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1970年7月1日から上野~秋田間の臨時列車として運転を開始し、1970年10月1日改正で上野~青森間を結ぶ定期寝台特急列車として登場したのが、東北・奥羽本線経由の寝台特急「あけぼの」。登場時は初代ブルートレインの20系客車を使用していたが、1980年10月には24系客車に置き換えられた。最盛期は上野~青森間に2往復、上野~秋田間に1往復の計3往復が運転されていた。1997年3月22日改正では、寝台特急「鳥海」が「あけぼの」に統合され、現在の上越・羽越本線経由の「あけぼの」となった。
2002年12月1日の寝台特急「はくつる」の廃止により、首都圏と東北を結ぶ唯一の寝台特急列車として活躍。また、運賃と指定席特急料金でB寝台のベッドに横になって休める「ゴロンとシート」が好評を博して、女性専用の「レディースゴロンとシート」も登場した。
しかし、車両の老朽化や乗客の減少により2014年3月15日改正で臨時列車化されることが決定し、3月14日に上野駅と青森駅を発車する列車で約44年の歴史に幕を閉じることになった。今後は多客時の臨時列車として運転される予定である。
元祖ブルートレイン20系客車の後継車両のひとつとして登場。現在の「あけぼの」には白帯の24系客車と金帯の24系・24系25形客車が使用されている。
7号車に連結されるA寝台1人用個室の「シングルデラックス」。1車両に11室が設置されており、補助ベッドを使用すれば2人でも利用できる。
5・6号車に連結されるB寝台1人用個室の「ソロ」。1車両に28室が設置されており、奇数番号の個室は1階、偶数番号の個室は2階になっている。
2~4・9・10号車に連結される開放式B寝台。上下の2段式ベッドが向かい合わせに設置され、4人(車端の一部は2人)が1ブロックとなっている。
開放式B寝台から浴衣や毛布、シーツなどの寝台サービスを省き、横になって休める座席として使用。普通車指定席特急券で利用できることで人気がある。
1・8号車に連結される熊のロゴが付いた「ゴロンとシート」。このうち1号車は女性専用の「レディースゴロンとシート」として使用されている。
つぶしたご飯を杉の棒に巻き付けて焼いたものを鍋にした秋田県の郷土料理。鶏ガラ醤油ベースのダシ汁で鶏やゴボウなどの具材を一緒に煮込む。
文・写真:結解喜幸 写真:裏辺研究所、SONIC RAIL GARDEN、青森県、秋田観光こまち
※掲載されているデータは2014年2月現在のものです。