颯爽と空を舞うカモメのように白い洗練されたボディに、黒革張りのシートなど、特急「かもめ」の豊かな乗り心地を味わい、佐賀平野や有明海ののどかな車窓を楽しむ。到着した長崎では2月8~22日、中華街を中心に「長崎ランタンフェスティバル」が開催され、町じゅうが中国で幸運とされる赤色で染まっている。
フェスティバルのメイン会場は正午からランタンの点灯が始まっているが、まずは“長崎さるく”を楽しもう。「さるく」とは、長崎弁で「ぶらぶら歩く」の意。JR長崎駅構内の総合観光案内所などで配布されている地図を見ながら自由に歩いてもいいし、「長崎さるく」ホームページをチェックして好みのコースを事前予約し、ガイドツアーに参加するのもいい。
ランタンの灯火がより艶やかに感じられる夕刻から、いよいよフェスティバルの熱気の中へ。赤を基調とする町並みがよりきらびやかに浮かび上がり、人物や動物など極彩色のオブジェも絢爛(けんらん)そのもの。中国雑伎や龍踊りなど、期間中毎日開催されるショーも多数あるので、ぜひ見学したい。
めいっぱい楽しんだら、翌日は佐世保市の九十九島へ移動。「展望台」から見渡せば、自然という偉大なアーティストが作り上げた多島美に息を呑む。魅力は景色だけでなく、特に冬は九十九島かきという最大の楽しみも。九十九島パールシーリゾートの大芝生広場では、4人掛けの焼き台で炭火焼のカキを楽しめる「九十九島かき食うカキ祭り・冬の陣」が開催される。さらに遊覧船のクルーズを楽しめば、九十九島を大満喫だ!