原爆ドーム|広島県/平成8年登録/文化遺産|胸が痛む眺めに核の恐怖を改めて認識させる“負の世界遺産”

人類史上初の原子爆弾による被爆の惨禍を伝える歴史の証人として、また核兵器廃絶と恒久平和を求める誓いのシンボルとして、世界遺産に登録された。

昭和20年8月6日8時15分、広島市の上空で原子爆弾が炸裂、爆風がほとんど垂直に働いたため、「産業奨励館」は中心部は奇跡的に倒壊を逃れたものの、館内にいた人はすべて即死。ドーム鉄骨部分がむき出しの残骸と化し、「原爆ドーム」と呼ばれるようになった。

「二度とこのような悲劇を起こしてはいけない」という戒めや願いをこめて当時のままに保存されており、負の世界遺産として知られる。

データ

問合せ:広島市観光案内所 TEL.082-247-6738

詳細:原爆ドーム(広島市ホームページ内)

主なアクセス:山陽新幹線広島駅から広島電鉄で約20分の原爆ドーム前下車

データ

奇跡的に残った建物は、
原爆の恐ろしさを訴え続ける

写真提供:広島県
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。