『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
霊鑑寺の書院上段の間は『四季花鳥図』など狩野派の作と伝わる障壁画で飾られ、絢爛な雰囲気。「椿の寺」としても名高く、庭には樹齢350年以上の日光椿(じっこうつばき)など30種以上の椿も。10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
三時知恩寺の門。寺内に展示された絵師・狩野永納(えいのう)の代表作『花鳥図屏風』は、渓流に梅や椿、枝垂れ桜など美しい春の情景が描かれており必見。10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
安政2年(1855)から続く老舗「西陣魚新」の有職西陣弁当4226円(税・サ込み)。京野菜や山海の幸を御座敷で優雅に味わおう。敷地内には藤原定家がお茶に使ったという名水井戸も。
TEL.075-441-0753。12:00~15:00入店、17:00~20:00入店、特別公開期間は無休
伏見宮家の第三皇女で、明治天皇の叔母にあたる誓圓尼公(せいえんにこう)が開いた得浄明院。その伏見宮家に代々伝えられた緻密な色彩の『観経(かんぎょう)曼陀羅』を特別公開! 10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
尼門跡寺院ならではの貴重な文化財をメインに訪ねる旅、スタートは後水尾(ごみずのお)天皇の皇女・多利宮(たりのみや)が承応3年(1654)に開基し、歴代の皇女が入寺した霊鑑寺から。金地彩色の障壁画に彩られた書院や池泉観賞式庭園、さらには尼宮(皇女)たちが遺愛した御所人形やカルタなどは、どれも見惚れるほど美しい。
お次は北西へ3㎞ほど移動し、室町時代創建の三時知恩寺へ。こちらは、見子(けんし)内親王が、崇光(すこう)天皇の旧御所を寺院に改めたのが起こり。枯山水庭園「蓬莱(ほうらい)の庭」に臨む書院が見どころで、琵琶湖の漁業の様を円山応挙が詩情豊かに描いた「魞漁図(えりぎょず)」が拝観客を迎えてくれる。
かつて、御所の大礼に有職(ゆうそく)料理を献上したという由緒ある料亭「西陣魚新」でランチを楽しんだら、室町時代創建の尼門跡寺院・宝鏡寺へ向かおう。2月末で「京の冬の旅」特別公開は終了だが、3月1日~4月3日は春の人形展(600円)を開催中! 天皇から贈られた由緒ある人形をはじめ新旧人形の名品のかわいらしい姿に、しばし見惚れる。
旅のトリを飾るのは、信州・善光寺の京都別院として明治27年(1894)に創建の尼寺・得浄明院だ。本堂には善光寺の本尊の分身「一光三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来像」が祀られているほか、善光寺と同じく「戒壇(かいだん)めぐり」も可能。本堂床下の真っ暗な回廊を恐る恐る一周すれば、本尊と縁が結ばれ功徳を得られるとか。なんともはや、ありがたや!
代々天皇や皇族が住職を務めた門跡寺院・大覚寺で平安王朝にタイムスリップ! 平安時代の衣裳を着装いながら、午前中は宮殿のような御殿内を回遊し、舞楽を鑑賞。午後からは衣裳を着替え、牛車の乗車(写真右)や龍頭舟(りゅうとうせん)での舟遊びなどを体験しよう。昼食は、平安王朝の宮廷料理を再現創作した御膳という贅沢さ。
3月23・24日。料金などは設定条件により異なるので詳しくは下記の公式HPを。
京都駅ビル2階のギャラリーカフェ京都茶寮にて開催。
元禄年間に創業の宇治の老舗「丸久(まるきゅう)小山園」のインストラクターなど、日本茶のエキスパートが家庭でできる抹茶の点て方やおいしいお茶の淹れ方を直接指導(日によってお茶の種類は変動)。淹れたお茶は京都の老舗和菓子とともに味わえる。
3月5日(抹茶)・12日(玉露)・19日(煎茶)、10:00~11:30、3500円(玉露は4000円)
■ 紹介の厳選スポットをまわるならこれが便利!
■ 観光の問い合わせ
京都市観光協会●TEL.075-752-7070