『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
右手の親指と人差し指でカメラを挟むようにして持ち、左手は手の甲と小指でひさしを作るように持つと液晶も見やすい。その際、左手の指がフラッシュの発光部にかからないように注意。足は肩幅程度に開くと安定する。
右手の中、薬、小指と親指でグリップを握り、人差し指でシャッターを押す。左手の上にカメラを載せるように持ち、親指と人差し指で軽くレンズをつかむと安定感が増す。落とさないようストラップは首からかけておこう。
慣れていない人ほど画面の中心で被写体を見てしまうため、写真のど真ん中に被写体が写ってしまう、いわゆる「日の丸写真」になりがちです。とくに細長い鉄道車両は顔を画面中心に置くと、お尻が画面からはみ出してしまうなんてこともあるので注意しましょう。鉄道写真は列車の頭からお尻まで切れずに写すのが基本。いきなり走っている車両を撮影するのではなく、まずは止まっている車両で、車両全体を画面に入れて撮る練習をしておきましょう。
せっかく止まっている車両だからじっくりと観察して、気に入った部分をアップで切り取って撮影してみましょう。蒸気機関車のように、一部分をアップで見ることで、その仕組みがわかる車両もあります。「ここから煙を吐くんだよ」などと説明しながら撮影すれば、興味を持って見てくれるはず。
半押しの微妙な指の力加減を覚えましょう。押し込むときは肩の力を抜いて。
カメラのシャッターは、半分押した状態で電子音やランプが点灯しピントがあったことを知らせ、さらに押し込んではじめてシャッターが切れる仕組み。この「半押し」でまず線路にピントを合わせておき、その状態のままキープ。そして列車のタイミングに合わせてさらに押し込んで撮影すると、タイムラグもなく上手に撮影できます。
露出は基本的にカメラ任せでいいですが、動体ブレをおこしにくい「スポーツモード」に設定しておくと、手ブレも防いでくれます。列車の前にテスト撮影をして明るさが合っていない場合は、露出補正ボタンで調整します。あくまでも目安ですが、動く列車を撮影する場合は1/500秒以上の速いシャッター速度を選択しましょう。
こう撮ろう! と構図を決めていても、いざ電車が来ると無意識にカメラで電車を追ってしまい、構図がズレてしまうことも。慣れるまでは、できるだけ三脚を立てて構図を固定し、シャッターを押すタイミングに集中したほうがいいでしょう。あまり軽い三脚だと倒れやすく、ズレやすいので、ある程度しっかりした三脚を選びたいところです。
緊張して力むとカメラが傾きがち。まずは三脚にカメラをつけ、シャッターを押す感覚に慣れておきましょう。