『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
恐山 貞観4年(862)慈覚大師によって開山し、天台宗の修験道場として栄えた。境内ガイドによる案内も受けられる(5名まで3000円ほか)。TEL.0175-22-3825。6:00~18:00、開山時期5~10月(積雪状況により不定期)。入山料500円。JR下北駅からバスで45分
恐山霊泉 火山地帯のため境内に温泉が湧く恐山。かつては五霊泉といわれ、5ヵ所に温泉があったとか。現在利用できるのは硫黄臭漂う薬師の湯(写真)を含む4つ。入浴無料(入山料別途)
恐山大祭 毎年7月20~24日にわたり開催。22日は僧侶、信者などが同行する古式ゆかしいカゴ行列の上山式、22~24日は大般若祈祷などが行なわれる。期間中は有名なイタコの口寄せも!
釜臥(かまふせ)山 恐山山地の最高峰。特に夜景は、町の光がアゲハ蝶に見えることから「夜のアゲハ蝶」と称され、ロマンティック。天気が良い日は、八甲田山や岩木山を望むことも可能。
大湊海軍コロッケ ラード(豚の脂)と違い、旧海軍のレシピに倣いヘット(牛の脂)で揚げるため、より香ばしいのが特徴。具に下北地域の食材を使うのも条件。市内約20店舗で販売。写真は県庁生協むつ支店。
本州の最北にあたる下北半島。その中央を占めるのが、むつ市だ。むつ市といえば誰もが思い浮かべるのが、日本を代表する霊山で死後の霊魂が常住するとされる恐山。透明度が高くエメラルドグリーンに見える宇曽利山(うそりやま)湖が極楽浄土を思わせ、荒々しい岩場やその上で回る風車、硫黄の匂いなどが地獄を想像させる、一生に一度は訪ねたい場所だ。
三方を海に囲まれたむつ市はまた、海の幸も自慢。マグロはもちろん、味噌貝焼き、ウニ、5~7月に旬を迎える「海峡サーモン」など、「来てよかった~」と叫びたくなる味覚ばかりだ。牛脂で揚げるご当地グルメの新顔、「大湊海軍コロッケ」もお忘れなく……。
観光の問合せ :むつ市観光協会●TEL.0175-23-1311
OEC観光ガイド 大間の漁師の娘たちが町のOEC(おいしい)観光地の中から、旅行者の要望に応じて案内。運が良ければマグロの水揚げを見学でき、マグロを味わえるコースも。1人1000円~(2人より)。TEL.0175-37-4209(おおまエスコートクラブ)
ウニ 大間町、佐井村ともにウニが特産。寿司や丼でその味を堪能したい。佐井定期観光の仏ヶ浦行き観光船の乗客に限り、発着所でウニむき体験、ウニの実食を堪能できる(5個1050円、5月1日~7月31日)
大間のマグロ 例年7月~2月の間、水揚げされる大間のマグロ。旨みの濃い赤身や口の温度でスーッと溶けるトロを堪能したい。
下北半島はよくマサカリに例えられるが、その刃の先端部分にあたるのが大間町と佐井村。特に大間は本州最北端の市町村として有名だが、さらにその名を全国区にしたのは体長3mを超えることもある「大間のマグロ」(クロマグロ)だろう。大間のマグロ漁法は一本釣りが主なので、縄を使った大型漁法よりも身が傷つきにくく旨いと言われる。例年7月から水揚げが始まるので、これからの季節はマグロ食い倒れのベストシーズン!
佐井村は海岸線の8割と山間部の一部が下北半島国定公園となっている自然の宝庫。なかでも仏ヶ浦(ほとけがうら)は、長い年月をかけて自然が造り上げた巨大な奇岩、絶壁がならび、そのスケールに圧倒されること間違いなしだ。
観光の問合せ :大間町産業振興課●TEL.0175-37-2111 /佐井村観光協会●TEL.0175-38-4515
風間浦村の夕景 「ゆかい村」と名付け、さまざまな観光企画を展開。特にウニ、イカ、アンコウ、布海苔(ふのり)といった海の幸や下風呂温泉郷が、風間浦村旅行の醍醐味。
下風呂温泉郷 海辺の硫黄泉。大湯と新湯、2つの共同浴場がある。4月~7月22日にかけ、宿泊者を対象に同温泉郷の共同浴場や宿に3回入浴できる「遊(ゆ)めぐり札」800円を販売中。購入は各対象施設で。
ゆかい村海鮮どんぶり祭り 大間のマグロから活イカ、ウニまで海のオールスターたち計4種を、海鮮丼で楽しめるお祭り。活魚セリ市も行なわれる。7月または8月の連続する2日間で開催予定。
ゆかい村でポラリス(北極星)を探せ! おいらせ町同村では、地元ガイドと行く夜の散歩を4月~7月22日の毎週土曜に実施。下風呂漁港でのポラリス探しや水面近くを移動してくるウニや小魚の観察など、興味津々!TEL.0175-36-2112(風間浦村観光案内所)。20:00スタート、300円
大間町の東隣にある風間浦(かざまうら)村は、人口約3000人の素朴な村。いま、この村では「ゆかい村」と銘打ち、「ゆ(下風呂温泉郷)」「かい(海の幸)」で旅人を迎えようと、奮闘中。
7月1日~8月31日に体験可能なイカ釣り海上遊覧体験2800円(TEL.0175-36-2112風間浦村観光案内所)や、5月~10月30日の毎週土曜に開かれる「かっちゃ連の朝市」などで、海の幸を食べたり、購入しよう。また、「活イカ備蓄センター」では、300パイのイカを備蓄できる水槽があり、なんとその場で活イカの刺身を味わえる!
海峡いさりび公園で海沿いを散歩したら、本州最北端の温泉郷・下風呂温泉郷で旅の汗を流したい。もう一泊する人は、夕暮時、津軽海峡に浮かぶイカ釣り船の「いさり火」を眺め、旅情にひたろう。
観光の問合せ :風間浦村観光協会(風間浦村商工会議所)●TEL.0175-35-2010
風間浦村観光案内所(活イカ備蓄センター)●TEL.0175-36-2112