期間 ●平成24年1月7日(土)~3月18日(日)
公開時間●10:00~16:00(受付終了)
料金●1カ所600円
*寺社により拝観期間・時間・料金が異なる場合もあります。また、法要等によって拝観期間・時間が変更の場合もあります。最新情報は下記HPまで。
http://www.kyokanko.or.jp/huyu2011/2011huyutabi_1.html
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妙心寺隣華院 金泥を引いた上に墨で四季の風景を描いた『水墨山水図』。禁裏御用絵師・狩野永岳の華麗で緻密な障壁画も、つい見入ってしまう。方丈の前には、枯山水の庭園も。10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
妙心寺玉鳳院 狩野安信(やすのぶ)筆といわれる方丈の『竜図』は、構図や龍の表情がド迫力。「微笑庵」の枯山水庭園には妙心寺開山・関山慧玄(かんざんえげん)が側で入滅したとされる井戸も。10:00~16:00受付終了、2月7日午前・11日14:00~・3月11日14:00~休。600円
東寺観智院 本堂のご本尊は、獅子や孔雀などの背に乗った「五大虚空蔵菩薩像」。弘法大師が唐から帰国した際の航海の様子をあらわした枯山水「五大の庭」もお見逃しなく。9:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
東福寺三門 室町時代初期の建立。重層入母屋造りの立派な構えは、棟高22mという大きさとあいまって堂々たる佇まい。楼上には室町幕府4代将軍・足利義持の筆による額も。10:00~16:00受付終了、特別公開は2月29日まで。600円
京都市観光協会●TEL.075-752-0227
通常非公開の寺院4つを巡るこの旅では、室町時代まで歴史を遡る文化財や寺宝も鑑賞できるとあって、胸が高鳴りっぱなし。洛西で最初に訪ねたのは、妙心寺塔頭(たっちゅう)で、豊臣秀吉に仕えた武将・脇坂安治が慶長4年(1599)に創建した隣華院。見どころは美しい障壁画で、桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯(とうはく)筆の『水墨山水図』や京狩野派の絵師・狩野永岳(えいがく)の作品などが方丈を華やかな空間に演出する。
続いても、妙心寺塔頭の玉鳳院へ。方丈は狩野派の襖絵で飾られ、その奥には花園法皇像を安置した昭堂(しょうどう)がある。方丈と渡り廊下で繋がる開山堂「微笑(みしょう)庵」(重文)は同寺最古の建物で、室町時代の中期の唐様建築が重厚な雰囲気。
洛南に移動したら、東寺の塔頭の中でも第一とされ、別格本山の格式を持つ観智院を参拝しよう。真言宗の学びの場=勧学院だった観智院の客殿は、江戸時代初期に再建された国宝。武家風書院造で、上段の間では宮本武蔵筆の水墨画を鑑賞可能。床の間の『鷲の図』、襖の『竹林図』の力強い筆運びを見て、「天は二物を与えたか」と唸る。
旅のシメは東福寺。お目当ての三門は日本最古にして、禅宗寺院三門としては最大! 通常非公開の楼上内部には、光背(こうはい)が神々しい宝冠釈迦如来像を安置するほか、天井には画僧・明兆(みんちょう)らの筆による極彩色の天女などの絵が残る。屋根裏の秘密基地じゃないけれど、こんな素敵な寺宝が楼上内部に隠されていたとは!
日本最古の法堂建築でもある相国寺法堂の天井には、龍の姿が! 狩野光信筆の『蟠龍図(ばんりゅうず)』で、手を打つとカラカラと音が反響することから「鳴き龍」との呼び名も
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