夫婦の合計年齢が88歳以上で利用できる「フルムーン夫婦グリーンパス」(以下、フルムーンパス)。新大阪発のプランでは四国から北海道までお得に旅してみたい。
旅の初日は土佐の高知へ日帰りグルメ旅。新大阪から高知までは3時間半ほどと近く、岡山で乗り換えの特急「南風」には愉快なアンパンマン列車も走る。瀬戸大橋を渡り、土讃線随一の渓谷、大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)を車窓に眺め、一路、高知へ。
坂本龍馬生誕の地、高知といえばカツオのたたき。香りが格別な藁焼きのたたきをぜひ味わいたい。高知滞在は5時間弱。2日目からの日程に備え、新大阪には早めの19時44分に戻ってくる。
さて、2日目からは寝台特急「北斗星」での車中泊を含め3泊4日で“早春”の伊豆と真冬の北海道を旅するプラン。伊豆では1月には熱海で梅や熱海桜が開花し、2月になると河津や南伊豆で河津桜が鮮やかなピンクの花を咲かせる。
完全休養日を挟まなかったので、新大阪発は10時40分と遅めの「ひかり468号」。この列車は熱海にも停車する、いわば“温泉ひかり”。特急「踊り子」に乗り換えて温泉リゾート地が並ぶ伊豆半島を南下する。プラン上は伊豆観光の起点となる伊東温泉での滞在としたが、桜の開花等、季節を先取りするように滞在する温泉地を選びたい。
また、伊豆では地物の金目鯛もやはり味わってほしい。ここで注意点が一つ。伊東から南はJR線ではなく伊豆急行線になるのでフルムーンパスは残念ながら使えない。