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就役前の性能試験中の戦艦「大和」。当時世界最大かつ最先端の“不沈艦”だったが、終戦4カ月前に3000名超の命とともに沈没した。
写真提供：大和ミュージアム
終戦直後の米戦艦「ミズーリ」(左)と「アイオワ」(右)。ミズーリも戦時中に破損したが、翌9月に降伏文書調印式がここで行われた。
全長26.3メートルの迫力と、可能な限り詳細に再現された鰍密さに圧倒される。戦艇大和建造の技術が、戦後日本のものづくりにつながっていったことを体感。
呉といえば、旧海軍の建築群などが「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれ、数々の映画の舞台にもなった瀬戸内の歴史ある港町。その中核をなす「大和ミュージアム」は、開館10年で来館者数1000万人を超え、国内外から人気の高い博物館だ。
そんな大和ミュージアムで、戦後70年記念特別企画展として「日米最後の戦艦展－戦艦大和とミズーリ－」がこの7月から始まった。当時の貴重な資料や模型などとともに、数奇な運命を辿った2つの戦艦の視点から終戦を考えるこの特別企画展、戦艦「大和」の主砲塔内部の実物大の部分再現模型も展示されるほか、呉湾クルーズや記念イベントも合わせてこの夏開催される。
現在、呉では市内を中心とした22店舗で「呉海自カレー」を提供中。また、客船のキャビンをイメージした呉線の臨時観光列車「瀬戸内マリンビュー」が今夏も運行。呉観光を盛り上げてくれる。
大和ミュージアムで終戦を想いつつ、呉を訪れてみてはいかがだろう。
零式艦上戦闘機や入間魚雷といわれた特攻兵機「回天」(試作型)など、戦時中の貴重な実物資料を展示。本物から、戦争の悲惨さがひしひしと伝わってくる。
瀬戸内海の島々や呉の海の歴史を物語るスポットを、展望デッキ付き高速船でガイドの案内でめぐる45分間のクルージング。海上から間近に見る艦艇は迫力満点!
運航スケジュール：7月26日～9月13日の土･日曜、1日5便
料金：1600円
出航場所：大和ミュージアム横の呉中央桟橋
TEL：0823-21-5112(瀬戸内海汽船トラベルサービス呉営業所)
操船シミュレーターや波の性質を学べる実験水槽、浮力の仕組みを理解できる装置など、楽しく科学技術を学ぶことができる。毎週土･日曜にはサイエンスショーやワークショップなども開催。
戦艦「大和」や海軍にちなんだオリジナル限定商品が購入できるほか、呉や瀬戸内の名産品などもそろっていて、お土産選びにも事欠かない。
旧帝国海軍呉鎮守府の司令長官官舎(国重文)を中心に郷土館、歴史民族資料館などがあり、呉の歴史を辿ることができる。
時間：9:00～17:00（入館は～16:30）
休：火曜
料金：250円
住所：広島県呉市幸町4-6
交通：JR呉線呉駅から徒歩10分
TEL：0823-21-1037
実物の巨大潜水艦を陸上展示する博物館。現役海上自衛官“てつくじ男子”から貴重な話を聞いたり写真撮影もできる（月曜日を除く）。呉海自カレーシールラリーのグッズ交換場所もここ。
時間：9:00～17:00（入館は～16:30）
休：火曜(祝日の場合は翌日)
料金：無料
住所：広島県呉市宝町5-32
交通：JR呉線呉駅から徒歩約5分
TEL：0823-21-6111
