『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
室町時代に開創された日蓮宗本山・頂妙寺。写真の「牛図」は下地が乾かないうちに次の色を落とす「たらしこみ」という技で牛の筋肉を表現。仁王門や本堂も必見だ。
頂妙寺
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
天保年間からの歴史を誇る料理旅館「貴船 ふじや」で受け継がれてきた技と心を引き継ぐ料亭「京料理 藤や」。ランチでは昼懐石やカウンター限定のミニ懐石などを味わえる。「京の冬の旅」キャンペーンの食遊懐石でも特別懐石を提供!
「食遊懐石」昼懐石5400円(税・サ込)
料亭「藤や」
11:00~14:00LO、17:00~21:00LO、不定休
日蓮宗大本山の妙顕寺。光琳の華やかな作風を彷彿させる「光琳曲水の庭」や客殿前の枯山水庭園など、趣の違う3つの庭が見事。江戸琳派の祖である酒井抱一筆「観世音菩薩像」などを特別公開。
妙顕寺
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は2月28日~3月9日休。600円
「京の冬の旅」で21年ぶりに寺宝を公開する本法寺。夜光貝の細工が美しい「花唐草螺鈿経箱」や3つの築山を巴形(ともえがた)に配置し斬新な図形的意匠が注目の「巴の庭」などで、光悦の世界にふれたい。
本法寺
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は3月11日~18日休。600円
洛東のお寺を二寺、洛中のお寺を二寺めぐる旅。幕開けは、洛東にあり琳派の美を確立した俵屋宗達ゆかりの頂妙寺からスタート! 境内にはこの稀代の絵師のものと伝わる墓が残るほか、宗達筆による「牛図」(重要文化財)も特別公開する。「たらしこみ」という技法を用い、墨の濃淡で見事に牛の筋肉を表現したテクニックには唸るばかりだ。
お昼は鴨川と三条通にほど近い「京料理 藤や」で、天保年間からの歴史を受け継ぐ伝統の味を堪能。舌を満足させた後は、再び洛東の建仁寺へ。京都最古の禅宗寺院の本坊では、こちらも俵屋宗達の代表作で国宝の「風神雷神図屏風」(複製)を拝観できる。法堂(はっとう)天井の飛び出して来そうな迫力の「双龍図」も必見!
続いては洛中に旅の舞台を移し、琳派の絵師・尾形光琳ゆかりの妙顕寺を参拝する。境内には信徒だった光琳の墓が残るほか、晩年に描いた「寿老松竹梅三幅対(じゅろうしょうちくばいさんぷくつい)」などを特別公開。光琳の屏風絵を基に造られた書院の前庭「光琳曲水の庭」では、大胆に枝を伸ばす樹齢400年ともいわれる赤松と優美な白砂の小川の対比に、心打たれたい。
同じく洛中の本法寺も寺宝を特別公開中。本阿弥光悦の菩提寺で、光悦作の「花唐草螺鈿経箱(はなからくさらでんきょうばこ)」や赤楽茶碗の馬上杯(ばじょうはい)など、今しか見られない光悦の芸術作品を存分に鑑賞しよう。
舞妓さんの京舞をはじめ、茶道・華道・琴・狂言など7つの伝統芸能を観賞できる同館のギオンコーナー。JR各駅などに置いてある「京の冬の旅」イベントガイドブックを持参すれば、通常大人3150円の観賞料金を2800円に特別割引! ロビーには京都五花街の年中行事の映像や舞妓さんの花かんざしなどの小物も展示しているので、そちらもお見逃しなく。
2015年3月12日までの金・土・日曜・祝日、3月13日からは毎日。
18:00~、19:00~の2回公演。2800円(割引価格)
詳しくは「第49回 京の冬の旅」キャンペーンイベント
奈良時代にシルクロードを経て、日本に伝わったという京象嵌。金銀で模様をかたどって鉄地金にはめ込み、漆で焼き上げるこの伝統工芸の制作工程を、嵐山近くで店を構える「中嶋象嵌」で見学できる。
見学後はペンダント、指輪、キーホルダーなど5種のなかから1つ選び、京象嵌作りの一部を体験! 体験後の作品は残りの行程を済ませ、自宅へ発送してくれる。
2015年2月14日・28日、3月14日・21日。10:00~、14:00~の2回(所要時間 約1時間20分)。3500円 ※要予約
詳しくは京の体験キャンペーン「京のたしなみ」ホームページ