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新幹線で行く 麗し奥ゆかし 京の冬の美
この冬のテーマは「古都京都の文化財 世界遺産登録20周年記念」と、本阿弥光悦が京都・鷹峯(たかがみね)に 芸術村を開いた琳派誕生年から400年にあたる「琳派400年記念」。 世界遺産登録寺院の非公開文化財や、日本が世界に誇る「琳派」の洗練された美を中心に、普段は見学できない庭園、仏像、襖絵、建築などさまざまな文化財を期間限定で特別公開中!
期間●平成27年1月10日(土)~3月18日(水) 公開時間●10:00~16:00(受付終了) 料金●1カ所600円
*寺院により拝観期間・時間・料金が異なる場合もあります。
また、法要等によって拝観できない日や時間帯が生じる場合もあります。
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今回のモデルコース|「妙心寺 衡梅院(こうばいいん)」→「花園会館内 花ごころ」→「建仁寺(けんにんじ) 霊源院(れいげんいん)」→「智積院(ちしゃくいん)」→「東福寺 勝林寺(しょうりんじ)」

一面の杉苔のなかに、石組みとカエデが美しく配置された枯山水庭園が見事な妙心寺 衡梅院。写真の方丈の水墨障壁画や、クスノキの一枚皮で張られた天井が珍しい茶室「長法庵」などにも注目!
妙心寺 衡梅院
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円

「花ごころ」では京会席や精進膳のほか、にしんそばや冷し湯葉とろ丼など京の味を気軽に楽しめるメニューも用意。「京の冬の旅」キャンペーンのひとつ「食遊菜都」では「花ごころ」の限定メニューをランチで楽しめる予約制のプランも。
「食遊菜都」プラン:「妙心寺 非公開文化財特別公開と京の野菜御膳」受付10:00~13:00 (拝観10:00~16:00、昼食11:00~14:00)、開催日:1月10日~3月18日、各日3450円 ※要予約
「花ごころ」
営業時間:11:00~22:00(LO21:00)、無休

日本画家・堂本印象(いんしょう)による障壁画(写真)などの寺宝を、「京の冬の旅」で7年ぶりに公開する智積院。宸殿(しんでん) を飾る堂本印象の襖絵は、金を多用しており艶やか。
智積院
9:00~16:00受付終了(1月26日は~12:30受付終了、3月2日は~11:30受付終了)、3月5~12日特別拝観は休。800円

江戸時代に東福寺仏殿の天井内で発見された「毘沙門天立像」ほか、衣の彩色が見事な「吉祥天像」など、貴重な像を多数安置する勝林寺。吉祥天は縁結びにご利益があるとか。
東福寺 勝林寺
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円

いざ、洛西と洛東の古刹へ|国宝も登場。絢爛障壁画と凛々しい秘仏に見惚れる旅

 京の秘仏と障壁画を訪ねる旅、まずめざしたのは洛西の名刹だ。「京の冬の旅」で6年ぶりの特別公開となる妙心寺 衡梅院は、全国に広がる妙心寺四派の起源ともいえる寺院。ここでは、江戸初期再建の方丈に残る狩野派の絵師・大岡春卜(おおおかしゅんぼく)筆の水墨障壁画「龍虎羅漢図(りゅうこらかんず)」「獅子図」の、力強い筆致に魅せられたい。

 拝観後は妙心寺のすぐ隣にあるホテル・花園会館内にある「花ごころ」の京料理で世界遺産・和食を味わったら、一路、洛東へ。建仁寺の霊源院ではまず、南北朝時代の肖像彫刻の傑作「中巌円月(ちゅうがんえんげつ)坐像」(重要文化財)を拝観。高僧の木像には玉眼を嵌(は)めこんであり、表情のリアリティが素晴らしい。

 足利七代将軍・義勝(よしかつ)10歳時の作という墨画「達磨図」など特別展示中の文化財も併せて拝観したら、引き続き洛東で真言宗智山(ちさん)派の総本山智積院を参拝。桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯(とうはく)による「楓図」、その息子・久蔵による「桜図」という2つの国宝障壁画の競演に、しばし見入る。

 最後は洛東の古刹・東福寺の塔頭(たっちゅう)寺院・勝林寺へ。本堂奥に安置されたご本尊「毘沙門天立像」は10世紀後半の作といわれる一木(いちぼく)造りで、憤怒の表情が大迫力! そのご本尊の胎内に納められており、今回特別公開となった「毘沙門天像」も拝観し忘れなきよう。

参加しなきゃもったいない! 期間限定イベント|西陣・千両ヶ辻界隈まちあるき 黒田官兵衛・聚楽第編

古来から西陣織の中心地として栄え、日々千両に値する生糸・織物を商ったことにその名が由来する西陣の地名「千両ヶ辻」。黒田官兵衛・長政父子ゆかりの地や天下人・豊臣秀吉造営の幻の邸宅・聚楽第の跡地などが残るこの地域を、地元ガイドとめぐる探訪ツアーが開催される。明治初期の町家の見学や京都の習わしを生かした「むし養い料理」、「帯地(おびじ)」織製作現場の特別見学など貴重な体験を楽しもう。
2015年1月26日、2月2日・13日・21日・27日、3月6日。
11:00~(所要時間約4時間)。各日4800円 ※要予約
詳しくは「第49回 京の冬の旅」キャンペーンイベント

京都「千年の心得」|DO YOU KYOTO?ネットワークメンバー・鈴鹿可奈子が語る「歴史・伝統と地域貢献」とnikinikiの季節の生菓子手づくり体験

京みやげで有名な「八ッ橋」は、元禄2年(1689)創業の聖護院八ッ橋総本店が江戸時代の筝曲(そうきょく)家・八橋検校(けんぎょう)の没後、遺徳を偲び琴の形に焼いた菓子を売り始めたのがルーツ。その老舗の専務取締役である鈴鹿可奈子さんが手掛ける新ブランド「nikiniki(ニキニキ)」の誕生について話をうかがい、季節の生菓子手づくり体験に挑戦する。体験後は妙心寺退蔵院内「大休庵」にて精進料理の昼食をいただく。
2015年1月24日、2月21日、3月14日。
10:00~13:30頃。各日6500円 ※要予約

詳しくは京都「千年の心得」ホームページ

京の体験キャンペーン「京のたしなみ」|日本最古の絵具屋で色彩作家に学ぶ自分色の手紙づくり

色彩作家・内藤麻美子さんから、伝統的な日本画の顔料のひとつ、水干(すいひ)絵具の使い方や心と色の関係性を学ぶ。その後、参加者それぞれの気持ちに沿ったオリジナル色の手紙作り体験を楽しめる。

会場は「胡粉(ごふん)ネイル」で話題の日本最古の日本画絵具専門店「上羽絵惣(うえばえそう)」。通常非公開の顔料工房の見学も行なわれる。
2015年1月23日・30日、2月20日・27日、3月6日・13日。
14:00~16:30頃。各日4000円 ※要予約

詳しくは京の体験キャンペーン「京のたしなみ」ホームページ

京都の旅 関連サイト

■ 紹介の厳選スポットをまわるならこれが便利!

第49回 京の冬の旅 定期観光バス特別コース

■ 観光の問合せ

    京都市観光協会●TEL.075-752-7070(9:00~17:00)

文:鈴木健太
写真協力:京都市観光協会
※掲載されているデータは2015年1月現在のものです。


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