平成28年春・夏・秋に開催される「瀬戸内国際芸術祭2016」。岡山では「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」開催(同4~6月)に合わせ、瀬戸内海の島々にアクセス便利な観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」が、今春は「ラ・マル せとうち」として運転される。宇野みなと線(宇野線)岡山駅~宇野駅を走る列車は、座席すべてがグリーン車仕様。席間もゆったり設計されていて乗り心地よく、車内では地域の特産品とコラボしたグッズなどの販売も。
列車のデザインは、「瀬戸内国際芸術祭2016」の総合ディレクター・北川フラム氏が監修。車体には旅情を誘う絵柄や言葉を大胆にデザインし、とことんスタイリッシュな装い。宇野駅に到着したら、ここからが新たな旅の始まり。宇野港から芸術祭の会場となる島々へ、さぁ、フェリーに乗って出かけよう!
★「ラ・マル せとうち」
運転日:平成28年4月9~17日の水曜を除く毎日と4月23日~6月26日の土曜・休日および5月2・6日
運転区間・時刻:宇野みなと線(宇野線)岡山駅~宇野駅(1日1往復)
「ラ・マル せとうち」(下り) 岡山駅10:11発→宇野駅11:10着
「ラ・マル せとうち」(上り) 宇野駅15:00発→岡山駅16:00着
※普通列車グリーン車(全車指定席)として運転。途中駅での乗降はできません。
※宇野みなと線(宇野線)ではIC乗車券は利用できません。
料金:大人片道1350円(岡山駅~宇野駅)
※乗車券のほかに普通列車グリーン券が必要です。
一年を通して降雨量が少ない岡山は、訪れる旅人を心地よい日差しで迎えてくれる。今年は「瀬戸内国際芸術祭2016」の開催年。岡山駅から宇野線を走る観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」で宇野駅に到着すれば、港の周辺には芸術祭に出展された数々のアートオブジェが迎えてくれる。ここからはフェリーで瀬戸の島々へ渡り、現代アートの世界に飛び込もう。
岡山市唯一の有人小島・犬島では、犬島精錬所美術館を中心にアートプロジェクトが展開されている。島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館では、島と融合した現代アートと出合える。
古民家を改装した島のカフェでは、ゆったりとした時の流れを感じながら、瀬戸内海で獲れたタコを用いたパスタに舌鼓。アートとグルメを堪能したら、岡山駅まで戻って夜の町へと繰り出そう。ライトアップされた岡山城や後楽園をめぐれば、春の幻想的な一夜を過ごせそう。
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マスキングテープmtを手掛ける企業の本社が倉敷にあることをご存じだろうか。今や乙女心をつかんで離さないポップなマスキングテープの世界観を表現した、JR西日本のラッピングトレイン「mt×SUNLINER」が期間限定で特別運転されている。また「大原美術館」ではマスキングテープの企画展を開催。ユニークな展示や個性あふれるアイテムに触れれば、その無限の可能性を感じられるはず。
このタイミングに合わせ、倉敷駅や岡山駅の構内もmtで一色に。町なかを走る人力車やレンタサイクルまで大変身。マスキングテープひとつで人生はカラフルに楽しくなれる! 目から鱗の体験を味わって。
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文・構成=前田真紀
写真協力=瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局、岡山県観光連盟、大原美術館、福武財団
※掲載されているデータは平成28年4月現在のものです。