『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
きりたんぽ、稲庭うどんなどの“美食”にはじまり、見目麗しき“秋田美人”にいたるまで、“美の国”として知られる秋田。県内東部中央に位置する仙北市では、東北有数の観光地 田沢湖・角館を満喫できる着地型観光プラン「あきたTABIYORI」が、手軽でお洒落なツアーとして人気を集めている。今春新たに、現地スタッフがこだわり抜いた“美酒&銘菓”を味わうツアーが発売されるとの情報をキャッチ! ちょっとどころか、かなり気になるそのツアーをいち早く体験してみることにした。
JR大曲駅構内にある大仙市観光情報センター「グランポール」。インフォメーションカウンターでは、スタッフさんが温かく出迎えてくれた。“笑顔がステキ☆さすが秋田”。そんな思いを胸に、事前に送られてきた「TABIYORIクーポン」を見せたら受付終了。わずらわしい手続きがないのがイイ!! ツアーの簡単な説明を受け、早速“ホッコリほろ酔い気分ツアー”に出発だ!
このツアーのステキなところは、貸切タクシーで移動できるところ。目的地まで迷うことがないし、お酒にほろ酔っても、お土産をいっぱい買っても心配ない。運転手さんと味のある秋田弁に愛着を感じながら会話を弾ませ、地元で愛されているお菓子店と酒蔵へ向かった。
ツアー前半は、「お菓子と民芸 豊月」「菓子司つじや」「ふるさと再会の森本舗 正貢堂」での“お菓子ちょこっと食べ”。クーポンを見せると、各店自慢のお菓子を出してくれる。お菓子の歴史を説明してくれたり、あったかいお茶を振る舞ってくれたり。銘菓を口に含むと、その美味しさがじんわりやさしく広がって、思わず笑顔がこぼれてしまった。
地元の銘菓に“ニッコリ、ホッコリ”したら、旅の後半は「美酒王国」の酒蔵廻りへ。『刈穂』の秋田清酒、『秀よし』の鈴木酒造店では、ガイドの方の案内で酒蔵見学と試飲を楽しむ。凛とした蔵の中に広がる馥郁とした酒香。それぞれの酒蔵で香りがまったく違うのが面白い。この日は、大きな樽の中でプツプツと音を立てながら、酵母が生み出す気泡が絶え間なく湧き上がっていた。“お酒って生きてるんだ……”。お酒の息吹を間近に感じた瞬間だった。
旅の締めくくりは、鼻歌交じりのほろ酔い気分で、角館武家屋敷通りにある「地酒処 君ちゃん」へ。県内各酒蔵の利き酒が楽しめるこの店では、“看板娘”の君ちゃんが待っていた。滋味あふれる手作りのいぶりがっこ。そして、心からの“お・も・て・な・し”。初めて訪れたのに故郷のようなカンジ。君ちゃんの話術にすっかり引き込まれていた。笑いすぎておなか痛い。ずっとココにいたい……、また君ちゃんに会いたい。定刻となり、後ろ髪を引かれる思いで、角館を後にした。
地元で愛されている酒とお菓子を味わった今回のツアー。絶えず感じたのは、“地元から愛されている自分”がいたこと。“明日からまたがんばろう! 私には愛してくれる故郷がある”。「また来るね」。秋田の夜空に再訪を誓った感動の穴場旅だった。
日時●2014年4月4日(金)~11月8日(土)の毎週金・土曜、
13:30~16:35(約3時間) ※設定除外日:8月15・16・23日
定員●1グループ(2~4名)~
集合場所●13:30 大仙市観光情報センター「グランポール」
(JR大曲駅構内)
食事●なし(お菓子など3カ所)
添乗員●同行しません
料金●2名の場合6,000円/1人、3名の場合4,700円/1人、
4名の場合3,500円/1人(大人・小学生同額)
※1 | 天候等により、催行中止もしくは行程通りにならない場合もございます。 |
※2 | 食べ歩きのため、お菓子店でのお席など準備しておりません。 |
※3 | お酒の試飲がございますので、未成年者の試飲及び自家用車でのご参加はご遠慮願います。 |
※4 | 酒蔵見学時は、他のお客様と行動を共にする場合がございます。 |
※5 | タクシーは、観光ガイドを主としたものではありませんのでご了承願います。 |
※6 | 料金に含まれるものは、タクシー代、お菓子代、体験代、その他諸経費です。 |
※7 | 料金に含まれないものは、個人的な諸費用です。 |