日本国中ブランド豚のブームだが、風味が豊かでうまい!と評判なのが「おかやま黒豚」。これをとことん使用した駅弁が、平成17(2005)年度の岡山国体に合わせて開発された。
手に持ちやすいわっぱ型の容器。ふたを開けるとボリューム感たっぷり。岡山県産米を炊いたご飯の上に黒豚料理を盛り付け、その周りに蓮根のきんぴら、青唐の素揚げ、割干し大根などを添えている。黒豚は焼き豚、ソテー、空揚げの3種類の方法で調理。ソテーはそのまま食べても豚肉のうまみを味わえ、焼き豚と空揚げはどちらかといえば淡白に仕上げている。けれどこれらに別添えの特製タレとマヨネーズをかけると味覚は一変。黒豚ならではの上等な脂身と赤身が口の中でとけあい、大いなる感動を呼び起こす。
ご飯と黒豚肉との相性のよさはいうまでもないが、食べ進むにつれてタレとマヨネーズが白米に染み込んで、食べ終わるのが切なくなるほどのおいしさ。岡山駅に着いたらぜひ味わってほしい逸品だ。