『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
大正建築のお茶屋空間でお膳料理、夜はコース料理などを楽しめる「津田楼」。京の冬の食文化キャンペーン「食遊菜都」にも参加しており、3月6日はランチを味わいつつ、舞妓とのお座敷遊びや舞を楽しめる。
1万4500円。要予約。参加者8名未満の場合は不催行。
お盆の精霊迎えの行事「六道参り」で有名な六道珍皇寺。今回は江戸期の地獄絵『熊野観心十界曼荼羅』(写真)や修復後初公開の中国・明時代の道教の美術絵画『焔口餓鬼図(えんくがきず)』を公開。
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
相国寺 養源院の本堂でご開帳される毘沙門天像は、憤怒の表情に目を奪われる。鎌倉時代の慶派仏師の作とされる。五摂家の筆頭・近衛家の桜御所から移築した書院・相和亭や美しい池泉回遊式庭園も見逃せない。
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
大徳寺境内にある22の塔頭のひとつ、芳春院。本堂前の端正な枯山水庭園(写真)と、呑湖閣へのびる打月橋が美しい楼閣山水庭園という2つの庭を愛でたい。
10:00~16:00受付終了、特別公開期間は無休。600円
京が誇る禅寺の寺宝や名庭を訪ねる旅、スタートは洛南にある東福寺即宗院から。JR奈良線・京阪線東福寺駅から徒歩14分の同寺は、薩摩藩・島津家の菩提寺でもあり、幕末には西郷隆盛と勤王僧(きんのうそう)・月照上人(げっしょうしょうにん)がここで倒幕計画を練ったとされる。今回は明治維新の戦死者を弔うために、西郷自ら薩摩藩士524名の名を刻んだ「東征戦亡の碑」や、西郷隆盛直筆の書などを特別公開。
洛東の祇園方面まで京阪線で北上し、元お茶屋の「津田楼」で昼膳を楽しんだら、徒歩で六道珍皇寺へ。この世とあの世の境がこちらの境内あたりにあると昔から信じられており、昼は朝廷、夜は閻魔庁の役人であったと伝わる小野篁(おののたかむら)が冥界への往来に使ったとされる井戸を特別公開。その小野篁の像とともに閻魔堂に祀られている閻魔大王像の迫力の表情は必見だ。
三カ寺目に拝観したいのは、地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩5分の相国寺 養源院。「京の冬の旅」初公開となる同寺で注目なのが、長年秘仏だった毘沙門天像。本堂に安置されている同像は、像高約170cmで力強いポーズと表情が印象的だ。
最後に訪れる大徳寺 芳春院は、洛北の名刹・大徳寺の塔頭寺院。加賀藩主・前田利家の正室、まつによる創建で、「京の四閣」のひとつとされる呑湖閣(どんこかく)の優美な二重楼閣が見どころだ(内部は非公開)。呑湖閣を囲む池泉回遊式庭園と、本堂前に広がる枯山水庭園という趣の異なる2つの庭園も、じっくり観賞したい。
全国天満宮の総本社であり、「北野の天神さん」の愛称で親しまれる北野天満宮。梅や紅葉の名所としても名高く、早春のこの時期は、梅の花が鮮やかに咲き誇る梅園を特別公開。JRの主な駅に設置してある「京の冬の旅イベントガイドブック」を提示すれば通常料金700円から70円割引!(2月25日、3月25日、土・日曜・祝日は除く) JR山陰本線円町駅から市バス203系統で5分の北野天満宮前下車。
2016年1月23日~3月下旬(梅の開花状況により終了時期は変動)、
10:00~16:00。700円(茶菓子付き)
薫物とは、その伝来は奈良時代までさかのぼる古典的なお香。現代では練香(ねりこう)と呼ばれ、茶の湯の席などで用いられることが多い。同プランでは、大覚寺の通常非公開の書院「庭湖館(ていこかん)」にて、部屋に香りを漂わせる空薫(そらだき)を体験。香の老舗「松栄堂」のスタッフが香の種類の解説を行ない、自宅でも手軽に楽しめるよう説明・案内。お抹茶もいただける。
2016年2月27・28日
13:00~15:30頃。各日5800円
詳しくは京都「千年の心得」サイト
創業122年の紙加工の老舗「鈴木松風堂」で、和紙のお話を聞き、和雑貨を制作体験。同プラン限定の絵柄を含め、30種以上の中から好きな型染紙を選び、入れ子ボックスと角皿を制作し、持ち帰ることができる。入れ子ボックスは食品対応となっており、角皿は撥水加工を施すため、食品入れやコースターとしても利用可能だ。
2016年2月27日、3月5・12日
14:00~(所要時間約2時間20分)。各日2500円
詳しくは京の体験キャンペーン「京のたしなみ」サイト