鶏肉好きには見逃せない駅弁だ。わっぱ型容器には、もち米入りの茶飯に刻みのりを敷き、4つの異なる味覚に仕上げた岡山県産の地鶏をトッピングした、鶏尽くしの弁当が収められている。
地鶏は岡山県産の備中森林鶏で、もも肉は塩焼きと照焼き、胸肉は蒸し鶏と唐揚げに仕上げた。4種類の鶏料理は味覚も歯応えもそれぞれ異なり、ひと口ごとに変化があって飽きずに食べ進むことができる。中でも奥深い味わいを楽しめるのが胸肉の蒸し鶏。蒸し鶏のさっぱりとした味覚に練り梅が絶妙なアクセントを加えており、もっと食べたいという欲張りな気持ちを増幅させる。
茶飯と相性がよいのは、もも肉の塩焼き。塩ダレを使ったシンプルな鶏料理と、もち米入りで粘り気のあるご飯が思いのほかベストマッチで、そのうまさに自然と口がゆるんでしまう。全体に薄口仕上げなので、肉系の弁当は苦手という人にもお勧めできる。