近年、地元の人がまず挙げる郡山の土産菓子が、名称にも味にも洋風を秘める「ままどおる」。創業60年余の老舗・三万石の看板菓子です。バターを含んだ生地でミルク味のあんを包みこんだ焼き菓子は、菓名のように、赤ちゃんを慈しむママのようなやさしい風味が特徴です。
ほこほこさとしっとり感がほどよく、甘さも強すぎないため、子どもから年配者まで幅広い層に好まれています。
1個ずつ包装されているので分けやすく、職場をはじめ実家への帰省の際のお土産などにもおすすめです。
『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
※値段・営業時間等は平成21年5月現在の情報です。来店の際には、事前にご確認ください。
近年、地元の人がまず挙げる郡山の土産菓子が、名称にも味にも洋風を秘める「ままどおる」。創業60年余の老舗・三万石の看板菓子です。バターを含んだ生地でミルク味のあんを包みこんだ焼き菓子は、菓名のように、赤ちゃんを慈しむママのようなやさしい風味が特徴です。
ほこほこさとしっとり感がほどよく、甘さも強すぎないため、子どもから年配者まで幅広い層に好まれています。
1個ずつ包装されているので分けやすく、職場をはじめ実家への帰省の際のお土産などにもおすすめです。
全国にその名を知られる郡山名物の「薄皮饅頭」は、嘉永5年(1852)に奥州街道の茶屋で売り出された長い歴史を誇るお菓子です。
黒糖の蜜を配合した色艶よく張りのある小麦生地の皮は、菓名のとおり破れそうな薄さで、あんこ好きにはうれしい、はちきれんばかりにたっぷりの小豆あんが詰まっています。
あんはこしあんと粒あんの2種類があり、きめ細かで甘すぎず、ホクッとしてしっとりした舌ざわり。昔ながらの味わいが、長く人気を保ち続ける秘密なのでしょう。
ちょっと摘むのにいい小ぶりなひと口サイズの「薄皮小饅頭」(9個入り630円)もあります。自宅で蒸せる木のセイロ入りの「せいろ薄皮」(1段9個入り3675円など)はちょっと贅沢でイキな贈答品にもなります。
ひと口に「ゆべし」といっても各地で製法も形もいろいろ異なりますが、独特なのが江戸時代末期創業のかんのやの「家伝ゆべし」。厳選した米で作ったゆべし生地で小豆こしあんを三角状に包み、三方を摘み上げたような形にして蒸し上げ、ケシ粒を振り掛けます。
もっちりとした歯応えながら歯切れがよくて食べやすいのは、うるち米を基本に数種の材料を加えた生地を寝かせ、蒸し上げるから。甘さも上品で、さらに1つ2つと手が伸びそうです。
特異な形は、平安時代の武将・坂上田村麻呂(三春城主田村氏の先祖)が2羽の丹頂鶴に育てられたという伝説に因み、鶴の翼を表現しているといいます。醤油やクルミを入れて竿物にした「三春柚餅子(ゆべし)」(1本367円など)も味よし、香りよしの名品です。