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貴重な地質が残る自然公園として、「日本ジオパーク」に認定された磐梯山。裏磐梯高原ホテルは、この雄大な自然を抱えた磐梯高原最大の湖、桧原湖(ひばらこ)のほど近くに建つ。昭和33年(1956)の創業以来、皇室の方々もご宿泊された高級リゾートホテルだ。
「上質な滞在時間・空間」をモットーとして半世紀以上、本物志向のゲストたちにリゾートライフを演出し続けてきたこのホテルが、2014年4月25日に新たに生まれ変わった。今回のリニューアルの中心となったのがエントランス側の客室。夫婦、恋人、家族、仲間たち……どんなシーンにも対応する多彩な6種類の部屋からチョイスできる。一歩足を踏み入れたとたん、どの部屋でもせわしない日常から心が解き放たれ、高原を吹き抜ける風と四季折々に移ろう景色にゆったりと身をゆだねることができる。
チェックイン後は、新たに整備された緑豊かなプライベート空間の中庭を散策したり、ホテルの裏庭にある「弥六沼」の遊歩道を歩いたり。エメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く神秘的な「五色沼」も近くにある。心地よい小鳥のさえずりに耳を傾け、高原の可憐な花の香りを楽しんでいるうちに、少しずつ夜の帳が下りてくる。
63.4度の源泉に磐梯山の伏流水を加水した源泉(加水)かけ流しの展望露天風呂「四季の湯」。温泉にゆったりと浸かり、身も心もすっかり“リゾートモード”になったら、ちょっとおしゃれをして夕食をいただく。地元の食材をたっぷりと使い、シェフや料理長が腕を奮ったオリジナル料理に舌鼓をうち、厳選されたワインや古くから銘酒の産地として知られる福島の日本酒に酔いしれる。
夕食後は、ゲストだけが使える「ライブラリーラウンジ」でコーヒーを飲みながら読書。天体望遠鏡も貸し出してくれるので、晴れた夜には星空観察もいい。「BAR弥六」で大切な人と今日の思い出を語り合い、もう少しだけ飲んでから柔らかなベッドに包まれる。リゾートならではの夢のような極上時間にいつしかまどろんで……。
翌朝は、いつもの朝ごはんとは、ひと味もふた味も違う高原の朝食。裏磐梯の絶景を眺めながら1日の活力を補い、再訪を誓って極上リゾートに別れを告げる。ホテルで教えてもらった周辺の観光スポットは、猪苗代、会津若松、喜多方……。さて、今日はどこに出かけようか。