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暑き夏こそ熱き鉄旅! 話題の路線を完乗しよう 青春18きっぷで夏旅満喫

  • 上野駅発着/日帰り|キハ40形で行く、烏山線全駅乗下車&完乗の旅
  • 大阪駅発着/1泊2日|境線を完乗し境港を散策、夏の山陰ぐるり旅

上野駅発着/日帰り|七福神にちなむ烏山線は、今年、開業90周年!|キハ40形で行く、烏山線全駅乗下車&完乗の旅|栃木県高根沢町(宝積寺駅~仁井田駅)、那須烏山市(鴻野山駅~烏山駅)

東北本線宝積寺駅から烏山駅までの20.4kmを結ぶJR烏山線。1923年(大正12年)4月15日に開業し、今年、90周年の節目の年を迎えた。烏山線は縁起の良い七福神がキャラクター、キハ40形ディーゼルカーに乗って出かけよう!


乗るだけで七福神にちなむ旅ができる烏山線。ここの車両の一つ、キハ401009の側面には七福神みんなが車両に乗ったシールがあってとても愉快。一番前で楽しそうな表情の大黒天はもしや「鉄ちゃん」かも?


1979年より烏山線で活躍するキハ40形ディーゼルカー。現在は期間限定で車両の前後に90周年を記念するシールが貼られている。そして、来春、烏山線に最新鋭の車両EV-E301系電車の導入が予定されている


烏山線では1957年(昭和32年)からキハ10系気動車(キハ10形、キハ11形)が使用された。1976年(昭和51年)、宇都宮駅で撮影した烏山線キハ117は、ヘッドライトこそシールドビーム2灯化になっているが往年の風格が感じられた


縁起の良い駅としても有名な大金(おおがね)駅は大黒天がモチーフに。駅横には大金神社もあり、記念に参拝を。また、温泉好きの方には駅から徒歩15分のところに大金温泉があり、こちらで日帰り入浴もできる


烏山線の終点、JR烏山駅。ここ那須烏山市は「そば処」としても知られ、烏山駅周辺はもとより烏山線の沿線でもその味を堪能できる。また、毎年7月下旬には野外歌舞伎で人気の「山あげ祭」が開かれる


宇都宮の老舗餃子店で食べた焼き餃子。パリッとしてモチッとした食感がたまらない。実は他にも水餃子や揚げ餃子も食べて大満足。青春18きっぷのおトクな旅、おみやげには冷凍の宇都宮餃子もおすすめ!

旅のMEMO

観光の問合せ
宇都宮:宇都宮市観光案内所(JR宇都宮駅構内)●TEL.028-636-2177
高根沢町(宝積寺駅~仁井田駅):高根沢町観光協会●TEL.028-675-8104
那須烏山市(鴻野山駅~烏山駅):那須烏山市観光協会●TEL.0287-84-1977
東京から日帰りでも楽しめる烏山線。90年の歴史がそこに!

 東北本線(愛称:宇都宮線)宝積寺(ほうしゃくじ)駅より東へ分岐していく烏山線。列車の多くは栃木県の県庁所在地、宇都宮駅を発着し、東京(上野駅)からもとても出かけやすい。

 烏山線は宝積寺以遠に7つの駅を持ち、宝積寺駅といい途中の大金駅といい、縁起の良い駅があることでも有名。7つの駅には七福神が結びつき、各駅は下野(しもつけ)花岡駅(寿老人)、仁井田駅(布袋尊)、鴻野山(こうのやま)駅(福禄寿)、大金駅(大黒天)、小塙(こばな)駅(恵比寿)、滝駅(弁財天)、烏山駅(毘沙門天)と神々がモチーフに。乗り降り自由な青春18きっぷの旅、ここは各駅を順に訪ね、終点の烏山まで行ってみよう。

 分野もいろいろの鉄道趣味。車両の撮影がメインの人を「撮り鉄」、列車に乗る派の人を「乗り鉄」と言うそうだが、各駅で下車する旅はさしずめ「降り鉄」といった感じ。上下の列車をうまく組み合わせれば効率的に各駅へ行けるが、それはそれとして、一駅ずつ順に下車していくプランも鉄道旅行の醍醐味と思う。

 90年の歴史を持つ烏山線。1979年(昭和54年)から活躍を始めた現行のキハ40形もさることながら、1957年(昭和32年)から1979年にかけて走ったキハ10系(キハ10形、キハ11形)気動車も烏山線を支えた。当時はディーゼルカーを気動車と普通に呼んでいたが、あの頃、宇都宮駅で撮影したキハ11の表情を眺めてみれば、真面目で親しみのある栃木の県民性そのものみたいだ。

 関東地方では烏山線だけで使用のキハ40形。車両の色は烏山線色(緑とクリームのツートンカラー)に加え、キハ40形導入当初の色(首都圏色と呼ばれる朱色5号)、キハ11形のような旧国鉄一般色(朱色4号とクリーム4号のツートンカラー)と3種類。しかも、7月27日(土)には烏山の祭り「山あげ祭」にあわせ、3色の車両すべてを連結した特別編成の列車が宇都宮~烏山間で3往復運転される予定。時刻は宇都宮発が9時18分、12時10分、15時10分で、烏山発が10時59分、13時59分、16時37分。ファンならずとも粋な計らいに心がときめく。

 来春、蓄電池駆動電車システムによる最新鋭の車両、EV-E301系電車の導入が予定され、烏山線は今、90年の時を超え大きく進化を遂げようとしている。烏山線の全駅で下車する本プラン、通常運賃5,700円(個別区間の合計)のところ、青春18きっぷなら1日分2,300円だけ。なんと3,400円もおトクに。この夏、節目の年を迎えた烏山線をぜひ訪ねてみよう。

旅のスケジュール

  駅名 時間 旅のひとことアドバイス


上野 発 7:16 宇都宮線、普通列車(土休日は7:13発)
宇都宮 着 8:59 乗り換え
宇都宮 発 9:09 宇都宮線、普通列車
宝積寺 着 9:21 乗り換え(烏山線の起点の駅、ちょっと下車してみよう)
宝積寺 発 9:33 烏山線、普通列車
下野花岡 着 9:38 途中下車&散策
下野花岡 発 11:02 烏山線、普通列車
仁井田 着 11:05 途中下車&散策
仁井田 発 12:35 烏山線、普通列車
鴻野山 着 12:40 途中下車&散策え
鴻野山 発 14:10 烏山線、普通列車
大金 着 14:17 途中下車&散策
大金 発 15:48 烏山線、普通列車
小塙 着 15:51 途中下車&散策
小塙 発 16:59 烏山線、普通列車
滝 着 17:04 途中下車&散策
滝 発 18:05 烏山線、普通列車
烏山 着 18:10 烏山線の終着駅に到着!
烏山 発 18:34 烏山線、普通列車
宝積寺 着 19:15 乗り換え
宝積寺 発 19:17 宇都宮線、普通列車
宇都宮 着 19:27 名物の宇都宮餃子を食べて帰ろう!
宇都宮 発 20:44 宇都宮線、普通列車(土休日は20:49発)
上野 着 22:35 旅の終わり

鉄道とキャラクター|七福神の烏山線

特急列車などに愛称があるのと同じく、駅にも愛称やキャラクターがあるのもいいと思う。親しみが感じられ、旅が一段と楽しくなる。
烏山線では宝積寺以遠にちょうど7つ駅があり、縁起の良い駅もあることなどから、七福神がぴったり。乗るだけで七福神めぐりもできておトクな気分!


七福神がモチーフの烏山線。終点の烏山駅は毘沙門天になっている。各駅にはそれぞれの七福神を描いた案内板があり、また、烏山線を走るキハ40形にもそれぞれ異なる七福神マークがあるのでお見逃しなく

文・写真:相澤秀仁&京子
※掲載されているデータは平成25年7月7日現在のものです。

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