『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
京都駅と鳥取・倉吉駅間を走る特急「スーパーはくと」に、鳥取県出身の漫画家・谷口ジローさんのイラストがデザインされた車両が登場したよ。昭和30年代の倉吉を舞台にした作品『遥かな町へ』のシーンが描かれたイラスト列車に乗れば、山陰旅行への期待が高まること間違いなし!
ほかにも、「名探偵コナン イラスト列車」や『ゲゲゲの鬼太郎』の登場人物がラッピングされた境港イラスト列車、トロッコ列車「奥出雲おろち号」など、この秋、鳥取・島根県内にはさまざまなイラスト列車・観光列車が走ります。
平成24年10月1日~12月31日。山陰DC協議会事務局TEL.0852-22-6914
水木しげる、青山剛昌、谷口ジローなど数多くのマンガ家を輩出した鳥取県で、今年、国際的なマンガのシンポジウム「国際マンガサミット鳥取大会」が開かれます。「まんが王国とっとり」の建国で盛り上がる鳥取で、マンガの世界を堪能しちゃおう。
とっとりまんがドリームワールドの会場のひとつ、倉吉市は、江戸・明治期に建てられた白い漆喰壁に赤い瓦屋根の建物が並ぶレトロな街並みが人気。お土産屋さんや飲食店のある赤瓦の特設会場では、ブリキおもちゃコレクターの北原照久氏のコレクションや、手塚治虫らが住んだトキワ荘の「寄せ書きカーテン」も見られます。
開催期間:平成24年11月25日まで。鳥取県文化観光局まんが王国官房TEL. 0857-26-7238
開催日時:平成24年9月23日までの9:30~18:00。交通:JR倉吉駅から徒歩5分。鳥取県文化観光局まんが王国官房TEL. 0857-26-7238
開館時間:8:30~18:00。交通:JR倉吉駅から車で15分。くらよし観光・MICE協会TEL. 0858-24-5371
開催日時:平成24年9月15日~11月11日、8:30~17:00。入場料:前売り500円、当日700円、小中学生100円。交通:JR倉吉駅から車で15分。NPO法人未来TEL. 0858-22-9791
出雲からやってきた大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と恋に落ちた稲羽の国の八上(やかみ)姫は、出雲に帰ってしまった大国主大神に会いたくて旅に出ました。その道中、宍道湖(しんじこ)を船で渡った際に、南の山の谷あいに湯気が立つのを発見。それが湯の川温泉でした。八上姫は、あったかい湯で旅の疲れをいやし、いっそう美しくなったそう――。
そんな逸話を持つ、湯の川温泉。日本三大美人の湯として女子に人気です。源泉かけ流しのお湯でお肌がつるつるに。こじんまりとした温泉だからこその、ゆったりとした心地よい時間が流れています。
交通:JR荘原駅から徒歩10分。
日本最古の歴史書『古事記』が編纂されてから、今年で1300年になるのを記念して、今年、島根県全域で「神話博しまね」が開催されています。出雲大社のすぐ近くのメーン会場では、神話の物語を再現した「神話映像館」や、県内の伝統芸能が一気に見られちゃうステージなどが連日行なわれます。島根の魅力を一気に体験できるのは今だけ!
大鳥居から出雲大社前の勢溜(せいだまり)までの「神門通り」は、出雲そばや出雲ぜんざいなどの飲食店や勾玉などパワーストーンのお店などが並ぶ表参道。神話博の期間中、県内のグルメや特産品が出店する「神門市」も行なわれます。おいしいものが大集合するので見逃せません☆
開催日時:平成24年11月11日までの、9:00~18:00(11月は~17:00)。入場料:神話映像館+古代出雲歴史博物館セット券=大人1000円ほか。高校生以下無料。JR出雲市駅からバス約25分の出雲大社正門前もしくは歴史博物館前下車、徒歩1~3分。神々の国しまね実行委員会TEL.0853-53-8835
神門市:神話博開催期間中の土・日曜、祝日、9:00~16:00(9月22・23・29・30日、10月8日を除く)。雨天決行。
神門市:神話博開催期間中の土・日曜、祝日、9:00~16:00(9月22・23・29・30日、10月8日を除く)。雨天決行。
言わずと知れた縁結びの神さま・出雲大社。「二拝、四拍手、一拝」の独特な拝礼でお参り。本殿にお祀りされている大国主大神は、多くの女神さまと結婚し、たくさんの子どもをもうけたとされています。縁結びの神様と呼ばれるのも納得~☆ 参拝した後は、奉納山へ。標高75mの頂上からは、大社の街並みや、神話で大国主大神と高天原(たかまがはら)からの使者が国譲りを話し合ったとされる稲佐の浜が一望できます。
一畑電車旧大社駅は、明治45年(1912)に造られた純日本風の木造平屋建築。大正浪漫漂う和風シャンデリアがステキです。ちなみに、現在の出雲大社前駅舎のなかで、「飾り窓」からふりそそぐ光を相手と一緒に浴びると、2人は「結ばれる」んだって!!
参拝時間:6:00~20:00。料金:宝物殿大人150円、子ども50円。交通:JR出雲市駅からバス約30分の出雲大社下車、徒歩1分。出雲大社事務所TEL.0853-53-3100
交通:出雲大社から徒歩10分。出雲観光協会TEL.0853-53-2112
営業時間:9:00~17:00。交通:JR出雲市駅からバス約20分の大社駅通り下車、徒歩1分。出雲観光協会TEL.0853-53-2112
出雲大社周辺をめぐるのに便利な周遊バス。 運行日時:平成24年11月11日までの土・日曜、祝日。9:30~16:50の40分ごとに出発。料金:1日券=中学生以上500円、小人250円。トラベルクリエイトTEL.0853-22-3045
小豆を砂糖で甘く煮て、お餅や白玉団子などを入れた「ぜんざい」は、老若男女に愛されている日本を代表する和スイーツですが、その発祥の地は島根県の出雲地方だと言われています。
和暦の10月は、日本各地の神様が出雲大社に行ってしまうため「神無月(かんなづき)」と言います。逆に、全国から神様が集まってくる出雲地方では、10月を「神有月」と呼びます。このときに行なわれる神事が「神有祭(かみありさい)」。神有祭でふるまわれたのが、赤小豆を煮て、汁を多くし餅を少し入れた「神在(じんざい)餅」だったそう。「じんざい」が出雲弁で「ずんざい」、さらに「ぜんざい」になって京都に伝わったのでは…?というのが、ぜんざいの出雲起源説です。
ほかにも、「一休さん」で知られる臨済宗の僧・一休宗純が最初に食べ、そのあまりのおいしさに、仏教用語で仏が弟子をほめる時に使う「善哉(ぜんざい)」と叫んだのが起源だ、という説もあります。
ただ、出雲平野は湿田が多く、稲作の面積が広いため、古くからお米づくりが盛んな地域。お祝い事のときにはお餅をつく文化が継承されています。出雲・松江地方の正月の雑煮は、丸餅に甘く煮た小豆をのせた、ぜんざいのような雑煮が一般的なので、出雲起源説には説得力を感じますね。
ところで、「神有月」に全国から集まった神様たちが何をするかと言うと、さまざまな縁を結ぶ会議「神議り(かむばかり)」を行なうそう。これが男女の縁だけでなく、多くの縁を結ぶスポットとして人気の元です。出雲大社の参道、神門通りにはこのいわれにふさわしい「縁結びぜんざい」が食べられるお店があります。
その名も「日本ぜんざい学会 壱号店」。「ぜんざい発祥の地 出雲」を旗印にしたお店で、「焼き餅を焼くほど仲が良い」という意味を込めて、焼いたお餅を入れたぜんざいが人気。出雲に行ったら、さまざま良縁を祈りつつぜひ食べてみて下さい。
ちなみに…「ぜんざい」と「お汁粉」はどう違うのか?というと、地域で呼び方に違いがあるようです。主に関西では、粒あんで作ったものが「ぜんざい」で、汁粉は「こしあんで作ったぜんざい」。関東では、粒あん、こしあんを問わず具(餅)の入った汁ものが「汁粉」、汁けのないあんこを餅にかけたものが「ぜんざい」と呼ばれることが多いそう。どちらにしても、秋に旬を迎える小豆は、これからの季節に活躍するスイーツですね。
神門通りで食べられる「縁結びぜんざい」
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