九州新幹線、新800系を1/30秒での流し撮りをしました。新800系の特徴であるヘッドライトをビシッと止めることに集中して撮影しました。
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九州新幹線や鹿児島本線を利用。
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鉄道写真のジャンルで最も人気のあるのは、列車そのものを撮影すること。JR各社の自慢車両はもちろん、自分自身にとって思い入れのある車両などをかっこよく撮影したいという気持ちは、鉄道ファンなら誰もが思うことでしょう。最近、撮影マナーなどが問題になったりしますが、マナーを遵守した安全な撮影地から、迫力ある作品はいくらでも生み出すことができます。そのちょっとしたヒントを解説しましょう。
列車の疾走感を出したいのなら、「流し撮り」という技法を使います。スローシャッターを利用し、列車の動きに合わせてカメラを振りながら撮影します。すると、列車の一部が止まり背景は流れるという、スピード感あふれる作品となります。スローシャッターというのは1/60秒程度のシャッター速度のことで、難易度は上がりますが1/30秒や1/15秒と遅くするほど背景の流れが大きくなり迫力が増します。ただ、列車をファインダーの中で追従し続けるというのはそれなりの技量が必要なので、本番撮影に向けて日々練習することをおすすめします。
つづいて、一度は撮影してみたいSLなどの迫力のある正面の写真です。いったいどうやって撮影するのかと思うかも知れませんが、これは線路から離れた安全な場所から撮影しています。線路が直線からカーブするところが狙い目で、カーブの外側から望遠レンズで直線部分を狙うのです。「線路に近づいて撮るのでは?」と勘違いをしてはいけません。撮影地選びとレンズワークによって、安全に迫力満点の作品が撮影できるのです。
光を利用することや、カメラの機能を利用することも忘れてはいけません。夕陽などの逆光を利用して、列車のボディを魅力的に輝かせたイメージ写真や、カメラのホワイトバランスを変更したイメージ写真も一興です。ホワイトバランス変更というのは、日中にホワイトバランスを「電球モード」にすると、青いイメージ写真にすることができたり、「日陰モード」にすると、暖色系の写真にしたりすることができます。ほとんどのデジタルカメラに付いている機能なので、テクニックのひとつとして覚えておくと良いでしょう。
ちょっとしたテクニックやカメラ機能の知識、Lesson1でも解説した光を利用することで、より魅力的な列車写真が撮影することができるのです。
カーブの外側から安全に迫力のある正面写真が撮影可能です。SLの場合は煙のことを考えてフレーミングして待ちましょう。もちろん上り坂の撮影地ということは必須です。
【アクセス】
JR新山口駅、益田駅などから山口線を利用。
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光を読むことによって、イメージ写真も簡単に撮影できます。逆光で撮影すれば車両は輝き、ドラマチックな作品になります。
【アクセス】
JR札幌駅から室蘭本線を利用。
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アウトカーブの下から見上げれば、飛び出てくるような迫力のある作品となります。もちろん線路からだいぶ離れた安全なところより撮影です。
【アクセス】
JR松山駅、宇和島駅などから予讃線を利用。
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駅にてコンパクトカメラで撮影しました。安全柵の外から乗車前にパチリ。ホワイトバランスを「電球モード」にしただけで、未来的なイメージ写真になりました。
【アクセス】
JR東京駅下車。
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横浜市生まれ。大学卒業後、鉄道写真家・真島満秀氏に師事。青春18きっぷなどの JRポスターを撮影する他、JR時刻表では「ごちそう路線旅」を担当。 (社)日本写真家協会会員、日本鉄道写真作家協会会員。