紀伊山地の霊場と参詣道|和歌山県・奈良県・三重県/平成16年登録/文化遺産|霊場と参詣道を包む自然全体「文化的景観」が魅力

「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の三霊場と参詣道「大峯奥駈道(おくがけみち)」「熊野参詣道」「高野山町石道(ちょういしみち)」が登録の対象。

三霊場は、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来した仏教、その両者が結びついた修験道など、多様な信仰の形態が育まれた神仏の霊場であり、参詣道とともに広範囲にわたり歴史的姿を留めている。また、それらが今も連綿と人々のなかに息づいている点においても極めて貴重な資産であると評価された。

特に登録の際のキーワードは「文化的景観」。つまり、周囲の自然も高く評価されたのであり、これからも世界に誇る財産として守り継ぐ必要がある。

データ

問合せ・詳細:

和歌山県世界遺産センター TEL.0735-42-1044

三重県立熊野古道センター TEL.0597-25-2666

奈良県地域振興部文化・教育課 TEL.0742-27-2054

主なアクセス:JR紀勢本線尾鷲駅・新宮駅等からバス等

データ

歴史を感じさせる熊野古道馬越(まごせ)峠
金剛峯寺(こんごうぶじ)の壇上伽藍に建つ
根本大塔(こんぽんたいとう)

写真提供:三重県観光連盟
※掲載されているデータは平成24年6月現在のものです。
※月刊『旅の手帖』2011年6月号より転載、再構成。