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秋田新幹線の新在直通運転用に使用しているE3系に代わる車両として、東北新幹線用のE5系と同等の走行性能を備えたE6系が登場し、平成25年3月16日改正から東京~秋田間を結ぶ「スーパーこまち」で運転を開始する。秋田新幹線の15往復中4往復が東京~秋田間を最速3時間45分で結ぶE6系の「スーパーこまち」として運転され、東北新幹線内ではE5系「はやぶさ」と連結して最高速度300km/hで走行する。
列車は東京寄りの11号車がグリーン車、12~17号車の6両は普通車指定席の7両編成で、従来のE3系6両編成よりも1両増となった。これは先頭車両のアローラインの採用による座席数の減と、普通車のシートピッチが980㎜に統一されたことによる。車体は上部が茜色、下部は飛雲ホワイトのツートンカラーで、側面にアローシルバーの帯をデザイン。車内は「ゆとり」「やさしさ」「あなたの」をキーワードに「丁寧な拵えと誂え」をコンセプトとしたデザインで、秋田をイメージしたものとなっている。
※平成26年3月15日改正からは「こまち」として運転。
秋田の伝統工芸・楢岡(ならおか)焼の釉薬「海鼠釉(なまこゆう)」の青色、川連(かわつら)漆器の漆の茶色を基調にした安らぎの空間を演出。
読書灯や肘掛内・背面テーブルを備えたリクライングシートを配置。電動レッグレストも装備され、ゆったりとくつろぐことができる。
黄金色の座席モケットを稲穂に見立て、実り豊かな秋田の大地をイメージした普通車。枕付きのリクライニングシートが採用されている。
7両編成中の13・14・16号車にトイレと洗面所があるほか、12号車には電動車椅子・オストメイト対応の多目的トイレが設置されている。
平成25年度末に最高速度320km/hの運転が予定されているE6系の運転台。列車の状況を把握できるモニター装置などが機能的に並んでいる。
東北新幹線内ではE5系「はやぶさ」やE2系「はやて」と併結するため、先頭11号車には開閉式カバーの中に連結装置が装備されている。
東京方面から秋田新幹線「スーパーこまち」を利用し、秋田エリアの旅を楽しむには、JR東日本のインターネットポータルサイト「えきねっと」会員限定の「お先にトクだ値」がおトク!列車・区間・席数は限定されているが、13日前の午前1時40分までの申込みで、乗車券+指定席特急券のセットが30%割引となる。東京駅から秋田駅までの「お先にトクだ値」は片道12,110円(スーパーこまち利用・通常期)で、ふつうに購入するよりも5,200円のおトクとなる。
文:結解喜幸 写真協力:交通新聞サービス
※掲載されているデータは平成25年3月現在のものです。