JR日光駅に降り立つと、その駅舎のクラシックな雰囲気に心おどる。1912(大正元)年に建造された駅舎は当時の華やかさを物語る。明治から大正にかけ、多くの外国人が吸い寄せられるようにやってきた。上流階級の避暑地として花ひらいた日光はいまも健在だ。洋館の庭を散策し、光をたっぷり浴びて育った野菜料理を楽しみ、中禅寺湖を眺望すれば、気分は当時にリターン。まるで日光が「おかえり」と言ってくれているみたい。
宇都宮の魅力は「大谷(おおや)石」に“集約”されていく。その不思議な魅力は、スイス人の建築家も、日本人の料理人も、宇都宮に引き寄せてしまうのだ。旅の最後は大谷資料館。採掘した跡のなにもない空間に、これほどのパワーがあるものなのか。大谷石はそれがない空間でも、存在感が半端ではない。今度の土産は宇都宮の餃子じゃなくて大谷石でもいいな……。旅の最中に次の旅を計画中。
「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーン開催に合わせて、2018年4月から日光線に観光列車「いろは」が登場する。車内は落ち着いた木目調で、快適な大型クロスシートになっている。Free Wi-Fiなのもうれしいポイントだ。
宇都宮駅~日光駅