『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
小堀遠州の作と伝わる庭園や伏見城から移築したという茶室など、華やかな桃山文化を今に伝える高台寺。京狩野(きょうがのう)の始祖・狩野山楽(さんらく)の筆とされる開山堂内陣の天井画「龍図」(写真)も特別公開。
9:00~17:00(受付終了)、特別公開期間は無休。600円。東山区下河原町526
話題の大河ドラマ『軍師官兵衛』にちなんで、戦国時代の武将ゆかりの歴史スポットを訪ねる旅へ。
まず初陣は、秀吉の菩提を弔うため正室・北政所(きたのまんどころ)が建立した洛東の高台寺へ向かおう。その北政所を祀る「霊屋(おたまや)」の厨子(ずし)の扉などに施された「高台寺蒔絵(まきえ)」は、同寺随一の見どころ。総黒漆塗りのなかで荘厳に輝く金箔の文様は、つい見惚れるほど美しい(タイトル写真左)。秀吉愛用の履物や杖なども特別公開されるので、天下人の趣味がいかに豪華だったかを想像してみよう。
そのまま北へ600mほど進むと、知恩院三門にたどり着く。知恩院は、家康が浄土宗徒で永代菩提所としていたため、徳川家との関係が深い。現存する大伽藍の多くが徳川将軍家による造営なのもそのためだ。今回は、二代将軍・秀忠が建立した三門内部を特別公開!
続いては洛中の寺町 阿弥陀寺を拝観。信長の本廟所である同寺には、信長・信忠父子の墓が並ぶほか、信長の手槍先(てやりさき)など戦国時代ファン垂涎の寺宝も公開中だ。
京の冬旅の陣、最後に攻めるは、大河ドラマ主人公・黒田官兵衛とその息子・長政の位牌を安置する報恩寺。筑前(現在の福岡)の武将だった長政は、入洛の際の宿舎だった報恩寺で、持病により亡くなった。長政が最期を迎えた客殿には、官兵衛・長政の位牌が安置されているので、大河ファンでなくとも手を合わせたい。
本文でも紹介の通り、家康・秀忠・家光の3代にわたり造営された知恩院。なぜ徳川家が知恩院を庇護したのか――伽藍を巡りながらその秘密を僧侶に解説してもらう。その後は、知恩院の和順会館内にある「花水庵」へ。京野菜を使った京料理で、ユネスコの無形文化遺産に登録された和食の神髄を味わおう。2月1日~3月16日の土・日曜、10:30~13:30頃。インターネット予約可能。詳細はコチラ
精進料理や蒸し料理が評判の「花水庵」で楽しむ京料理の一例(写真左)
美麗祈願で知られる社を巡るバスツアー。自分のメイク道具で化粧して美人祈願する鏡絵馬が有名な河合神社や、社殿前に肌の健康にいいとされる湧水・美容水が湧く美御前社(うつくしごぜんしゃ)などを訪ね、京都市指定有形文化財の「長楽館(写真)」で喫茶を。
(A)コースは嵐山「ぎゃあてい」のおばんざいバイキング付き。2月1日~23日の土・日曜(16日を除く)、JR京都駅烏丸口 10:20 発(約6時間)。(A)6,580円、(B)4,980円(嵐山で各自自由に昼食)
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洛東の名刹・高台寺の「湖月庵」にて、灯りはロウソクの灯のみという幻想的な夜の茶会を開催。臥龍池(がりょうち)や偃月池(えんげつち)が美しい庭園の拝観も楽しみたい。点心(軽い食事)と喫茶付き。
1月17日~3月2日の金・土・日曜、受付17:00~18:00(所要時間は約2時間30分)。6,000円
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京都市観光協会●TEL.075-752-7070