶の淹れ方:3月22日、お茶会体験:3月26日 各日10:00~11:30(お茶会体験は~11:00)
「煎茶の淹れ方」3600円、「お茶会体験」各日2600円
※予約・問い合わせはギャラリーカフェ京都茶寮(TEL.075-342-2170、10~19時)まで

詳しくは京の体験キャンペーン「京のたしなみ」サイト

京都を感じるアクセサリー作り

多様な素材を用いたアレンジが魅力のアクセサリーブランド「ネイクローズ」のデザイナー・西 紗苗さんから学ぶコサージュ作り。金糸や純金箔押しパーツ、純銀入り組紐を贅沢に使いながら、祇園のギャラリーで制作。簡単な縫い作業なので、初心者でも気軽に参加OK! 参加者には京都コスメのハンドクリームなどのプレゼントも。
2016年3月19日 10:00~、13:00~、15:00~の1日3回(所要時間 約1時間)。5500円
※申込みは京都市観光協会(TEL.075-752-7070、9~17時)まで

詳しくは京の体験キャンペーン「京のたしなみ」サイト

文:鈴木健太
写真協力:京都市観光協会、京都・花灯路推進議会
※掲載されているデータは2016年3月現在のものです。

バックナンバー

このページのトップへ