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本日も、列車で女子旅 vol. 9 京都市編

Day 2

王道こそ、ディープな京都

大胆な壁画も、名店も。京都は革新に満ちている

伝統や歴史って“革新”のコトかも。京都を歩くとそう思う。平成29年は「大政奉還」という幕末を揺るがした新たな転換期から、150年目にあたる。現場の二条城に行けば臨場感もある。御殿の広間からはみ出そうなほど大胆な構図の狩野派の壁画は、伝統というには革新的過ぎる。厳しい修業を積んだ名店の主人が作る逸品は、伝統的でありながらモダンさも感じられる。京都を織りなす名所、名店には必ずストーリーがあり、常に“革新”に満ちている。歴史という名の長い時間のなかで、時代とともに歩むには、“革新”が必然なのだ。やっぱり、京都ってスゴイね!

10:00 しょういん

山伏で有名な本山修験宗(しゅげんしゅう)の総本山であり、天明8年(1788)、京都御所が火災に遭った際には仮皇居ともなった聖護院。今回、「京の冬の旅」初公開となるのが美しい衣装をまとった「弁才天尊(べんざいてんそん)」(写真右)で、明治期までは春と秋に“御着替(おきがえ)”されていたという。天皇が過ごした宸殿(しんでん)内部には、狩野派の煌(きら)びやかな障壁画が約170面残っており、その大胆な構図と存在感に圧倒されそう。

インフォメーション
特別公開
時間
平成29年1月16日~3月18日の10~16時(受付終了)
※1月23~25・30日~2月4日を除く
アクセス 京都駅前から市バス206系統29分の熊野神社前下車、徒歩3分

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11:00 もときゅう二条城

もしあの時、別の道に進んでいたら……。歴史にはそういう緊迫した瞬間がある。「大政奉還」もまさに歴史の岐路だった。平成29年はその大政奉還から、150年。記念すべき年に訪ねてみよう。徳川家康が慶長8年(1603)に造営したこの御殿で、15代将軍・慶喜が朝廷への「大政奉還」を発表したかと思うと、感慨深い。二の丸御殿の「黒書院」(写真)は、慶喜と側近が内輪で対面した小間。襖絵は狩野探幽の弟・尚信(なおのぶ)によるもの。

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時間 8時45分~16時(二の丸御殿は9時~)、1・7・8・12月の火曜(祝日の場合は翌日)と12月26日~1月4日休
アクセス 京都駅前から市バス9・50・101系統約20分の二条城前下車、徒歩2分

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12:30 京料理 ろう

やはり、和食は世界遺産だ。器に丁寧に盛られた料理を口にすれば、主人の心意気を感じずにはいられない。京都の老舗旅館「柊家(ひいらぎや)」で長年修業し、料理長まで務めた主人が丹精込めて作る和食には、心がある。竹筒に注がれた日本酒を飲みながら、ここに来られた喜びを実感。次は両親を連れて来よう、そんなことを思う。

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時間 11時30分~13時30分・17時30分~21時(昼夜ともに要予約)、月曜休
アクセス 京都駅前から市バス9・50系統約15分の堀川御池下車、徒歩4分

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15:00 かみ柿本

でこぼこした紙や、幾重も重なり合った紙、水玉模様のように穴の開いた紙。紙って、ずいぶん個性豊かなもの。そう気づかせてくれるのが、創業弘化2年(1845)の老舗「紙司柿本」。色や風合い、漉(す)き方、素材などの異なる和紙と和紙小物が店内にあふれ、すっかり魅了されてしまう。手漉きのやわらかい風合いのレターセットをおみやげに求めれば、お世話になった人に手紙を書きたくなるはず。

インフォメーション
時間 9~18時、不定休
アクセス 京都駅前から市バス4・17・205系統約20分の京都市役所前下車、徒歩5分

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