『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
九州のど真ん中、熊本県の人吉駅と大分県の別府駅を結ぶ九州横断特急。2012年7月の九州北部豪雨の被害で一部が運休していましたが、8月4日に全線が復活しました!
さっそく熊本駅から乗車し、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇五岳やくじゅう連山からなる、阿蘇くじゅう国立公園の景色を眺めながら、難攻不落の名城・岡城のみやびな城下町が広がる豊後竹田駅まで、のんびり列車旅を楽しみましょう。
九州横断特急のボディは、ぱっと目をひく赤色。指定席と自由席の2両編成で、客席は個性的でカワイイ特急がたくさん走っているJR九州の列車らしく、木をふんだんに使った落ち着いた雰囲気です。窓が大きいのも嬉しい♪ 「栗めし」など、地域の個性あふれる車内販売の駅弁やジュースも、旅情を盛り上げます(車内販売をやっていない列車もあります)。
九州本土最高峰の中岳をメインに久住山、稲星山などの山々が連なるくじゅう連山や、宮崎県境の祖母傾(そぼかたむき)国定公園に囲まれた竹田市は、名水の宝庫です。市が認定した観光案内のできるタクシー運転手さんの案内で、名水スポットをめぐろう。
はじめに訪れる河宇田湧水は、日本名水百選に選ばれた竹田湧水群のひとつ。水汲み場は連日、おいしい水を求めるお客さんでいっぱいです。長さ78m、高さ13mの巨大な六連石造アーチ橋・明正井路(めいせいいろ)六連橋は、連数(六連)・橋の長さともに日本一の石橋水路橋! さらに、滝のように流れる水が日本一美しいと言われる白水ダムは、国の重要文化財に指定されています。
最後に訪れる後藤姫だるま工房は、家庭円満や厄除けにご利益があると言われる姫だるまの工房。350年前に実在した武家の女性がモデルで、一つひとつ手づくりしているため、1年先まで予約がいっぱいという人気の工芸品です。
開催期間:平成25年4月22日~平成26年3月31日。所要時間:9:00~16:00の間スタートで約1時間半。豊後竹田駅前発着。料金:貸し切りタクシー(定員4人)1台9000円。要予約。
水汲み場入場自由。交通:豊後竹田駅から車で10分。
見学自由。交通:豊後竹田駅から車で20分。
見学自由。交通:豊後竹田駅から車で25分。
営業時間:9:00~18:00、不定休。交通:豊後竹田駅から車で15分。
※いずれも問合せ先は、竹田市観光ツーリズム協会 TEL.0974-63-0585
「あかつきの湯が わたし一人を あたためてくれる」と、放浪の俳人・種田山頭火が詠んだ日本有数の炭酸泉・長湯温泉。皮膚から吸収された炭酸ガスが血管や毛穴を広げてくれるので、血行が良くなり、お肌もしっとりうるおいます。
長湯温泉では外湯めぐりを楽しもう♨ 岡藩主が趣味の山登りの後に浸かったことが名前の由来となった「御前湯」は長湯温泉のシンボル。ラムネ温泉館では、夏にぴったりの低温の外湯がおススメです。身体中にぷくぷくとまとわりつく泡と一緒に、ながーく浸かっていられます。ちょっと変わった湯を体験したい人は、芹川の岸にある露天風呂「ガニ湯」へGo!! 水着着用OK、開放感満点の混浴温泉です。
8月中の土曜には、長湯温泉から久住高原に行くナイトツアーも実施。天気が良ければ草原に寝ころんで満天の星を眺められます。また、料理に彩を添える器や花器を展示する、竹田焼の呂人窯でのんびりと作品に触れるのもいいかも!
直入町観光協会TEL.0974-75-3111
営業時間:6:00~21:00。第3水曜休。入浴料:大人500円、小学生200円。交通:豊後竹田駅から車で30分。TEL.0974-64-1400
24時間無料開放。交通:豊後竹田駅から車で30分。直入町観光協会TEL.0974-75-3111
営業時間:9:00~17:00。不定休。交通:豊後竹田駅から車で20分。TEL.0974-63-1836
開催日:2013年8月10・17・24日。所要時間:19:45~21:45の約2時間。長湯温泉観光案内所発着。料金:2000円。定員:20人(2人から催行)。出発日当日の17:00までに要予約。竹田市観光ツーリズム協会 TEL.0974-63-0585
藩政時代に、奥豊後の政治・経済・文化の中心地として栄え、さまざまな文化人を育んできた竹田市。岡藩の城下町は歩ける範囲に見どころがいっぱいです。
12~14歳を竹田市で過ごした明治の作曲家・瀧廉太郎は、岡城阯が遊び場だったそう。屋敷は記念館として、直筆の譜面や手紙、写真などを展示しています。近くの廉太郎トンネルは、中を歩くと滝廉太郎の曲がオルゴールの音色で流れるよ。また江戸時代の日本南画界の最高峰・田能村竹田(たのむらちくでん)の邸宅、旧竹田荘は、2階建ての武家屋敷。2階からは竹田が漢詩に詠った城下町の景色が広がります。
武家屋敷通りを通って、明治初期の軍人・広瀬武夫を顕彰するために建てられた広瀬神社へ。境内には記念館もあります。そして、歌曲『荒城の月』のモデルとなったといわれる岡城阯は、四方を断崖絶壁の谷に囲まれた難攻不落の名城。くじゅう連山や阿蘇山が見られる絶景スポットもあります。
開館時間:9:00~17:00。年末年始休。入館料:高校生以上300円、小中学生200円。交通:豊後竹田駅から徒歩10分。TEL.0974-63-0559
営業時間:9:00~16:30。月曜、祝日の翌日、年末年始休。入場料:高校生以上300円、小中学生200円。交通:豊後竹田駅から徒歩20分。TEL.0974-63-9699
交通:豊後竹田駅から徒歩15分。竹田市文化財課TEL.0974-63-1111
拝観自由。交通:豊後竹田駅から徒歩15分。TEL.0974-62-3074
入城時間:9:00~17:00。登城料:高校生以上300円、小中学生150円。交通:豊後竹田駅から車で5分。岡城料金徴収所TEL.0974-63-1541
この夏、竹田市では地元の新鮮なミルクを使って、市内の各店が工夫をこらしたソフトクリームを提供するイベント「ソフトクリーム王国たけた・スタンプラリー」を開催中です。23店舗のうち、2店舗でスタンプをもらえばスタンプラリーに参加できます。また、参加店でちょっとした「ひとつまみ」を味わえる「ぶらりひとつま味クーポン」も、観光案内所で購入できます。
田能村竹田も好んで食べたといわれる竹田田楽も竹田グルメのひとつ。名水で仕込んだ豆腐をしっかりと水切りし火鉢で焼いて、味噌をぬっていただきます。岡藩の御用菓子司の初代・但馬屋幸助が1804年に創業した但馬屋本店に隣接する「茶房 だんだん」では、優しい音楽とともにお菓子を楽しめます。
また、国内生産量の約8割を占めているサフランは、パエリアやブイヤベースに欠かせない。サフランを使って鮮やかな黄色に炊き上げたごはんが食べられる「さふらんごはん」は、瀧廉太郎記念館前にあります。
開催期間:2013年7月1日~9月30日。応募用紙は市内の観光案内所4ヵ所と参加店舗で配布。竹田市観光ツーリズム協会TEL.0974-63-0585
開催期間:2013年4月1日~9月30日。料金:300円(3枚つづり)。竹田市観光ツーリズム協会TEL.0974-63-0585
竹田研究所の仲村さん夫婦による竹田田楽の作り方を掲載。
営業時間:8:00~18:30(茶房だんだんは、9:00~18:00)。無休。交通:豊後竹田駅から徒歩10分。TEL.0974-63-1811
営業時間:9:00~16:00(食材がなくなり次第終了)。木曜休。交通:豊後竹田駅から徒歩10分(瀧廉太郎記念館前)。TEL.0974-62-2326
大分県人は鶏肉が大好きです。総務省の調査によると、大分市は全国都道府県庁所在地のうち、1世帯当たりの鶏肉消費量でトップ。全国平均の4割増しだそうです。その人気の秘密が「とり天」(=鶏肉の天ぷら)。大分市、別府市を中心に、旧豊後地域でよく食べられているご当地メニューです。
そのルーツには諸説ありますが、昭和のはじめ、別府市の東洋軒というレストランが発祥で、戦後に庶民の味として各家庭に広がっていきました。作り方はいたって簡単。タレに漬けこんだ一口サイズの鶏肉に衣をつけ、ふっくらジューシーに揚げます。さっぱりとした酢醤油や大分名産のカボス、生野菜と一緒に食べると、いくらでも食べられちゃいます!
一方で、中津市や宇佐市など旧豊前地域でよく食べられる鶏肉料理が「からあげ」。特に宇佐市はからあげ専門店発祥の地と言われ、キロ単位で鶏肉を購入する家庭も多いとか。
さらに、大分市には「鶏めし」という郷土料理もあります。醤油と酒、砂糖で煮た鶏肉とゴボウを炊き立てのごはんに混ぜて食べるシンプルだけど、味わい深い料理です。大分に行ったらぜひお好きな鶏料理の味を見つけてください。
大分市内では、レストランから喫茶店まで「とり天定食」がない店を見つけるのが難しいくらいにポピュラーなメニューだ
江戸末期頃から、猟師がキジや鳩などの肉で作ったのがルーツと言われている「鶏めし」。農作業の打ち上げをお祝いする料理だった
別府のとり天の店を訪れては極秘のうちにお店を調査する「とり天Bメン」がプロデュースしたサイト。とり天のお店を検索できる。別府市観光まちづくり課TEL.0977-21-1111
からあげ専門店発祥の地・宇佐のからあげが食べられるお店を紹介しています。 宇佐市観光まちづくり課TEL.0978-32-1111
■ 大分の旅に便利な列車&割引きっぷ&ツアー