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美しき“みほとけ”が待つ奈良・斑鳩へ 新幹線で行く「秋の奈良の旅」

1300年の歴史が今に伝わる古都・奈良。爽やかな秋の空気に包まれて、1泊2日の寺院めぐりはいかが? 歴史的遺産の宝庫・奈良公園エリアと聖徳太子ゆかりの斑鳩(いかるが)の里で、心癒される美しい仏様と出合いましょう。

1日目●東大寺・興福寺など奈良公園エリア 鹿がくつろぐ緑の中で世界遺産を楽しむ


東大寺 聖武天皇の盧舎那大仏造立の発願に始まる。秋の秘仏開扉は10月5日(勧進所八幡殿、公慶堂)と12月16日(開山堂、俊乗堂)に行なわれる(入堂料500円)。TEL.0742-22-5511。大仏殿入堂料500円。大仏殿拝観7:30~17:30(10月は~17:00、11~2月は8:00~16:30)
※法華堂は平成23年8月1日から平成25年(2013)3月末日まで修理事業のため拝観停止です(さらに延長される可能性もあります)。

奈良公園 興福寺から春日山まで広がる広大な公園。豊かな自然の中に文化財が点在し、鹿がのどかに過ごす風景を見られる。秋は紅葉も楽しみ。TEL.0742-22-0375(奈良公園管理事務所)。入園自由。

興福寺 五重塔や東金堂(とうこんどう)など国宝の堂塔が建ち、国宝館では千手観音菩薩立像や阿修羅像など国宝の仏像を数多く拝見できる。TEL.0742-22-5370。境内自由。国宝館9:00~17:00(入館は~16:45)、600円。

JR奈良駅 奈良市のターミナルであり、奈良公園などへの玄関口。京都からJRみやこ路快速を使えば、約45分で到着する。明治41年(1908)に建てられた寺院風のJR旧奈良駅舎は東口に現存し、「奈良市総合観光案内所」として利用されている。

県庁屋上広場 エレベーターで屋上へ。緑化された空間にベンチが並び、奈良盆地が望めて爽快だ。TEL.0742-27-8406(奈良県管財課)。無料。開放時間や休みは季節により異なる(9月は8:30~19:00、土・日曜、祝日休)

天平文化と出合い 1300年の時を思う

 JR奈良駅から土産物店や飲食店などが軒を連ねる三条通を東へ。興福寺の境内に入ったとたん、悠々と草を食む鹿たちを目にする。

 まずは、興福寺の寺宝が集まる国宝館をじっくりと鑑賞。注目されている阿修羅(あしゅら)像は天平彫刻の傑作といわれ、愁いを含んだ少年のような顔立ちが印象的だ。10月8日~11月23日は、国宝特別公開として三重塔(国宝)が開扉されるのでお見逃しなく。

 奈良公園で愛らしい鹿に鹿せんべいをあげて触れあった後は、「奈良の大仏」で有名な東大寺の盧舎那(るしゃな)大仏を拝観しよう。像高約15mの姿に圧倒されそうだ。 1日目の旅の締め括りは、奈良県庁の屋上広場から奈良公園一帯を俯瞰してみたい。奈良盆地とともに緑の中に点在する世界遺産の堂塔を望めば、1300年の時の流れを感じることができるだろう。

春日大社の御祭神が、鹿に乗って奈良の地に来られたことから、神の使いとされている鹿。その鹿を模った小さな一刀彫の「鹿みくじ」500円が人気だ。口におみくじを加えていて、一つひとつ微妙に表情が違い、好きなものを選べる。おみくじを読んだ後はお土産に。英語版もある。TEL.0742-22-7788(春日大社)

2日目●中宮寺・法隆寺など斑鳩エリア 聖徳太子ゆかりの寺院でみほとけと対話

田園に包まれた里で 飛鳥時代の面影を見る

 神聖な空気に包まれた朝の春日大社。美しい社殿で行なわれる「癒しのひと時・朝のお参り」に参加してから、斑鳩(いかるが)の里を目指そう。

 聖徳太子と推古天皇が607年に建てたといわれる法隆寺の境内は実に広大。国宝の五重塔や金堂を中心とした西院と、八角形の夢殿が建つ東院が広がり、白鳳時代の代表作・夢違(ゆめちがい)観音像などが安置され見応えたっぷり。

 近くの中宮寺ではアルカイックスマイル(古典的微笑)として名高い、飛鳥時代の菩薩半跏(ぼさつはんか)像(国宝)と対話を。見るほどに気品と穏やかさが感じられ、いつまでも鑑賞していたくなる。

 お昼は気さくな女将さんが切盛りする「北小路(きたこみち)」で小路定食を。田園が広がる道を進んだ先にある法輪寺では、飛鳥時代の薬師如来坐像などを目の前で拝観できるのが嬉しい。東に行くと三重塔が美しい法起寺(ほっきじ)。秋は周辺に咲くコスモスも合わせて楽しみたい。

法隆寺 世界最古の木造建築群と伝わる。秋は様々な寺宝が公開され、9月11日~11月30日は秘宝展(拝観料500円)がある。TEL.0745-75-2555。1000円(西院伽藍内・大宝蔵院・東院伽藍内共通)。8:00~17:00(11月4日~2月21日は~16:30)

オレンジ色の丸い体が可愛い斑鳩町のゆるキャラ「パゴちゃん」。正岡子規が詠んだ「柿くへば 鐘がなるなり 法隆寺」にちなみ、柿と法隆寺五重塔をモチーフに誕生。パゴちゃんグッズには、シャープペン、ボールペン、携帯ストラップ、キーホルダー(各400円)、ぬいぐるみ1000円がある。 また町の遊休農地を活用した特産品として、中宮寺門前そば(乾麺)3食入900円・(生麺)2食入350円、菜の花油500g入850円、黒米(古代米)400g400円を作っている。法隆寺の門前にある法隆寺iセンターや町役場などで買える。TEL.0745-74-1001(斑鳩町観光産業課)

中宮寺 聖徳太子が母・穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女のために建てたといわれる日本最古の尼寺。TEL.0745-75-2106。500円。3月21日~9月30日は9:00~16:30(受付~16:15)。10月1日~3月20日は9:00~16:00(受付~15:45)

春日大社 朝のお参りは2種類ある。「神主が案内する朝のお参り」(写真)は、8~10月の土・日曜、祝日に朝6時半から約1時間境内をめぐる。「癒しのひと時・朝のお参り」は毎日(恒例祭典日を除く)9時から大祓詞(おおはらえのことば)を唱えてお参りする。いずれも無料。TEL.0742-22-7788

法起寺 聖徳太子の岡本宮を山背大兄王が寺に改めたとされ、706年に完成したといわれる三重塔は日本の三重塔の中で最古。TEL.0745-75-5559。300円。8:30~17:00(11月4日~2月21日は~16:30)拝観受付は15分前まで。

北小路 自家製の野菜をたっぷりと使った小路定食650円が人気。その時々の野菜、魚を使った煮物や和え物などを味わえる。手作りの梅干300円はお土産に。TEL.0745-75-4060。11:30~17:00。不定休。

法輪寺 創建には諸説あるが、聖徳太子の子、山背大兄王(やましろのおおえのおう)が太子の病気平癒を祈り建てたといわれる。11月1~7日に秋季特別展(拝観料600円、9:00~16:00)を開催し、仏画などを公開。TEL0745-75-2686。500円。8:00~17:00(12月~2月末日は~16:30)
秋の奈良の旅TOPICS
 JR東海「うまし うるわし 奈良」キャンペーン この秋は“中宮寺”
 日本の歴史・文化の原点である奈良の魅力を紹介する、JR東海「うまし うるわし 奈良」キャンペーン。今秋のおすすめは、斑鳩の里にある日本最古の尼寺「中宮寺」です。
 聖徳太子が、母・穴穂部間人皇女のために建立したと伝わるこのお寺は、境内に松や椿の木立を抱え、静かでやさしい風情を漂わせています。  本堂に安置されているのが、本尊・如意輪観音像(国宝「菩薩半跏像」)。頬に触れるしなやかな指先や優しい微笑みが醸し出す、女性的な美しさが特徴です。
 その柔らかな表情は、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで、「世界三大微笑」のひとつといわれています。
 半跏の姿勢で左の足を垂れ、右の足を膝の上に置き、右手を曲げて、その指先をほのかに頬に触れんばかりの優美な造形は、いかにも人間の救いをいかにせんと思惟(しゆい)されるにふさわしい清純な気品をたたえています。
 実際にこの像の前で手を合わせると、その優しいお顔・雰囲気に包み込まれるような気分になります。飛鳥時代の秀作は、1300年の時を過ぎてなお、人々の心を魅了してやみません。
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2011年9月1日(木)~10月7日(金)
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如意輪観音像の美しさをクローズアップ JR東海「うまし うるわし 奈良」ホームページ
 JR東海の「うまし うるわし 奈良」ホームページでは「中宮寺」を特集し、通常見られない横からの表情など、たくさんの写真で如意輪観音像の美しさをクローズアップしています。
 「アドギャラリー」のコーナーでは、中宮寺のポスターはもちろん、これまでのキャンペーンCMなども閲覧可能。
 ほかにも、奈良観光に便利な散策マップや、奈良に関する豆知識のコーナーなど情報が満載です。今すぐアクセスしてください。
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文・写真=福島恵美 写真協力=一般財団法人奈良県ビジターズビューロー、奈良県管財課、春日大社、中宮寺
※掲載されているデータは平成23年9月現在のものです。

「うまし うるわし 奈良」関連サイト

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