『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

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日本最北の私鉄である津軽鉄道は冬、厳寒の雪景色や地吹雪のなかを走る
昔懐かしいダルマストーブは、ふつうの暖房よりも、心まで温めてくれるよう
絣の上着姿の津鉄応援直売会の方々。彼女たちの明るさもまた車内の雰囲気を盛り上げる

オススメ観光pick-up

 津軽鉄道金木駅で下車し、太宰治ゆかりの地めぐりが断然オススメ。「太宰治記念館 斜陽館(写真)」は太宰の生家で、豪勢な造りに地元の名家であったことがわかる。第二次世界大戦の戦禍を逃れて故郷に疎開した太宰が妻子と過ごした「太宰治疎開の家 旧津島家新座敷」では20作品以上が誕生した。「津軽三味線会館」で生演奏を堪能するのもいい。

青森県/JR五能線五所川原駅からアクセス|津軽鉄道「ストーブ列車」[津軽五所川原駅〜津軽中里駅]

ストーブに温もりながら眺める地吹雪の車窓

 冬の津軽は、地面に降り積もった雪が強風で舞い上がる地吹雪が起こる厳寒の地。その厳しい寒さの中を走るのが、津軽鉄道のストーブ列車。客車内に昔懐かしいダルマストーブを設置し、ストーブの温もりに包まれながら、車窓から吹きすさぶ地吹雪を眺めたい。

 車内では女性アテンダントが思い切り津軽弁で沿線ガイドなどをしてくれる。わからない場合は申し出ると、“丁寧な津軽弁”で話してくれるそう。紺色の制服にスカーフという出で立ちもお洒落で、足元の長靴も決まっている。「津鉄応援直売会」の女性たちも絣(かすり)の上着を身につけ、笹餅・ポン菓子などを販売。ときには津軽民謡や地元の「嘉瀬の奴踊り」を披露することも。スルメ(車内販売)を焼くにおいが香ばしく、津軽弁や笑い声、民謡・手拍子などが響き合う車内の雰囲気は和やかそのもの。所要50分弱の間、外の寒さとは対極的な温かさに満ちている。

列車DATA

運行日●2013年12月1日~2014年3月31日
料金●大人・小人共通300円(運賃別途)
問合せ●津軽鉄道 TEL.0173-34-2148
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あわせて使いたいおトクなきっぷ&鉄道情報

車内で熱々のけの汁を提供する「けの汁列車」。車窓には幻想的な雪景色が広がる
津軽地方で小正月の行事食として親しまれている、けの汁。七草が摘めない土地柄のため、代わりの「粥(かゆ)の汁」というのが名の由来
約2時間飲み放題で弁当やけの汁、外の雪景色も楽しめて3,500円はおトク

オススメ観光pick-up

 日本に12残る現存天守のひとつ・弘前城はやはり外せない。いち早く文明開化の波にのった弘前は洋館が多く、洋館めぐりもオススメ。2014 年2月28日まで洋館や市内の文化財施設をライトアップする「弘前エレクトリカルファンタジー(写真)」を開催中。けの汁列車降車後に、ぜひライトアップされた街を歩こう。

青森県/JR奥羽本線弘前駅からアクセス|弘南鉄道|「けの汁列車」|[弘前駅〜黒石駅]

津軽の郷土料理をつまみに飲み放題

 弘南線(弘前駅~黒石駅)と大鰐線(中央弘前駅~大鰐駅)を有する弘南鉄道。「けの汁列車」は弘南線をひた走る臨時列車。けの汁とは、細かく刻んだダイコン・ゴボウ・ニンジンなどの野菜やゼンマイ・ワラビなどの山菜、豆腐・油揚げなどを刻んでだし汁で煮込み、味噌や醤油で味付けした津軽地方の郷土料理。津軽の雪景色を眺めながら、たっぷりの温かい「けの汁」とお弁当に舌鼓を打ち、列車旅を楽しめる。

 イベント日により発駅が異なるが、どれも折り返して出発駅へと戻り、所要2時間弱。途中駅である平賀駅発便は、まず弘前駅へと向かい、折り返して黒石駅へと向かい、さらに折り返して平賀駅へと戻る。出発時間はいずれも18時半頃。けの汁やお弁当のおかずをつまみに飲み始めるのにちょうど良い時間。ビール・日本酒・焼酎・ウイスキー・ウーロン茶・ジュースが飲み放題だ。街明かりに照らされた雪景色が料理も酒も、より味わい深いものにしてくれる。

列車DATA

運行日●2014年2月14日(平賀駅発)・21日(黒石駅発)・28日(弘前駅発)
料金●大人3,500円、小人設定なし
問合せ●弘南鉄道 TEL.0172-44-3136
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あわせて使いたいおトクなきっぷ&鉄道情報

家庭と同じようなこたつが設置され、家族や仲間でほっこりできる。掘りごたつ式で、中には温風が流れている
三陸鉄道はトンネルも多いが、運行区間の中ほど、野田玉川~堀内~白井海岸では海景色が印象的
「なもみ」は小正月に行われる、岩手県北沿岸部の伝統行事。釜石地方では「スネカ」などと場所により名称が少し異なる

オススメ観光pick-up

 田野畑駅からバスで20分ほどの北山崎は「海のアルプス」とも呼ばれ、高さ200m前後の断崖絶壁が迫力の景観美を見せる。「サッパ船アドベンチャーズ」で地元漁師の船に乗り、その絶景を海の上で体感するのもいい。あまちゃんファンならドラマに登場した「まめぶ汁」を味わうのも一興。久慈市内に提供店多数。

岩手県/JR八戸線久慈駅からアクセス|三陸鉄道「こたつ列車」[久慈駅〜田野畑駅]

民俗行事も楽しめる、こたつの並ぶお座敷列車

 ドラマ『あまちゃん』に「北三陸鉄道」の名で登場した三陸鉄道。ドラマにもたびたび登場したお座敷列車のテーブルが、冬場の土・日曜にはこたつに変身。4人がけのこたつが中央通路を挟んで車内に12台並び、所要約1時間の列車旅の間、ぬくぬくと温まりながら、うっすらと雪化粧をした海岸や畑など車窓の景色を楽しめる。

 車内では、三陸鉄道アテンダントが海女の服装で登場し、車窓案内や車内販売を行う。さらに、秋田のなまはげに似た「なもみ」も登場。なもみは岩手県北沿岸部の風習で、鬼に扮した男たちが「悪いわらしはいねが~」と言いながら、家々を練り歩き家内安全・無病息災を祈願するもの。囲炉裏にあたり続けてすねが赤くなる「なもみ(低温ヤケド)」ができるような怠け者を戒めることから、その名がある。列車内で迫力ある民俗行事にふれられるのも貴重。

 田野畑行きのこたつ列車に乗車の場合は、前日13時までの予約により、うに丼・ウニあわび弁当・ほたて弁当も味わえる。

列車DATA

運行日●2014年3月30日までの土・日曜・祝日
料金●大人・小人共通300円(運賃別途)
問合せ●三陸鉄道旅客サービス部 TEL.0193-62-8900
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あわせて使いたいおトクなきっぷ&鉄道情報

星座編の1シーン。季節ごとの15星座が映し出され、大人もこどもも眺め入る
映像が流れ始めると、観客(乗客)から歓声があがったり、見入って静かになったり
「ゆめぞら」号は土・日曜・祝日を中心に1日2往復運行されている

オススメ観光pick-up

 ほくほく線まつだい駅の周囲は、山の斜面に狭い水田が段々に並ぶ美しい棚田(写真)が見られる。「日本三大薬湯」に数えられる松之山温泉はまつだい駅から車で15分ほど。タクシーの道すがら、棚田の景観ポイントに立ち寄ってもらうといい。温泉街の近くには松之山温泉スキー場もある。

新潟県/上越新幹線越後湯沢駅からアクセス|北越急行「ほくほく線ゆめぞら」[越後湯沢駅〜直江津駅(越後湯沢~六日町・犀潟〜直江津はJR路線)]

トンネルに入るとファンタジー列車に変貌

 ほくほく線の六日町~犀潟(さいがた)間はトンネル続きで、59.5kmの総延長のうち約7割がトンネル。そこで登場したのが日本初のシアター・トレイン「ゆめぞら」。赤倉トンネルなど5カ所のトンネルで、車内の天井全面に幻想的な映像を映し出す。

 2両編成で座席数は115席、普通列車で指定席などではないため、立ち見も可能だ。映像は花火・天空・海中・星座・宇宙編の5種があり、1月は花火、2月は天空、3月は宇宙、と月ごとに異なる。また、例えば同じ花火編にしても、5カ所のトンネル全てで上映内容が異なる。トンネルに突入するとすぐ車内の照明が落とされ、天井全面が空や海中へと変貌し、心地よい音楽が奏でられ、光や映像が迫ってくるように流れていく。通常ならば退屈なはずのトンネル内、一転、車内はファンタジーの世界となり、いつまでも見ていたくなる。トンネルを出ても興奮冷めやらずにいると、またトンネルに入り、夢の世界へ再突入。JR直通区間も含めた1時間20分強の間、ドキトキ、ワクワクの続く夢列車だ。

列車DATA

運行日●土・日曜・祝日、GW、夏休み・冬休み期間
料金●通常運賃のみで乗車可
問合せ●ほくほく線十日町駅 TEL.025-752-0770
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