『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
西本願寺 親鸞聖人を宗祖とする、浄土真宗本願寺派の本山。阿弥陀堂(写真)は本堂で、宝暦10年(1760)に再建された。TEL.075-371-5181。境内無料。5:30~18:00(季節により異なる)
龍谷ミュージアム 龍谷大学が今年4月に開設。釈尊や親鸞聖人を主なテーマに、仏教の起源から現代まで幅広く紹介している。TEL.075-351-2500。常設展示500円。10:00~17:00(入館は~16:30)。月曜休(祝日は開館)、他ミュージアムの定める日
八ッ橋茶屋清水坂店 八ッ橋の老舗「本家西尾八ッ橋」が営む。スイーツ好きに人気の「西尾の特選抹茶パフェ」1200円は自家製の抹茶ブランマンジュや抹茶の八ッ橋、抹茶アイスなどが入った抹茶尽くしで満足感大! TEL.075-541-8286。10:00~18:00(清水寺夜間特別拝観時は延長)。無休
清水寺 巨大なケヤキの柱を、釘1本も使わずに組み上げた清水の舞台は国宝。8月6~16日は夏の夜間特別拝観(19:00~21:30)が行なわれる。TEL.075-551-1234。300円(夜間特別拝観は400円)。6:00~18:00。
知恩院 法然上人が住んだ草庵に始まると伝わる浄土宗の総本山。三門は徳川2代将軍秀忠によって建てられた。TEL.075-531-2111。境内拝観9:00~16:00、無料。庭園拝観=友禅苑300円
街の中にそびえる五重塔が、京都を代表する風景になっている東寺。ここから北に進んだ西本願寺は広大な敷地に、重文の御影(ごえい)堂や阿弥陀堂、国宝の唐門など歴史ある建造物が堂々と建つ。その向かいにある仏教の総合博物館「龍谷ミュージアム」では、釈尊や親鸞聖人の世界に触れよう。この辺り一帯は、数珠や仏具、法衣などを売る店が軒を連ね門前町の風情がたっぷり。東にはいくつものお堂が建つ東本願寺があり、さらに東に進んで三十三間堂(蓮華王院)へ。市バスで五条坂まで行き、多くの土産物店で賑わう坂道を歩き「八ッ橋茶屋清水坂店」でスイーツを。「清水の舞台」で有名な清水寺にお参りしたら、石畳の道を通って知恩院へ。静かな境内に三門、御影(みえ)堂、阿弥陀堂などが建ち並び、荘厳な趣に心が洗われる。
龍安寺 方丈南側の庭園が石庭。「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」とも呼ばれ、見る人によって様々な解釈ができる。TEL.075-463-2216。500円。8:00~17:00(12~2月は8:30~16:30)
竹林の里 知足庵 築約100年の風情ある建物で、自家製湯葉や豆腐を使った料理を満喫。「特製生ゆば定食」1800円は刺身や炊き合わせ、吸い物など色々な生湯葉の味を楽しめる。TEL.075-461-3917。10:30~16:00。無休
仁和寺「御室御所」とも呼ばれ、金堂は慶長年間に建てられた京都御所の紫宸殿を移築したもの。TEL.075-461-1155。境内自由。御殿拝観は3~11月は9:00~17:00(受付は~16:30)12~2月は9:00~16:30(受付は~16:00)、500円
老松嵐山店 茶房で味わいたいのが、注文後に本わらび粉を練って作る「本わらび餅」1260円(写真)。弾力性があってぷるんぷるんの食感。黒蜜ときな粉を好みで絡ませて。TEL.075-881-9033。9:00~17:00(茶房は9:30~16:30)。不定休
天龍寺 臨済宗天龍寺派の大本山で、開基は足利尊氏。嵐山や亀山を借景とした曹源池庭園や法堂天井に描かれた加山又造の雲龍図も有名。TEL.075-881-1235。8:30~17:30。庭園参拝500円
「きぬかけの路」は、衣笠山の山裾を通る道のこと。宇多天皇が夏に雪景色を見たいために、衣笠山に白布をかけたという故事にちなんでいる。この道沿いにある金閣寺を訪ねた後は、石庭で有名な龍安寺へ。大小15個の石を白砂に配した庭と、じっくり対話したい。近くの料理屋「竹林の里 知足庵」でランチを食べ、緑豊かな山裾の道をしばらく歩くと仁和寺。宇多天皇による創建で、静寂な佇まいの境内に国宝の金堂、御影堂、五重塔などが建つ。ここから嵐電に乗って嵐山へ。嵐山駅ホームにある嵐山温泉「駅の足湯」(150円、タオル付き)で疲れを癒そう。天龍寺は夢窓疎石が作庭したという曹源池庭園が実に美しい。京菓子の名店「老松嵐山店」の茶房で休憩し、御所風の佇まいが素晴らしい大覚寺に立ち寄って旅を締め括ろう。
京都の北西部を1両(時間により2両)電車がガタゴト走る「嵐電(らんでん)」は京福電車の愛称。路面を通ったり、家の屋根をかすめるようにしたりして走る、地域に溶け込んだ電車だ。2010年に100周年を迎え、2011年9月末まで土・日曜、祝日の子ども運賃が無料。全線均一大人200円、子ども100円。嵐電1日フリーきっぷ大人500円、子ども250円。TEL.075-801-2512
日本三大祭の一つで、約1ヵ月に渡って祭事が行なわれる。祇園囃子が奏でられて賑やかな宵山は7月14~16日の夕刻から。最大のハイライトは17日の山鉾巡行だ。華麗な32基の山鉾が四条烏丸を出発し河原町通、御池通へ。先頭の長刀鉾に乗る稚児(ちご)による「注連縄(しめなわ)切り」や、鉾が向きを変える「辻廻し」が圧巻。
「願い」をテーマに竹と灯りの演出でイベントを展開する新しい夏の風物詩。堀川会場(御池通~今出川通)では竹のモニュメントがきらめく「光の天の川」、鴨川会場(御池大橋~四条大橋)は風鈴灯などが幽玄な「竹と灯りの散策路」が見事だ。8月6~15日の19時~。京の七夕実行委員会事務局(京都市産業観光局観光振興課内)TEL.075-222-4133
文・写真=福島恵美 写真協力=清水寺、京福電気鉄道、天龍寺、八ッ橋茶屋清水坂店、龍谷ミュージアム(撮影=東出清彦)、龍安寺
※掲載されているデータは平成23年6月現在のものです。