江戸時代初期の寛永11年(1634)、摂州大阪より尾張名古屋に移り創業した名古屋の老舗の、名物菓子のひとつである「旅まくら」は、菓名からも連想されるように旅の土産として特に人気があります。
5cm×1.5cm、親指ほどのひと口サイズの焼き菓子で、ゴマを散らして薄く包み焼き上げてある軟らかな生地の中に、しっかり詰まったこしあんは、控えめで上品な甘さ。小豆のきめ細かな風味がしっとりほっこり伝わります。つい、2つ3つと手が伸びます。
この菓子と並んで卵風味の皮とこしあんが混じり合って美味しい「志なの路」や、丸みを帯びた五角形にしてこしあんを包み焼き上げた「よも山」などとの詰め合わせも喜ばれます。