白神山地|青森県・秋田県/平成5年登録/自然遺産|ブナの木が世代を繰り返し原生的森を維持し続ける

青森県南西部から秋田県北西部にまたがる13万haに及ぶ広大な白神山地。なかでも原生的なブナ林で占められる約1万7000haの区域が、法隆寺地域の仏教建造物・姫路城・屋久島とともに、日本で最初の世界遺産として登録された。原始性の高いブナ林は東アジアでも最大級といわれ、約500種の植物相が良好な状態で残る。

森の中にはニホンカモシカやニホンザルなど日本固有の哺乳類、イヌワシ・クマゲラ・クマタカなど絶滅が危惧されている鳥類をはじめとした豊かな生態系が現存。特に世界遺産地域は最もよく原生状態が保たれており、その価値は地球的に見ても極めて重要であると評価されている。

データ

問合せ・詳細:

白神山地ビジターセンター(青森県) TEL.0172-85-2810

白神山地世界遺産センター藤里館(秋田県)TEL.0185-79-3001

主なアクセス:JR奥羽本線二ツ井駅からバスで約30分の湯ノ沢温泉下車等

データ

原生的姿を残す白神山地のブナ林
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。