『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
日々の生活に感謝しようと思っても、忙しい毎日に追われると気持ちに余裕がなくなって、心の汚れがたまる。だから、たまには神様のもとを訪ね、お祈りしないと。神頼みというより、心のお清めかな……。乙女はいつもピュアでなくてはいけないから。聖域に入って、神様を感じ、神殿の前で手を合わせる。それだけで、気持ちが少し軽くなるもの。江戸時代、みんながこぞって参拝した “お伊勢さん” へピュアな自分を取り戻しに行こう。いつもより少し“形式”にのっとって、自転車にのって風を感じながら。
たくさんの神様とお会いして、だいぶピュアな自分を取り戻せたかな。だから、2日目はまっさらな心のキャンバスに伊勢志摩の絶景を写し取ろう。海沿いを走り、パールロード鳥羽展望台から俯瞰すると一面に広がって見える、海と森のコラボ。信じられないほど山盛りのカキ。そして世界の首脳たちが堪能した美酒。さすがは天照大御神(あまてらすおおみかみ)がお祀りされている場所だ。何をとっても“とびっきり”なものばかり。海の恵みに感謝。こんな絶景を、こんなおいしいカキを、こんな心のこもった銘酒を、ありがとう!
可愛らしいオレンジラインのディーゼルカー。地上駅のなかでは「日本一標高の低い駅」として有名な弥富(やとみ)駅を通り、木曽川、長良川、揖斐(いび)川に架かる長い鉄橋を豪快に渡ってゆく。車窓の見どころは、池の浦シーサイド駅~鳥羽駅間(写真)。海沿いを走り、複雑なリアス海岸の風光明媚(めいび)な風景が映し出される。
名古屋駅~鳥羽駅(伊勢鉄道経由)