「近畿味めぐり弁当」は、いま各地で叫ばれる地産地消をテーマとする駅弁。近江米をはじめ、近畿の食材を多数使用したかやくご飯、近江牛入りのメンチカツ、近江鶏を使用した筑前煮、富田林の丸ナス、兵庫のブナシメジなど、近畿2府4県の特産品をふんだんに盛り込んでいる。
地産地消は、地域で採れたものをその地域で消費することを指す言葉で、駅弁業界では古くから行われてきた。というよりも地産地消こそが駅弁の存在意義であり、今後の生き残る道ともいえるだろう。そうした思いを胸に、パッケージの内側に描かれた「味めぐりマップ」を見ながら弁当を味わう。全体的に淡白な味付けの中で、近江牛の旨味を強く押し出したメンチカツが絶品。ダシの染み込んだかやくご飯との相性も抜群で、この2品だけでも弁当を買う価値がある。
駅弁のトレンドを先取りした彩り豊かなこの駅弁は、「地産地消駅の弁当メニューコンテスト」で近畿農政局長賞を受賞している。