『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
国会議事堂、最高裁判所、日本橋などの建材に使われた稲田石。白く美しい御影石(花崗岩)で、経年変化がほとんどないことから好まれた。採石場跡は今、絶景スポットとして注目を集めている。現役の採石場も事前予約すれば見学できる。
TEL:0296-74-2112(想石)/9:00~16:30、不定休(要確認)/見学無料/茨城県笠間市稲田4260-1/JR水戸線稲田駅から徒歩20分
平成16年から平成26年まで採石されていた採石場跡。水面から最深部までは約30メートルの深さがある。撮影/川崎秀典
商品は純米大吟醸酒のみ。収穫後5カ月以内の地元産酒米と敷地内の井戸水を使い、昔ながらの寒仕込みを続けている。搾ったあとに自然の沈殿を待ち、澱だけを取り除く無ろ過にもこだわっている。日本酒通には山桜桃(ゆすら)720ミリリットル2879円。
TEL:0296-77-0152/9:00~17:00(蔵見学は10:00~15:00。要予約)、日曜・祝日休・土曜は不定休/茨城県笠間市小原2125/JR常磐線友部駅から車10分
上/酒蔵内のサロンでは酒造りの工程や酒蔵の歴史などを解説。試飲、チーズなどとのマリアージュが楽しめる
下左/木を切るなという代々の教えを守り、酒蔵は立派なケヤキの木々に囲まれている
下右/日本酒の魅力をいち早く海外に伝えた55代当主の須藤源右衛門さん
「蔵人とは半年間、蔵で寝起きして仕込み中の酒の面倒を見る人のことをいいます」とは社長の磯貴太(たかひろ)さん。この蔵では“蔵人”が地元の酒米と蔵内の石透水(地下水)を使い、旨い酒を醸している。稲里純米山田錦720ミリリットル 1944円。
TEL:0296-74-2002/9:00~18:00、無休/茨城県笠間市稲田2281-1/JR水戸線稲田駅から徒歩3分
上/磯貴太さん(左)の解説を聞き試飲を楽しむ。常時7種類前後を用意
下/1日2組限定の予約制で酒蔵見学も行っている。所要時間は約1時間30分
東京の築地玉寿司本店を皮切りに、海外でも修業した店主・臼井幸紀さんが腕を振るう。豊洲市場から仕入れた最高の素材をカウンターで味わう店主のおまかせは1人前1万6200円~。須藤本家、磯蔵酒造の銘酒もそろえているので旬の料理とあわせて楽しみたい。
TEL:0296-77-0317/12:00~14:00・17:00~22:00、月曜休/茨城県笠間市東平1-1-21/JR常磐線友部駅から徒歩3分
上/コース料理4320円~で提供されるNYスタイルの料理
下/昔ながらの店構え。洗練されたオリジナル料理が自慢
寛政8年(1796)に初代義右門(ぎえもん)が信楽(しがらき)から来た陶工・園部善六から窯を買い取り、当代6代目の義右門勝之さんまで、窯の火を焚き続けている。笠間藩御用達の仕法窯(しほうよう)の1つでもある。近年は納豆を混ぜやすくした納豆鉢も人気。
TEL:0296-72-0670/9:00~17:00、無休/茨城県笠間市下市毛754/JR水戸線笠間駅から徒歩15分
上/指導を受けながらのろくろ体験(要予約/所要1時間)。茶碗なら3000円前後(送料別途)で、オンリーワンの器を作ることができる
下/納豆鉢は使い勝手を考えて進化し、初代~5代目の5タイプがある。各864円
元料亭の雰囲気を残した料理自慢の宿。月替わりの会席膳のほか、最高級ブランド和牛の常陸牛コースやアンコウ鍋(冬期限定)をオプションで用意している。男女入れ替え制の大浴場に浮かべられたバラの花に癒やされる。
TEL:0296-72-0861/1泊2食1万5500円~/8室/茨城県笠間市笠間14-1/JR水戸線笠間駅から車3分
上/元料亭らしい落ち着いた雰囲気が漂う、隠れ家的な宿
下左/窓から笠間を代表する佐白山(さしろさん)が望める客室「筑波」
下右/茨城県産の旬の食材を使った、見た目も美しい会席膳
日本が原産の「日本栗」をこよなく愛する小田喜保彦さんが開発したオリジナル栗菓子がいっぱい。蒸した日本栗に砂糖を加えて軽く焼いた栗菓子「ぎゅ」は、口中に上品な甘さと焦がしカラメルとクリの濃厚な香りが広がる逸品だ。
TEL:0299-45-2638/10:00~18:00(土・日曜は~17:00)、月曜・祝日休/茨城県笠間市吉岡185-1/JR常磐線岩間駅から徒歩15分
上/栗菓子「ぎゅ」553円。1片横20ミリ×縦40ミリ×高さ17ミリの大きさで1袋3片入り
下/岩間で生まれ育った栗好きの小田喜保彦さん(右)・かおりさん
吹き抜けの空間に、多くの木々を配したアトリウムガーデン・パークにカフェ&バー・プラザがある。アフタヌーンティーセットはケーキが月替わりで、イチゴやメロンなどの果物は主に茨城県産が使われる。
TEL:029-305-8180/カフェ&バー・プラザのカフェタイムは10:00~20:00(アフタヌーンティーセットは12:00~16:00)、無休/茨城県水戸市千波町2078-1/JR常磐線水戸駅から無料シャトルバス15分
左/ガラス天井から太陽の光が差し込む空間は、まるで森の中の雰囲気
右/数量限定のアフタヌーンティーセット1800円は予約がおすすめ。プラス200円でドリンク飲み放題
徳川光圀公の食事を文献で調べ、現代風にアレンジした黄門料理。平成20年に元祖店が閉店し、市内9店舗がその意志を継ぎ、新しい黄門料理を提供している。ここではチーズの一種である白乳酪(はくにゅうらく)などの定番に加え、夏は久慈川のアユが付く。
TEL:029-305-7560/11:30~14:00LO・17:30~21:00LO、無休/茨城県水戸市千波町2755-1/JR常磐線水戸駅から車10分
左/黄門料理3780円~は1品ずつ提供。冬はアンコウ鍋が付く
右/ワインが自慢の店で、和モダンな空間にはおしゃれなカウンターもある
450万本のネモフィラが、丘一面を青一色に染め上げる。
場所:国営ひたち海浜公園(みはらしの丘)
TEL:029-265-9001/9:30~17:00(閉園時間は季節により異なる)、月曜(祝日の場合は翌日)休/450円/茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4 (公園管理センター)/JR常磐線勝田駅からバス15分
200軒以上の陶芸家・窯元・地元販売店などが集う陶器の祭典。
場所:笠間芸術の森公園(イベント広場)
TEL:0296-73-0058(笠間焼協同組合)/9:00~17:00、期間中無休/茨城県笠間市笠間2345(公園内インフォメーションセンター)/JR常磐線友部駅からシャトルバス(陶炎祭期間中のみ)15分
後楽園(岡山県)、兼六園(石川県)と並ぶ日本三名園の1つで、天保13年(1842)に水戸藩主の徳川斉昭(なりあき)により開園された。2~3月にかけて白梅、紅梅など約100品種3000本の梅が園内を美しく彩る光景は必見。
TEL:029-244-5454/6:00~19:00(10月~2月19日は7:00~18:00)、無休/無料(好文亭は200円)/茨城県水戸市常磐町1/JR常磐線水戸駅からバス20分の偕楽園下車、徒歩5分
天保12年(1841)開設。当時最大規模の藩校で、最後の将軍・徳川慶喜も幼少期に学び、大政奉還後に謹慎生活を送った。正門、正庁、至誠堂は国の重要文化財。区域内には約60品種800本の梅がある。
TEL:029-231-4725/9:00~17:00(10月~2月19日は~16:30)、無休/200円/茨城県水戸市三の丸1-6-29/JR常磐線水戸駅から徒歩8分