平成21年で記念すべき30回目を迎える佐賀インターナショナルバルーンフェスタ。アジア最大の熱気球イベントは、競技(パシフィックカップ)部門やバルーンファンタジア部門などがあり、国内外の機体が参加して、そのデザインや技術を競います。特別なライセンスをもつパイロットだけでなく、観客も熱く盛り上がり会場全体が一体化するフェスティバルです。
今年の開催予定日は、10月30日(金)から11月3日(火・祝)の5日間。佐賀市嘉瀬川河川敷(国道34号線嘉瀬大橋〜国道207号線嘉瀬橋)を会場に行なわれます。
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原生花園駅は、釧網本線の北浜〜浜小清水駅間に毎年5〜10月のみオープンする臨時駅です。昭和39年、日本国有鉄道の原生花園仮乗降場として開業しましたが、昭和53年に廃止。しかし、小清水原生花園の周辺整備とともに、昭和62年、臨時駅として再開業されたのです。
濤沸湖(とうふつこ)とオホーツク海に挟まれ、絶景の地にたたずむ原生花園駅。湖を望む細長い砂丘の上に、国道に沿って広がる原生花園は全長約8kmもあり、6〜8月にかけて約40種もの野生の花が咲き乱れる天然の花畑です。色とりどりの花々やバードウォッチングを楽しみに訪れる観光客のため、普段は無人駅の原生花園駅に夏季シーズンだけは駅員が駐在して、記念入場券などのグッズを販売します。
かわいらしいログハウスの原生花園駅は、1面1線の単式ホームで、北の大地に降り立つ観光客を迎えます。自然派の旅行者でなくても、その雄大な眺めにリピーターになることうけあいです。
山小屋風の駅舎がとっても愛らしい原生花園駅。小清水原生花園の最寄り駅で、周辺は天然の花畑が広がる
花畑の中を進む釧網本線のディーゼル車両。原生花園を彩るハマナスやエゾスカシユリの見頃は例年7月頃
福島県と新潟県の県境に近い田子倉駅は、豪雪のため冬季(12〜3月)に閉鎖される臨時駅です。福島県の只見駅側の田子倉トンネルと、新潟県の大白川(おおしらかわ)駅側の六十里越(ろくじゅうりごえ)トンネルの間で列車が外に出る地点、山と川に挟まれた険しい峠に建てられています。
豪雪地帯のため、ホームはスノーシェッドに覆われています。そのため通路と階段のみがある駅舎の中は薄暗く、まさに「秘境駅」といった感じ。周囲に民家はまったくなく、近辺の浅草岳や鬼が面山などへの登山口がわずかに点在するばかりです。
しかし、駅から望める田子倉湖は、紅葉の名所中の名所。シーズンには、長岡方面から訪れる多くの観光客で、駅舎も駅周辺もたちまち混雑します。登山も含め、秘境駅から歩いて出かけるレジャーには、格別な趣がありそうです。1日3.5往復というわずかな往復回数の列車で、いかに駅周辺の観光を楽しむかを考えるのも、この駅ならではの魅力です。
倉庫のような建物の田子倉駅。周囲には人家がまったく存在せず、利用客は主に登山客や紅葉狩りの観光客だ
豪雪から守るためスノーシェッドの中にホームがある田子倉駅。階段を上っていくと地上に出る
鹿島サッカースタジアム駅は、茨城県立カシマサッカースタジアムでサッカーの試合が開催される日のみ旅客扱いを行なう、JR鹿島線と鹿島臨海鉄道の境界駅です。JR東日本の管轄で、普段は無人駅ですが、営業日は鹿島臨海鉄道の社員が改札業務や乗車券販売業務を行なっています。サッカー試合開催日は多くのサポーターで駅はいっぱい。通常、駅に停車する旅客列車は、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の列車のみですが、特に多客が見込まれる試合日にはJR鹿島線の列車が乗り入れることもあります。
昭和45年、鹿島臨海鉄道鹿島臨港線の貨物のみを扱う北鹿島駅としてオープンしました。現在も、JR鹿島線からの貨物列車を鹿島臨海鉄道につないだり、鹿島臨海鉄道で運ばれてくる貨物をJR線に渡したりしています。また、JR鹿島線の最終列車を回送で引き込み、特急「あやめ号」(東京〜佐原駅間)を夜間留置する駅でもあります。
Jリーグ「鹿島アントラーズ」のホームスタジアムでもある、大きなサッカースタジアムができたことで開業した臨時駅。この駅に降り立って、熱いサッカー試合を見に行きたくなりそうです。
試合日のみ旅客扱いを行なう鹿島サッカースタジアム駅。写真の駅入口から階段を下りてホームに向かう
1面2線のホームには鹿島臨海鉄道の車両が乗り入れる。多客日にはJR鹿島線の車両が乗り入れることも
バルーンさが駅は、毎年10月下旬から11月上旬に開催される熱気球の国際大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」の開催期間(1週間程度)のみ営業する臨時駅です。このフェスティバルは、昭和55年から行なわれていて、平成21年で30周年を迎えます!
バルーンフェスタ期間中は、普通列車と一部の特急列車が停車します。期間中、100万人を超える観客が訪れ、駅は大変混雑するため、通路と嘉瀬(かせ)川東岸にあるホームの間にはロープが張られ、通行規制が行なわれることも。仮設だったホームは、平成15年にコンクリート化され常時設置されるようになりました。フェスティバル会場の嘉瀬川河川敷に設置される仮駅舎は、営業期間が終わると改札口の骨組みを残して撤去されます。
期間中は駅員からも、設置されるPOS端末からも乗車券の購入が可能です。また、駅の下り線側は、鉄道撮影ポイントとしても有名。バルーンフェスタ中は列車が徐行運転するため絶好のチャンスです! 晩秋の臨時駅に、イベントと鉄道を訪ねる旅に出てみませんか。
嘉瀬川河川敷を横切る長崎本線の佐賀市側の土手に期間限定で設置されるバルーンさが駅
開設期間中は特急や普通列車、臨時列車などが停車し、バルーンフェスタ目当ての多くの観光客で賑わう
平成21年で記念すべき30回目を迎える佐賀インターナショナルバルーンフェスタ。アジア最大の熱気球イベントは、競技(パシフィックカップ)部門やバルーンファンタジア部門などがあり、国内外の機体が参加して、そのデザインや技術を競います。特別なライセンスをもつパイロットだけでなく、観客も熱く盛り上がり会場全体が一体化するフェスティバルです。
今年の開催予定日は、10月30日(金)から11月3日(火・祝)の5日間。佐賀市嘉瀬川河川敷(国道34号線嘉瀬大橋〜国道207号線嘉瀬橋)を会場に行なわれます。
写真協力:網走支庁商工労働観光課、阿部伸一、naka_premium、佐賀市観光振興課、佐賀県観光連盟
※掲載されているデータは平成21年9月現在のものです。