旭川駅を代表する人気の駅弁。具材を組み合わせて“マイどんぶり”をつくるプロセスの面白さが年齢を問わずにウケている。
サケ(イクラ)とウニの大胆なイラストを掲載したパッケージの中には、小ぶりの円形容器が2つ入っている。一つは茶飯の上にワカメを散らしたもので、これに別添えのウニをのせるとウニ丼が完成する。もう一つは茶飯の上に錦糸卵をのせたもので、トッピングとして用意されたイクラ、サケそぼろ、山くらげを好みでのせて、どんぶりをつくっていく。おかずを一度にどっさりのせて豪快にかき込んでもよいし、おかずだけをジワジワと味わった後で味付きご飯を食べることもできる。かたちにこだらわずに食べられる自由度の高さが、この駅弁の人気の秘訣だろう。
濃いめに味付けられたウニは、酒の肴にぴったりで、つい飲み過ぎてしまうのが難点か。茶飯にのせたワカメが味覚のバランスを調整するため、ウニ丼としての実力も見事だ。イクラ丼では、イクラよりもサケフレークのおいしさに感嘆した。1つでは物足りないが、2つ食べきると満足感は120%以上である。