『旅の手帖』厳選観光スポット 愛知編
日本屈指の鉄道博物館でニッポンの技術力を体感
日本最大・最速の蒸気機関車で、「シロク二」の愛称で親しまれている。特急「つばめ」「はと」などで活躍した。展示されている17号機は1954年、狭軌鉄道の蒸気機関車としての世界最高速度129キロを記録。
車号 | C62 17 |
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製造年 | 1948年 |
製造所 | 日立製作所 |
新幹線の最新・最良のシステム追求を目的に製作された試験電車。1996年に、当時の世界最速となる時速443キロを記録し、後の700系新幹線、N700系新幹線の開発などに大きく貢献した。1994年から7年間にわたり、約600回の試験運転を実施。高速化のためのさまざまなデータが収集された。
車号 | 955-6 |
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製造年 | 1994年 |
製造所 | 日立製作所 |
車体に搭載した超電導磁石と地上に設置したコイルとの間に生じる磁力で車体を浮上させて走る超電導リニア。当時の世界最高速度は、山梨リニア実験線における試験運転で記録した。先頭車の形状は「ダブルカスプ型」とよばれる。
車号 | MLX01-1 |
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製造年 | 1995年 |
製造所 | 三菱重工業 |
国鉄の前身である鉄道省が製作した木製電車で現存する唯一の車両。それまでの木製電車と違い、運転室が仕切り壁によって独立している。京浜線、中央線などで活躍し通勤電車の標準となった。
車号 | モハ1035 |
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製造年 | 1922年 |
製造所 | 汽車製造 |
戦前に京阪神間の急行電車として活躍した車両。当時世界的流行となっていた流線形デザインを採用し、「流電」の愛称で親しまれた。晩年は飯田線にも使用された。
車号 | モハ52004 |
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製造年 | 1937年 |
製造所 | 川崎車輛 |
複数の車両を1つの運転台で一括して制御ができるようにした車両。当時、車内にはトイレと洗面所も備えていた。それまで1両運転が常識だった気動車の複数車両による連結運転を可能にして、輸送力を著しく向上させた。
車号 | キハ48036 |
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製造年 | 1956年 |
製造所 | 東急車輛製造 |
それまでの気動車より大幅にパワーアップし、国鉄の量産気動車としては初の500馬力エンジンを搭載。勾配区間の高速運転が可能となった。中央本線特急「しなの」でデビュー。この形式の車両は国鉄からJRへ引き継がれ、2010年まで活躍した。
車号 | キハ181-1 |
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製造年 | 1968年 |
製造所 | 富士重工業 |
カーブを通過するときに車体を内側に傾けることで、より高速の運転を可能にした「振子式」システムを初めて採用した特急形電車。曲線通過速度をそれまでより25km/h向上させた。中央本線の「しなの」としてデビュー。
車号 | クハ381-1 |
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製造年 | 1973年 |
製造所 | 川崎重工業 |
新幹線の安全運行を保つために、走行しながら架線、信号、軌道の検査を行う事業用の新幹線電車。車体の色から「ドクターイエロー」の愛称がつけられた。夜の作業時にも目立つように、また、お客さんが間違って乗車しないように、という理由から黄色い塗装が施された。
車号 | 922-26 |
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製造年 | 1979年 |
製造所 | 日立製作所 |