『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
瀬戸内の港町として知られる広島県呉市。今年4月、この呉市を含む旧軍港4市(横須賀市・佐世保市・舞鶴市)が、「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として日本遺産に認定された。明治期に鎮守府が置かれた4市は、当時の先端技術を導入し、軍港都市として大きく発展。新たな技術を生み出し、日本の近代化に貢献した。
呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」にある10分の1戦艦「大和」は、日本遺産の構成文化財のひとつ。戦艦「大和」を建造した呉の技術と歴史に触れるとともに、戦争と平和についても深く考えさせられるはず。近くには、旧海軍の町・呉の歴史を伝える名所が点在するので、あわせてめぐって日本の近代化の足跡をたどってみよう。
(企画展、別途有料)住所:広島県呉市宝町5-20
三菱重工業が開発・製造し、国内の主な戦闘機に使われた代表的な大型エンジン。その重量はなんと700㎏!
アメリカ海軍の戦艦「ミズーリ」の主砲塔内部の構造がわかる。戦艦「大和」との仕組みの違いを比べてみよう。
昭和17年、大破した駆逐艦(くちくかん)「不知火(しらぬい)」の損傷・復旧状況を撮影する工廠員の様子
昭和16年9月20日、船体に装備を施す最終艤装(ぎそう)中の戦艦「大和」
旧呉鎮守府司令長官官舎(国の重要文化財/写真)をはじめとする日本遺産の構成文化財や郷土館、歴史民俗資料館などがあり、呉の歴史を知るうえでは欠かせないスポット。
大迫力の艦船を眺めながらめぐる、30分の呉湾クルーズ。海上自衛官OBによるガイドにも注目! 瀬戸内の夕景を楽しめる「夕呉クルーズ」(写真)も人気だ。呉中央桟橋から出航。
呉と世界遺産の宮島を最速45分で結ぶ高速船。海上自衛隊基地の艦船や瀬戸内の多島海美を眺めながら、宮島へも足を延ばしてみよう。呉港・宮島港から出航。
呉と海上自衛隊の歴史的な関わりを学ぶことができる施設。実物の巨大潜水艦が展示されており、艦内の見学もできる。潜水中の生活を体感してみては。
呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム TEL:0823-25-3017
交通:JR呉線呉駅から徒歩約5分
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