藤川さんが“日本一の山車祭”と太鼓判を押す「八戸三社大祭」が今年も開催される。享保6年(1721)が発祥というこの祭り。7月31日の前夜祭に始まり、8月4日の後夜祭までの5日間、八戸市内は美しいお囃子に彩られる。祭りの見どころは、8月1日と3日に行なわれる「神輿行列」と山車の合同運行。各山車組による絢爛豪華な27台の山車が市内を練り歩く様は圧巻で、山車が伸縮したり、人形が動いたり、とにかく見ていて飽きない。山車がライトアップされる7月31日と8月4日も、昼間とは違った趣が楽しめる。
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7月になると八戸のいたるところからお囃子が聞こえてきます。
幼い頃、私が住んでいる近所の神社もお囃子の練習場所になっていて、
よく母に連れて行ってもらったものでした。
数年前、はじめてお祭りの華でもある大太鼓をたたかせていただけることになったとき、
1ヵ月間手にいくつもまめをつくってはつぶしての厳しい練習が続き、
伝統を受け継いでいくことの大切さとその厳しさを身をもって感じることができました。
「日本一の山車祭」とうたわれる『八戸三社大祭』は、
江戸時代からはじまった豊作祈願のお祭りで2つの顔を持ちます。
かわいらしい子供たちが雅楽の楽器を持っての巫女・裃着行列、
駒踊りの行列、
法霊(ほうりょう)神楽の一斉歯打ち、虎舞、武者押し……
神々の行列のようなその厳かさに言葉を失います。
また、大胆かつ繊細な彫刻やからくり、大きいものだと高さ10mにも及ぶ山車、
引き子やお囃子の子供たちの賢明さ、日本一とうたわれるこの豪華絢爛な山車に目を奪われます。
8月2日に行なわれる「加賀美流騎馬打毬(かがみりゅうきばだきゅう)」は、
日本でも宮内庁、山形県、そしてこの八戸でしか見ることができないものです。
でも、私の一番のお気に入りは7月31日の前夜祭。
夜空に浮かび上がるライトアップされた山車と
鳴り響くお囃子の作り上げる幻想的な空間に酔いしれます。
北国の短くも暑い夏を焦がす日本一の山車祭『八戸三社大祭』
……北国八戸の人々が待ちわびるその日が今年も近づいてきました。
藤川さんが“日本一の山車祭”と太鼓判を押す「八戸三社大祭」が今年も開催される。享保6年(1721)が発祥というこの祭り。7月31日の前夜祭に始まり、8月4日の後夜祭までの5日間、八戸市内は美しいお囃子に彩られる。祭りの見どころは、8月1日と3日に行なわれる「神輿行列」と山車の合同運行。各山車組による絢爛豪華な27台の山車が市内を練り歩く様は圧巻で、山車が伸縮したり、人形が動いたり、とにかく見ていて飽きない。山車がライトアップされる7月31日と8月4日も、昼間とは違った趣が楽しめる。