土から生まれる、笠間のクリエイティブな力。土は変幻自在で、ワタシたちをびっくりするほど楽しませてくれる。土を練って笠間焼の器が生まれ、よき土が良い米を作って良い酒が生まれる。そして、笠間はワタシのクリエイティブ欲を上手に引き出してくれるのだ。ロクロと格闘しながら、思い出すのは幼かった頃の泥団子づくり。ずいぶん一生懸命作ったっけ。土がワタシを童心に戻し、そして、夢中にさせる。夢中になるって素敵だね。思い立って来た日帰り旅だったけど、来て本当によかった。
結城が誇る紬(つむぎ)も、見世蔵(みせぐら)が残る町並みも一見控えめだが、その奥は深い。“一会”的なものではなく、日常のなかで輝く存在なのだ。「唐衣(からころも) 着つつ慣れにし つましあれば……」在原業平(ありわらのなりひら)のそんな和歌をふと思い出す。結城紬は国の重要無形文化財であり、ユネスコ無形文化遺産に登録されている高級品。でも、本当の価値は「着つつ慣れにし」時に分かる。店舗や住居と一体となった蔵「見世蔵」も、その老舗の味噌や酒も、日常の風景に溶け込んでいるからこそ、魅力がある。つつましやかだからこそ、艶やか。ワタシも結城紬を着て町を歩きたい。
上野東京ライン開業にともない、上野駅だけでなく品川駅や東京駅から乗車できるようになった特急「ひたち」と特急「ときわ」。新たな着席サービスが導入され、普通車のすべての座席が指定席に。ゆったりとしたリクライニングシートで、全席に電源がある。スマホ必須女子にとって、バッテリーを気にせずに車内でグルメ情報を検索できるのはうれしい。もちろん全席禁煙。
品川駅〜いわき駅間(列車により運転区間が異なります)