菓名のとおり、小振りで愛らしい餅菓子です。原材料は餅米粉、大手亡(おおてぼう)豆、白小豆、砂糖、水飴、卵黄など。黄色みを帯びたしっとりした甘味のあるあんにはほんのり卵黄の風味があり、やわらかくてコシのある舌触りの中から奥ゆかしいおいしさが広がります。
天保年間(1830~1843)、姫路藩15万石の酒井家の御用菓子司だった伊勢屋が、5代藩主酒井忠学(ただのり)と11代将軍徳川家斉の娘・喜代姫の婚礼の際に創製したもので、見事な出来栄えに家老から菓名をいただいたといいます。
“白鷺(はくろ)城”と呼ばれる優美な世界遺産・姫路城をシンボルとする城下町らしい風雅な銘菓は、お茶うけにぴったり。特に女性に喜ばれること請け合いです。日持ちは7日間。