『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
相国寺慈照院。(左)苔むした頤神室露地が美しい。(右)頤神室内部。床の間には宗旦に化けた狐の伝説を伝える「宗旦狐」の軸が掛かるほか、茶席内の持仏堂には千利休の首像とすげ替えられる布袋像も!
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
寛文13年(1673)に豪商・淀屋辰五郎が寄進した妙心寺の経蔵。輪蔵を一回転させるだけで、納められた経典全巻を読んだのと同じ功徳が得られるという(現在、回転の体験は不可)。10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
「精進料理 阿じろ」。創業者が妙心寺の庫裡で修業をし、料理の心得と儀礼、調理法を習得。だしに上質な昆布やどんこ椎茸、干瓢、煎り大豆を使うなど、その技と心を活かした料理を縁高弁当3,465円や精進会席で味わえる。TEL.075-463-0221。11:00~入店19:00、水曜休(祝日は営業)
中央の心柱を囲むように天柱四本が塔を支え、心柱を背に胎蔵界(たいぞうかい)五仏が並ぶ、仁和寺五重塔初層の内部。10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休(2月2・3・14・15日、3月3・4日は五重塔のみの特別公開、300円)。600円
美しき名刹や庭園を巡る旅、最初に訪れた特別公開文化財は相国寺の塔頭(たっちゅう)・慈照院。まずは、書院の棲碧軒(せいへきけん)を観賞しよう。寛永6年(1629)に桂宮の御学問所として建てられた後に下賜されたため、繊細な格子の欄間などが、あの桂離宮の「古書院」と同じ材や建築法!
慈照院でもうひとつ見逃せないのが、千利休の孫・宗旦(そうたん)と同院七世の仏性本源(ぶっしょうほんげん)国師との共作茶室「頤神室(いしんしつ)」。客殿前の「陸船松(りくせんしょう)」と石組の枯山水庭園に心和む。
続いては、「京の冬の旅」初公開で、京都最大の禅寺・妙心寺の大庫裏・経蔵へGO! 寺の台所や食堂である大庫裏には、数百人分の食事にも対応する5つの大きな竈が並ぶ。一方、6,500巻を超える経典が納められた経蔵は、八角形の輪蔵や傅大士(ふだいし)の像が迫力満点。
妙心寺御用達の「精進料理 阿じろ」でランチを堪能したら、午後は妙心寺の東海庵へ。「東海一連の庭」と呼ばれる枯山水庭園など特別公開中の3つの名庭を眺め、しばしボーッとする(2月1〜3・15・16日は拝観休止)。
最後のお楽しみは、真言宗御室派の総本山で世界文化遺産(!)である仁和寺の金堂&五重塔。同寺本堂にあたる金堂には、本尊・阿弥陀三尊像や四天王像、帝釈天像などが安置されており、そのまばゆさに思わず合掌。寛永21年(1644)に建立され、高さ約36mを誇る五重塔内部の見どころは極彩色の仏画だ。天井や壁一面に描かれた緻密な牡丹唐草や菊花文様に、寛永文化の美意識を知る。
かつて多くの糸屋や織物問屋が建ち並んでいた「千両ヶ辻」は、一日に千両もの絹を動かしたという当時の旺盛が地名の由来。石畳の路地や目にも鮮やかなべんがら格子の風情ある町並みを、ガイドの案内付きで散歩する。町家での湯葉を中心とした食事や雛人形の観賞、北野天満宮の梅の観賞などとともに楽しもう。
2月23日~3月17日の土・日曜と2月25日、11:00~15:30頃開催。6000円
京町家で、大蔵流狂言方能楽師四世である茂山忠三郎の長男・茂山良暢さん(写真左)から、まずは狂言についての話を拝聴。続いて、狂言の特徴的な所作「笑い方」「泣き方」の発声を学び実践する。狂言の演者が着る装束を、特別に着用も可能!
2月17日、3月17日、14:00~16:00頃開催。8800円(定員になり次第締切)
和菓子店「青洋」の和菓子職人・青山洋子さん(写真右)指導のもと、季節の和菓子を手作り体験。作った和菓子4個のうち、1個はお抹茶で試食、3個はお持ち帰りできる(3月は試食・お持ち帰り各2個)。2月はきんとん、3月はさくら餅と草餅を手作り。2月9日、3月2日、10:00~と14:00~の1日2回開催(約2時間)。4500円(定員になり次第締切)
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京都市観光協会●TEL.075-752-7070