『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

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祝・デビュー
待ちに待った北陸新幹線


唱歌『おぼろ月夜』の
光景広がる「菜の花公園」



故郷の風景のなかを走る
観光列車「おいこっと」



源泉かけ流しの13の
外湯が点在する野沢温泉



温かみのある表情に心和む
「高橋まゆみ人形館」



取っつきやすく面白い
現代美術館[キナーレ]



独特のつなぎを用いる
幻の「富倉そば」




鵜の浜温泉の
夕日と人魚像にうっとり



地下40mにホームがある
珍しい筒石駅



沿線イメージの絵柄を
まとうえちごトキめき鉄道





糸魚川の文化と鉄道の魅力
を詰め込んだ「ジオパル」



糸魚川世界ジオパークを
食で体感できる丼物



様々な具材がのり
美しくおいしい駅弁
01/13

祝・デビュー
待ちに待った北陸新幹線

東京駅~金沢駅

アイボリーホワイトを基調に沿線に広がる空の青さを表現した空色、日本の伝統工芸である銅器や象嵌をイメージした銅色のラインが走る。

02/13

唱歌『おぼろ月夜』の
光景広がる「菜の花公園」

長野県飯山市

千曲川と斑尾山を背景に一面に菜の花畑が広がる。見ごろは4月下旬~5月上旬。5月3~5日には「いいやま菜の花まつり」が開催される。

03/13

故郷の風景のなかを走る
観光列車「おいこっと」

長野駅~十日町駅

日本の原風景のなかを走るしなの鉄道北しなの線・JR飯山線にデビューした観光列車。子どもの頃に遊びに行ったおばあちゃん家を連想させるような、懐かしいデザイン。

04/13

源泉かけ流しの13の
外湯が点在する野沢温泉

長野県飯山市

写真の大湯など、野沢温泉の外湯は江戸時代から湯仲間という制度によって守られてきた村人の共有財産。観光客も村人との交流を楽しみつつ、浸かれる。

05/13

温かみのある表情に心和む
「高橋まゆみ人形館」

長野県飯山市

飯山在住の創作人形作家・高橋まゆみさんの作品を常時約100体展示。毎月15日10:00~12:00は高橋まゆみさんが在館し、人形制作について質問もできる。
©高橋まゆみ人形館

06/13

取っつきやすく面白い
現代美術館[キナーレ]

新潟県十日町市

池を中心に回廊が取り囲む建物自体も素晴らしく、展示作品も面白みあふれる。美術館のある2階はカフェやレストランもあり、1階には温泉施設もある。
撮影:中村脩

07/13

独特のつなぎを用いる
幻の「富倉そば」

長野県飯山市

アザミ科の植物であるオヤマボクチをつなぎに用い、ツルツルとした食感。繊維だけを取り出して使用するため、そばの風味を損なわず、うまいそばとなる。

08/13

鵜の浜温泉の
夕日と人魚像にうっとり

新潟県上越市

日本海に広がる雄大な夕日や緑の松林へと静かに沈む夕日など、様々な夕日の表情を味わえる温泉地。鵜の浜海岸にたたずむ人魚像と夕日の光景も絶妙。

9/13

地下40mにホームがある
珍しい筒石駅

新潟県糸魚川市

えちごトキめき鉄道の名立~能生間はほとんどが頸城(くびき)トンネル内で、そのただなかに位置する筒石駅は、駅舎は地上にあるが、ホームはトンネル内。

10/13

沿線イメージの絵柄を
まとうえちごトキめき鉄道

市振駅~妙高高原駅

えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(市振駅~直江津駅)には開業と同時に、沿線の海と花をモチーフにしたラッピング車両がデビュー。

11/13

糸魚川の文化と鉄道の魅力
を詰め込んだ「ジオパル」

新潟県糸魚川市

鉄道ジオラマや大糸線キハ52などを展示。施設入口には大正元年(1912)築の赤レンガ造りの鉄道車庫の出入口の3連アーチを移築して用いている。

12/13

糸魚川世界ジオパークを
食で体感できる丼物

新潟県糸魚川市

フォッサマグナが走り「世界ジオパーク」に認定されている糸魚川の魅力を表現。南蛮エビや紅ズワイガニなど提供店ごとに、こだわりの食材を盛り付ける。

13/13

様々な具材がのり
美しくおいしい駅弁

新潟県糸魚川市

糸魚川の名物駅弁「笹すし」は、7種類の具材がのった細長い寿司が笹の葉に包まれ、見た目鮮やか。昔からこの地に伝わる郷土料理だ。糸魚川駅に隣接する「ヒスイ王国館」などで販売。

祝・デビュー!! 北陸新幹線で1泊2日!甲信越のんびり春旅♪
plan1 | plan2
3・14デビュー! 北陸新幹線で長野・新潟へ

和の伝統美と最新技術の機能美を体現

グランクラスへのデッキパネルは艶やか

上質でゆとりある空間のグランクラス

 百万石の城下町として栄えた金沢は、加賀藩が工芸や伝統芸能などの文化事業を奨励したことから、日本の伝統文化が今も深く息づく。その金沢へと向かう北陸新幹線は「和」のエッセンスを散りばめ、「和の未来」をデザインコンセプトにしている。アイボリーホワイトを基調にした車体には、沿線に広がる空の青さを表現した青と、日本の伝統工芸である銅器や象嵌(ぞうがん)の銅色を表現。

 車内設備ももちろん、新幹線の普通車では初めて全座席分の電源コンセントを設置するなど充実している。特に、漆塗りの深い色彩を取り入れたグランクラスの優雅さは特筆もの。電動リクライニングの本革張りシートにゆったりと腰掛け、アルコールを含むフリードリンクや軽食のサービスなど、ゴージャスな時を満喫したい。

 北陸新幹線では車窓からの眺めも楽しみだ。高崎~長野間では、浅間山や北アルプスの山並みを楽しめるほか、長野駅以降は妙高や立山の雄大な山並み、糸魚川駅の前後では日本海も望むことができる。北陸新幹線開業記念のお弁当や、キーホルダーなど新幹線グッズの車内販売も行なわれている。

 首都圏を出発する新たな新幹線の開業は、なんとも喜ばしい。記念すべき新幹線の乗車を存分に楽しもう。

plan 1 | 「おいこっと」「越乃Shu*Kura」 乗り継ぎ旅|飯山駅下車(長野県飯山市・新潟県十日町市)

千曲川と残雪抱く開田山脈を背景に約13haもの菜の花畑が広がる「菜の花公園」。
「菜の花畠に入り日薄れ」という唱歌『おぼろ月夜』の光景を堪能
4月4日にデビューしたJR飯山線新観光列車「おいこっと」。
名称には英語表記の“TOKYO”の真逆という意味が込められている
野沢温泉では外湯めぐりが魅力。昔からある13の外湯に加え、
日帰り入浴施設の麻釜温泉公園「ふるさとの湯」(写真)が新たにオープン。

 在来線飯山駅を移設し、新たに建設されたピカピカの飯山駅で北陸新幹線を下車。まずは、隣の北飯山駅の近くにある「高橋まゆみ人形館」へ。温かみのある表情をした人形たちは、それぞれ物語を語りかけてくるよう。

 この地域ならではの「富倉そば」を食べ、菜の花の名所をめぐる「おさんぽバス」に乗車。唱歌『おぼろ月夜』の舞台となった「菜の花公園」では、一面菜の花の景色にうっとり。途中、特産物の購入も楽しめる「道の駅千曲川」などに立ち寄りながら、なべくら高原の残雪の道を走るルートも楽しい。

 温泉豊富な信州を代表する名湯・野沢温泉に宿泊したら、2日目は列車旅を楽しむ1日に。タクシーで戸狩野沢温泉駅へ行き、そこから乗ってもいいのだが、せっかくなのでバスで飯山駅に戻り、新観光列車「おいこっと」に少しでも長く乗ることにする。田舎のおばあちゃん家のような古民家風の内装が施され、懐かしい雰囲気。この楽しい列車に乗って、千曲川や山並み、田畑が広がる日本の原風景のような景色を眺めるのは最高の気分だ。

 十日町駅到着後は、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]で芸術鑑賞。現代美術というと難しいイメージがあるが、ここは巨大なガラスケースの中で銀色の紙片が宙を舞う『浮遊』など、子どもからお年寄りまで楽しめるユニークな作品が多い。

 列車旅のふたつめのお楽しみ、十日町駅発の「越乃Shu*Kura」で地酒を味わいながらジャズやクラシックの生演奏を堪能し、帰りは上越妙高駅から北陸新幹線に乗車し帰路につく。

北陸新幹線沿線で1泊2日、のんびり春旅♪

飯山在住で、全国的な人気を誇る創作人形作家・高橋まゆみさんの作品を展示。笑顔で農作業をするおばあちゃん、おでん屋台で飲んでご機嫌なおじいちゃん、花火をする子どもたちなど、心が温かくなる作品が並ぶ。

高橋まゆみ人形館
TEL.0269-67-0139

十日町温泉「明石の湯」の2階にある現代アートの美術館。写真のカールステン・ヘラー作『Rolling Cylinder, 2012』は赤白青の螺旋模様が回転するトンネルをくぐり、平衡感覚が揺さぶられる作品。このような体験的に楽しめる作品を多数展示。

越後妻有里山現代美術館
[キナーレ]

TEL.025-761-7767

飯山市富倉地区の各家庭で長年受け継がれてきた独自のそば。つなぎにオヤマボクチ(ヤマゴボウ)を使う。オヤマボクチの葉から繊維を取り出す作業は手間がかかり、他地域ではなかなか味わえない。

信州いいやま観光局
TEL.0269-62-3133

4月17日~5月3日、飯山城址では約400本の桜が咲き誇る。開花期間中「桜まつり」が開催され、露店が出るほか、17:00~23:00にはぼんぼりを点灯。

飯山城址桜まつり実行委員会
(飯山商工会議所内)

TEL.0269-62-2162

1泊2日の旅のスケジュール

★1日目
東京駅→(北陸新幹線)→飯山駅→(JR飯山線)→北飯山駅→(徒歩)→高橋まゆみ人形館→(JR飯山線)→飯山駅→おさんぽバス→(のざわ温泉交通 長電バス)→野沢温泉
★2日目
野沢温泉→(長電バス)→飯山駅→(観光列車「おいこっと」)→十日町駅→(徒歩)→越後妻有里山現代美術館[キナーレ]→(徒歩)→十日町駅→(「越乃Shu*Kura」)→上越妙高駅→(北陸新幹線)→東京駅

観光の問合せ

信州いいやま観光局 TEL.0269-62-3133
野沢温泉観光協会 TEL.0269-85-3155
十日町市観光協会 TEL.025-757-3345
plan 2 | えちごトキめき鉄道  日本海ひすいラインを満喫|糸魚川駅下車1泊2日(新潟県糸魚川市・上越市)

鵜の浜温泉は日本海に沈む夕日の名所。
小川未明作『赤いろうそくと人魚』のモデルとなった人魚伝説が残り、夕日と人魚像の光景が印象的
筒石駅は、駅舎のある地上から約40m地下にホームがある。
エレベーターなどなく、下りホームまでは290段、上りホームまでは280段を下る
えちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインには「日本海の海中」と
「沿線3市(上越・糸魚川・妙高)の花」がデザインされたラッピング車両が走る

 北陸新幹線糸魚川駅に下車し、まずは、新幹線開業とともに誕生した「えきごトキめき鉄道」を楽しむため、市振駅へ。駅から徒歩5分ほどのところに越後と越中とを分けた関所跡が残り、『奥の細道』を歩いた芭蕉ゆかりの地でもある。

 それらの史跡を楽しんだら、タクシーで親不知(おやしらず)記念広場へ向かい、断崖絶壁を眺め下ろす。この絶壁下の海岸沿いを道が通っていた昔は、波打ち際を通り抜ける際、確かに親も子もお互いを顧みる余裕はなかっただろうと、名前の由来が実感できる。親不知コミュニティロードなどを散策し、親不知駅まで歩き、えきごトキめき鉄道に乗車。直江津駅でJR信越本線に乗り換えて、潟町駅から近い鵜の浜温泉に宿泊する。

 翌朝は鵜の浜温泉の観光地引き網を楽しみ、再び、JR信越本線からえきごトキめき鉄道に乗り継いで、筒石駅へ。珍しいトンネルの駅で、薄暗い雰囲気や冷気、湿気など異様な雰囲気に圧倒される。

 次の列車で能生駅へ移動し、日本一の紅ズワイガニ直売所「マリンドーム能生」でカニを食べたり、ショッピングを楽しんだり。買った荷物は宅配便で送り、歩いて弁天岩へ。能生海岸に浮かぶ岩礁の弁天岩は、フォッサマグナの海底火山の噴火によってできたもので、「世界ジオパーク」にも認定されている糸魚川の特徴を表わすひとつだ。

 糸魚川駅には糸魚川ジオステーション「ジオパル」がオープンしているので、糸魚川の地質や地形について学べる。JR大糸線を走っていたキハ52車両の休憩所や大型鉄道模型のジオラマも楽しみ。最後に糸魚川の魅力を総括し、駅弁を買って、北陸新幹線に乗り込もう。

北陸新幹線沿線で1泊2日、のんびり春旅♪

東日本と西日本を分断する地質帯・フォッサマグナが走り、東西文化のはざまにあたる糸魚川についての展示解説や、休憩所として開放されているJR大糸線キハ52の車両展示がある。近隣の情景を再現したジオラマも魅力。

糸魚川ジオステーション
「ジオパル」

TEL.025-555-7344

フォッサマグナ形成時の影響により、糸魚川は海の地形も急峻で、それにより好漁場となり、海の幸が新鮮で豊富。そんな魅力を詰め込んだ丼物が市内24店舗で味わえる。糸魚川産のコシヒカリが用いられ、ご飯もうまい!

糸魚川市観光協会
TEL.025-555-7344

雨飾山(あまかざりやま)の湧水で栽培された糸魚川産米に、サケ・キャラブキ・クルミ・紅ショウガ・青シソの実の漬物・桜でんぶ・錦糸卵が美しく盛り付けられ、味の変化も楽しい。3本入り620円~。糸魚川駅に隣接する「ヒスイ王国館」などで販売。

九郎右ェ門(くろえもん)
TEL.025-558-2010

糸魚川の月不見の池では、例年5月中旬に藤の花の見ごろを迎える。池の周りを藤の花が咲き誇り、湖面を紫色に彩る。開花時期にあわせ、近所の新町地区では「藤まつり」も。沿道に藤の鉢植え約150鉢が並ぶ。

糸魚川市観光協会
TEL.025-555-7344

1泊2日の旅のスケジュール

★1日目
東京駅→(北陸新幹線)→糸魚川駅→(えちごトキめき鉄道)→市振駅→(徒歩)→市振関所跡→(徒歩)→市振駅→(タクシー)→親不知記念広場→(徒歩)→親不知駅→(えちごトキめき鉄道・JR信越本線)→潟町駅→(徒歩)→鵜の浜温泉
★2日目
鵜の浜温泉→(徒歩)→潟町駅→(JR信越本線・えちごトキめき鉄道)→筒石駅→(えちごトキめき鉄道)→能生駅→(タクシー)→マリンドーム能生→(徒歩)→弁天岩→(徒歩)→能生駅→(えちごトキめき鉄道)→梶屋敷駅→(バス)→月不見の池→(バス)→糸魚川駅・糸魚川ジオステーション「ジオパル」→(北陸新幹線)→東京駅

観光の問合せ

糸魚川市観光協会 TEL.025-555-7344
大潟観光協会 TEL.025-534-4465
文=大友康子
写真協力=交通新聞サービス
※掲載されているデータは2015年4月現在のものです。
旅の手帖MOOK 西日本発 北陸新幹線の旅


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