昨年3月に発売された福豆屋の駅弁。同社が販売する「福島牛 牛めし」と「海苔のりべん」のよいところを集めたような内容だ。東日本大震災の影響を受けて一時期、調製を休止していたが、半年後の10月初旬から販売を再開している。
厚紙製の容器を掛け紙で包み、ひもで十字にしばった。掛け紙には、あかべこが「モー、こでらんに!!」とつぶやくイラストが描かれている。中身は、郡山産こしひかりを炊いたご飯の上に、ブランドのり“みちのく寒流海苔”と福島牛のしぐれ煮・そぼろをのせた“牛のりべん”。副菜には、炒りごぼう、卵焼き、しば漬けが添えられている。
牛肉のしぐれ煮とそぼろは、独自に調製したタレで甘辛く煮込まれており、ふっくらと炊き上げられたご飯との相性は抜群。牛肉の下にも海苔を仕込んでいるため、山海の幸が絶妙に絡み合ったおいしさを堪能できる。ちなみに「こでらんに!」は福島の方言で、「たまらない! 最高!」という意味だそう。その言葉にふさわしい見事な仕上がりだ。