『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
世界文化遺産・清水寺の塔頭寺院である成就院。庭園には豊臣秀吉寄進の「誰が袖手水鉢(たがそでちょうずばち)」や、貴族が会釈しているように見える「烏帽子石」などが名庭を彩る。
成就院
10:00~16:00受付終了、3月以降の特別公開期間は無休。600円
京都駅から徒歩17分の東寺には、国内最高の木造塔である高さ約55mの五重塔がそびえる。塔の初層内部には、大日如来に見立てた心柱を囲んで四尊の如来と八尊の菩薩を安置。
東寺
9:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。800円
京都五花街で最も古い花街・上七軒に店を構える「上七軒くろすけ」は、明治創業の元お茶屋の建物を利用した豆腐料理屋。ランチでは豆腐懐石「小梅」3240円など手頃な値段で豆腐料理を味わえる。
「上七軒くろすけ」
11:00~14:30LO、17:00~21:00LO、火曜休(祝日と25日の場合は翌日休)
仁和寺では、写真の経蔵(きょうぞう)内部の「八角輪蔵」も特別公開。八角形の回転式輪蔵や壁画は今なお美しい色彩を放つ。
仁和寺
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円(経蔵のみの日は300円)
古都の世界遺産めぐり、まずは「清水の舞台」で有名な清水寺の成就院から。幕末には月照(げっしょう)・信海(しんかい)両上人のもとに、西郷隆盛などの志士たちが集まり密談を交わしたとも伝わる成就院。拝観のハイライトは、その庭園美にある。特別公開の「月の庭」は、江戸初期を代表する名庭。東山を借景とし、階段状の刈り込みを配するなど奥行きを感じさせる工夫を散りばめた庭は、ずーっと見入ってしまう。書院から窓越しに眺める庭園も一幅の風景画のようだ。
引き続き京都を代表する名刹へ参拝しようと、洛南に移動。誰もが知っている東寺五重塔(国宝)だけれど、その内部は知らない人も多いのでは。今季の特別公開では、金剛界四仏と八尊の菩薩を安置した初層内部を拝観できる。極彩色の文様で埋め尽くされた密教空間には、息を呑むばかり。
北野天満宮近くの「上七軒くろすけ」で彩りきれいな豆腐料理に舌鼓を打ったら、最後に洛西の二寺をはしごしよう。世界文化遺産で門跡寺院(皇族・貴族が出家して住職となった寺)でもある仁和寺では、国宝の金堂などを特別公開。金堂は桃山時代築の京都御所の紫宸殿(ししんでん)を移築したもので、現存する最古の紫宸殿遺構だ。極彩色に浄土図が描かれた堂内には本尊・阿弥陀三尊像が祀られ、拝観者を荘厳な世界へ誘う。
石庭で有名な龍安寺で特別公開されるのは、西の庭と仏殿だ。約1000坪と広大な西の庭は四季折々の自然が目を和ませる回遊式庭園で、園内には同寺を創建した室町幕府管領・細川勝元の木像を祀る細川廟も。総檜造りの仏殿では墨と金泥で描かれた天井龍図に注目。直径2mの円内に描かれた雲龍図は、世界遺産めぐりの最後をしめるにふさわしい迫力なのだ。
東山地域を舞台に約5kmの散策路とその一帯を、約2500基の露地行灯やボリューム感のあるいけばな作品で演出。東山地域が幽玄な「灯り」と艶やかな「花」の世界で、旅人を招き入れる。青い光で幻想的にライトアップされる青蓮院(しょうれんいん)や重要文化財の開山堂などがライトアップされる高台寺をはじめ、東山各寺院・神社の特別拝観も見逃せない。舞妓による奉納舞踊など、各種の催しも。
2015年3月6日~15日雨天決行、点灯18:00~21:30。特別拝観等は有料
詳しくは「京都・東山花灯路-2015」
豊臣秀吉の正室・北政所ねねが、秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して住み、亡くなるまで19年間を過ごした圓徳院。このプランでは早朝の圓徳院で、寺内拝観、住職の法話、坐禅、そして貴重な庭園の砂紋引きを体験後、朝粥をいただく。空気と光が清々しい朝のお寺での各体験は、感動もまたひとしお。
2015年3月15日。7:30~10:00頃。4000円 ※要予約
詳しくは京都「千年の心得」ホームページ
北区紫竹下ノ岸町にある織物美術家・龍村光峯(こうほう)さんの光峯錦織工房にて、錦織のお勉強&プチ制作体験を。作家・龍村周(あまね)さんの解説で作品鑑賞や工房見学をした後は、イヤリングやブローチなどの中からひとつ選び、織物アクセサリーを手作り体験しよう。高機(たかはた)に座っての写真撮影もOK!
2015年3月14日・21日、10:00~と14:00~の1日2回 (所要時間 約2時間)。3500円 ※要予約
詳しくは京の体験キャンペーン「京のたしなみ」ホームページ